値下げ交渉で淘汰されるドライバーファーストな軽貨物会社

軽貨物会社の経営者が委託ドライバーの質をいちいち自慢して偽善者ぶっている姿を見たり聞いたりすると失礼だが馬鹿なんじゃないかと思ってしまう。

社員雇用したドライバーの自慢ならまだしもだが。

そもそも軽貨物ドライバーの仕事を業務請負でしている人の大半は訳あって軽貨物ドライバーの仕事を中途の立場で始めている。

6大卒のエリートがその辺の軽貨物会社を就職先で選ぶことなど日本全国で恐らく、いや、完全にゼロだろう。

  • 自慢できる学歴がない
  • 自慢できる職歴がない
  • 自慢できる才覚がない

要するに世間一般の物差しで捉えると自分のことを自慢できない状況に陥った人が軽貨物ドライバーの委託で働く人の大半と言える。

それなのに「質がいいドライバー」とか「きちんとしているドライバー」とかを委託関係にも関わらず口に出してしまう軽貨物会社の経営者は馬鹿丸出し。想うことは大切だが口に出すのが胡散臭い。

質の悪い軽貨物会社の経営者でありきちんとしていない軽貨物会社の経営者の腹黒さに見える。

そもそも委託ではなく雇用した社員を自慢できるのは最強の経営者と思えるし、自分よりもできる人材を採用できて、自分の権限を委譲することは事業や営業の組織を伸ばすことにつながっていく。

委託ドライバーとは言い方を変えれば下請けドライバーであり、その一線を引かずに恰も自分のもののように自慢するのはおかしな話となる。

もちろん委託ドライバーファーストなどとてもアホで他力本願な表現であり、社員ドライバーファーストならば理解ができる。

まあ、最終的にこの軽貨物業界で生き残れるのは物流の末端で汗を流して仕事をする個人事業主ドライバーであろう。

もちろん個人事業主ドライバーの誰でも成功できるわけではなく「賢い人」だけが強く生き残れる。

軽貨物の利用運送会社や協会や組合が個人事業主ドライバーにモテようとドライバーファーストみたいなことを語っても、フリーランス感覚のドライバーではない本職で賢い個人事業主ドライバーは馬鹿ではないためそんな軟派な与太話には乗らない。

明らかに我が国の景気はこれから悪化をしていくだろう。同時に宅配便なんかは知らぬ間に衰退して伸び悩むのもこの先で目に見えている。

既に宅配便は送料は異様に高くしてしまっている。

宅配便の送料は安くできなければ明らかにおかしい。

多重下請け運送で元請けや中間業者の経営者が荷物を運びもしないのに利益を抜いているだけのこと。

配送分野の労働で価格交渉力を握っているのは流通や物流の末端に近い軽貨物配送業者と個人事業主ドライバーなのは言うまでもない。

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