軽貨物ドライバーも社会人として背筋をピッと伸ばして歩く姿勢が大切だ。背筋を伸ばして胸を張って姿勢よく歩き、姿勢よく立つ姿を維持して仕事する心構えがすべての成果で基本となる。
もう、20年ほど昔か、軽配送の仕事上ではないが、5大商社系の商社マンと会議室で商談をしていた際にその商社マンが椅子に姿勢よく座り、会議テーブルの上で年季の入った大きなサイズにマイ電卓を使用し、商品の発注数と粗利の計算をパタパタと叩いている姿が今でも頭の中に残っている。
そう、胸を張って姿勢良く。
商談内容や戦略や戦術の内容はともかく、仕事上で相手が椅子に座ったときの姿勢良さ、歩く姿勢の良さ、姿勢良く立つ姿、そうした面だけで一流を感じ取れることがある。
いや、一流の人は姿勢良く歩き、姿勢良く立つ姿が印象的だ。
多くの軽貨物ドライバーは仕事上で一流など無縁の話だが、他力本願ではない本物志向で仕事を進めていくプロ配送業者の場合、一流を知る必要は大いにある。
個人事業主や中小零細企業は資本力が乏しく、仕事での取引に関しては一流の人や一流の企業を見抜いて上手に接し、一流を信用しなければ上手にパワフルに稼ぐことはできない。
二流や三流が悪いということではなく、三流より二流、二流より一流を追うことが自身のスキルや安定した稼ぎの成長につながる。
どんなに難しいと思う配送、どんなにキツイと思う配送、全て経験でしかないが経験こそ宝である。
お金の稼ぎは二の次、実直に働けば稼ぎは後から必ず付いてくる。
ニッチな軽貨物配送の事業でも大きな売上が欲しい場合、大企業などの一流企業や一流の人との関係性が喉から手が出るほど欲しい状況となるだろう。
しかし、一流を見抜く注意を怠って見誤ると、取引を開始しても取引自体が失敗に終わる可能性や、相手の規模に負けて計画割れを起こす可能性がかなり高くなる。
事業でこれは危険である。
特に、個人事業主や中小零細企業は計画割れでも利益が取れるように各取引で有利な売上条件を確保できなければ直ぐに事業は衰退する。
事業や仕事では一流を見抜く力が防御力に直結となる。
本腰入れて取引に挑む企業が提示した発注計画を鵜呑みにし、取引開始した途端に発注計画が下振れするようなことがあると、資本力の乏しい個人事業主や中小零細企業は一気に赤字転落するだろう。
本腰を入れて新規取引をする際は、安直に企業規模や目先のお金や相手の口八丁に乗って取引する判断をしてはならない。
一流の人や一流の企業がどういう存在なのか知っておくべきが御守りとなる。
本物志向のプロ意識を持ってビジネスをする意識を更に高めて軽貨物配送の事業や仕事に挑んでいると「人の立ち姿」と「人の歩く姿」を見ればその人が一流なのか感じ取れるようになる。
個人事業主の軽貨物ドライバーは立場は弱者であり、付き合うべき取引相手を間違えたり、見返りを求めて付き合うと、御用聞きとなりドツボに嵌ることもある。
初見で感じた違和感は小さくなって解消されることはないだろう。寧ろ、その違和感は正しい訳である。
軽貨物配送の仕事で「背筋をピッと伸ばして胸を張って歩いて顔はまっすぐ前を見ろ」と教わったことは一度もない。
巷の宅配ドライバーのように、猫背で地面を向いて、荷物を抱え、くたびれた顔をしていると、まさに二流や三流の人と見られるのは言うまでもない。
二流や三流は人間味は濃くあって面白さがあるが、やはり、一流を軸に考えるべきだ。
配送が早い、ピッキングが早い、そういうのは単なる仕事の技量や慣れであり、一流の人とは呼べない。
軽貨物ドライバーに限らずだが一流の人はかなり向上心が強い。
そして常に志を高く持っているが、常に高みを目指すことができるのも若い頃から努力を重ねた結果であって、近道は存在しない。
一流をどう見習うべきか。
歩く姿勢、立つ姿勢、そして、これだけできれば充分という自分都合の考えは持たないことが大切なことだろう。
身体ストレス、精神ストレス、神経ストレス、個人のキャパシティの中で仕事行動するのが原則だが、一流の人は良くも悪くも妥協という言葉を知らない。
「まだいける」と高みを目指すのが当たり前のこと。
だからこそ一流の座につくことができ、二流や三流とは大きく差がある。
ドライバー募集ばかりしている軽貨物配送会社の中には教育がしっかりしているから平気などと謳っている会社もありますが、教育者や管理者は二流や三流なのでしょう。
教育は、一流のため、二流になるため、三流のため、この三つに分けて考えると分かりやすい。
- 一流は目標を超えようとする。
- 二流は目標を達成しようとする。
- 三流は目標の設定を嫌がる。
と巷では言われています。特に一流と二流の差は大きい。
- 一流は新しい仕事に挑戦する。
- 二流は現在の仕事を調整する。
- 三流は仕事の情報を遮断する。
とも言われています。やはり、三流は弱さが目立つ。
- 一流は責任を果たそうとする。
- 二流は義務を果たそうとする。
- 三流は権利の主張だけ立派。
とも言われています。三流は論外だが一流と二流の差は紙一重だろうか。
調べたところ、一流の人は仕事上の朝礼や会議で積極的に建設的な発言をし、二流の人は休憩時間や昼食時の雑談なら話題が豊富、三流の人は仕事や周囲の愚痴を並べて毒を吐くと言われている。
一流の人は指導にうなずく、二流の人は管指導にむかつく、三流の人は指導に立てつく。
一流の人は行動に反映させる、二流の人は反対する、三流の人は反発する。
一流と呼ばれる人は、自分が必要とされる状況をきちんと把握してから動く行動特性を持つ。