事業や経営をしたことのある軽貨物ドライバーならばスモールビジネスではあるが月次での損益分岐点を何となくであろうとも意識して稼いでいることだろう。
何時間を働けばいくらになるとかではない。
仕事をする上で必要となる毎月の固定費用をまず最初に知っておき、毎月どれくらいの日数を働いて稼いだあたりから時給換算や日当換算での稼ぎが良くなっていくのかを知っておくことである。
損益分岐点を振り抜ければ金持ち喧嘩せずの思考にもなれるので、配送仕事で様々に起こりうるお金にならない無駄な争いもしなくなり、仕事での不平不満や人間関係に対する愚痴もゼロ化していく。
損益分岐点を振り抜けると愚痴や不平不満やドライバーファーストなどの無駄で愚かな考え方を無くすことができ、仕事や事業にも集中ができるので心にもゆとりをもって生活をすることが何より大切であるということにも気が付ける。やがて不義理のない安定や安定感のある仕事環境も手に入る。
損益分岐ラインのそれ以下の働く日数だと稼ぎは悪くなり、それ以上の日数を働くと稼ぎが一気に良くなる。使うべき費用は然程で大きくはならないため稼ぎは比例ではない伸び率になっていく。
この計算すらしないで仕事内容が割に合うとか割に合わないとか口にする軽貨物ドライバーは高い確率で非効率で覚悟の弱い働き方をしているだけなので結局はお金で苦しむことになる。
下手な稼ぎ方という状態である。
非効率に関しても一定の基準さえ振り抜ければ効率化となる。
損益分岐点という言葉は複雑な計算が必要かのように聞こえるが、1日でどれくらいの時間を働いて稼いでおくとそのラインを超えて働いた分はラッキーゾーンのような感覚で稼ぎがぐんぐん伸びる状態になっていく重要なゾーンでもある。
家計簿のような節約思考を知る意味合いとはわけが違う。
幾らの費用を使って労働し、幾らのお金にするという意味合いに近い。
5日を働くとお金は少し増えるが使うお金も増えるためお金は回転が始まった段階ではゆとりの実感はない、10日を働いてもまだお金は貯まる気配がない、20日を働いても身体が疲れる割にまだお金は貯まらない、25日を働くとお金に少し余裕がでてくるがそれでもお金は貯まらない、30日を働くとようやくお金が貯まり始める。
お金が貯まってくるラインを見つけるのはとても簡単なことであろう。
毎月10万円の費用を掛けて10万円しか働かないのは10万円の投資が10万円にしかなっていない。
10万円の費用を投資して働いて20万円になったならば10万円の利益。
10万円の費用を投資して働いて30万円になったならば20万円の利益。
月次の売上高>費用=利益が出る。
月次の売上高<費用=損をする。
月次の売上高=費用=もう少しで利益が出るが、この段階で気を抜けば損になる。
このラインを振り切るように時間や日数を働けばよいだけのこと。
それが上手な稼ぎ方。そうやって身体や神経や精神を鍛えて仕事耐性を身につける。
業務請負の軽貨物ドライバーはそれができるからこそメリットがあり、この計算ができないフリーランス風のバイト感覚な軽貨物ドライバーは稼げる理由が根本的にない。