この飯、おろそかには食わんぞ。
この台詞の意味こそ個人事業主ドライバーが仕事で信頼とお金を自営できちんと稼いでいく覚悟と術であろう。
私の場合、荷主のお客様や仕事関係者に恵まれているので365日24時間の年中無休で稼働していても仕事や事業は苦ではない。
配送業は経済の下流にある仕事なので格好良く稼ぐことや儲けることは難しい。
つい先日、都内の青山あたりを軽トラで走っていると信号待ちで隣に青くておしゃれなベントレー。
私は狭いキャビンの軽貨物冷蔵車。
それが全てを物語っている。
軽貨物会社の経営者で立派な人など未無に等しく、名前の通っている軽貨物会社でも貧乏人が小銭を掴んだ感じの経営者ばかりに見える。
何故か薄っぺらい。
私はたまたま若い頃から長い間で大手商社や大手メーカーや官公庁などの人たちと接触して仕事をしてきたこともあって、軽貨物運送業界をリードしている感じのご立派な会社を眺めると胡散臭く微妙な気分になる。
- 悪い人ではないんだけど
- 良い人なんだけど
過去に接したことのある個人の軽貨物ドライバーに関しても低次元に自分基準レベルで軽貨物ドライバーの合否や仕事案件の合否を会話する人間が多かった気がする。
無論、立派ではない。
ここで言う立派かどうかの基準は仕事社会で通用する感じの人を指しているがお金があるとかないではない。
世間では劣等感のある人間でも軽貨物ドライバーとしては通用してしまう。
俗に言う指図されたことをやればいい労働者。良くも悪くもそれでよい。
軽貨物運送業界で仕事をしていると人の評価感覚が麻痺してくるが、世の中はビジネスの上流にいる人や経済の底辺にいる人までいろいろな人がいて当然。
ただ、覚悟という人の器量だけは上流でも下流でも嘘も護摩化しも通用しない。
軽貨物ドライバーとしての仕事ができていても器量のない人間に評価はない。
バイト感覚で業務請負という仕事をする奴は腐ったみかん状態にもなる。
サラリーマンであれ個人事業主であれ会社経営者と同様に覚悟の差が働く人間の信頼性となる。
年齢や性別を問わずに仕事や事業では覚悟のない人間と接するとプラスに作用することはまずない。
覚悟のない人間はいざという時の態度の節々や普段も会話でも節々に醜態が出てくるので見抜ける。
覚悟の無い人間などどうでもいい話でありスモールビジネスで戦うのは覚悟のある人間との共存そして共苦である。
とあるトラック運送会社のドライバーさんとの雑談でその会社の社長は悪いことも良いこともやってきた人だから信頼ができるという会話をしていたが的を射るヒントであろう。