荷主企業様に課題がなければ軽貨物配送のニーズなどない。配送の課題は倉庫や配車など現場ごとに原因があり、放置せず、手を付けられないほど課題が慢性化する前に一つ一つの課題に対策をし、問題点を潰していける率先者ドライバーがいなければならない。
こんなもんだ、仕方ない、自分には関係ない。
仕事方針の甘さでもある「事なかれ主義」は個人事業主の事業展開と事業売上を足踏み状態に追い込みます。
これは軽貨物配送ドライバーの仕事や事業でも当てはまることだと私は考えます。
これから個人事業で軽貨物ドライバーになる人は、考えの甘いドライバーファーストで身勝手に働くような癖は付けずに、きちんと社会の中で安定的に自営ができる闘う軽貨物ドライバーを目指してみるのも悪くはないでしょう。
ヒト、モノ、カネ、そして情報を潤沢に持たない個人事業主や中小零細の事業者にも関わらず「要領よくやろう」「見返りがあるはず」と自分に言い聞かせ、自身の中の実力の弱い部分を棚にあげた慣れと運任せの「取り敢えず」で働いている業務委託の軽貨物ドライバーを見かけます。
そういう思想では何年懸命に頑張って配送の経験を積んでも、本来あるべき個人事業主のメリットを活かして安定的に稼げるプロ自営の軽貨物配送ドライバーになることはできません。
タチの悪い軽貨物ドライバーの典型例ですが、仕事がろくにできないと言われるようなドライバーが多い配送現場でミスが増えるのは「慣れ」によるものだと考えられます。
報連相の怠り、言い訳、誤魔化し、嘘、は仕事能力の弱い軽貨物ドライバーの慣れから始まっていると言って過言ではないでしょう。
プロ意識の弱い軽貨物ドライバーは1、2ヶ月ほど仕事現場に慣れ始めると効率化を許可なく身勝手にしていくわけですが、手を抜き始めているだけのことです。
軽貨物配送という仕事に性質上、自身のストレスバランスの安定を考えながら手を抜いていいところと手を抜いては駄目なところの見極めも大事ですが、プロである限り、そのポイントは押さえなくてはなりません。
誰かが言った、誰かに言われた、は個人事業主の業務請負で通用しません。
仕事ではそんなこと分かっていると感じるときこそ予習と復習ですし、忙しいときこそ予習と復習です。
そうやって他のドライバーより稼げる耐性ができあがり、荷主企業様や取引先からの評価を得られることになります。
自営の軽配送ドライバーはサラリーマンではない個人事業主ですので、色々なことを分かっているつもりの状態で仕事や事業を続けてはいけません。
個人事業主の気構え心構えは誰も教えてくれません。誰かに教わるようなことでもありません。
忙しく働く自営の軽貨物ドライバーは担当の仕事業務をすることだけで毎日が精一杯なので、明日でいいだろう、と色々な勉強を後回しにしてしまい、やがて月日が経ち、知ったかぶりになります。
サラリーマンと何ら変わらない社員の軽貨物ドライバーに多く見られる凡人な軽貨物ドライバーになってしまいます。
配送のこと、配車のこと、倉庫のこと、仕分けピッキングのこと、自分が乗る軽貨物車の状態、お客様のこと、ビジネスモラルのこと、健康経営のこと。
事業は何かの試験ではないので完璧に軽配送のことを学ぶ必要はどこにもありません。ただ単に周囲の人より軽配送の知識が少しあれば良いだけです。
他人が話す情報とかネットやSNSや掲示板に書いてあるような情報入手ではなく、自分自身の行動で感じ得た知識と経験が大事です。それが顧客や関係者から信頼や信用よなり、安定的に自分にマッチする業務請負の内容で稼げるようになります。
- 他人からの印象を下げたくない
- 人間関係を悪化させたくない
- 疲れるくらいなら我慢すればいい
事業と仕事とプライベートの感覚を一緒くたにして働いていると、自身がつまずいたときに怪我をしやすいと考えるべきです。
仕事上で友達という言葉を出すような人がそれです。
個人事業主ドライバーのような社会経済で川下にいる弱者が景気に左右されずに売上収入を安定させようとする際、要領よくやろうという弱腰な薄っぺらい事業計画を持つとその人間性の甘さを周囲や取引先は直ぐに見透かします。
初見、人の顔を見て、文字や文章、会話、これらで人の信頼性と相性を直感します。
事業は紙一重の世界です。
主義と主張こそ事業の命と言えますが、その強弱バランスを間違え、主張を履き違え、自分都合を優先する思考での主義主張はメッキが直ぐに剥がれます。
能力や才覚がない人が主義主張を唱えても単なる思い付きであることが多いため、根本的に仕事人生で歩んできた知見経験こそが主張の深みを増していきます。
軽貨物ドライバーで個人事業主をやるならば、主義を養って、思いやり、チームやグループのためにどんどん主張するべきですが、主張はあくまで主張です。
全部が全部それが優先される結果とはならないはずです。
ただし、仕事シーンでの主張はビジネスの基本であるwin-winを成功するための方向性に加味されます。それが分からない身勝手な個人事業主軽貨物ドライバーは単なる労働者と化します。
自分勝手であったり、事なかれ主義の人任せ軽貨物ドライバーはそこで屁たれドライバーとなるわけです。
自分の稼ぎではなく、荷主企業様や取引先周囲に貢献するための主義主張を声に出せるよう、知見経験を高める動きをしなければなりません。
人の上に立ったり、グループやチームで率先して仕事ができるように成長すべきで、そういった必要性が見えていない個人事業主軽貨物ドライバーはマイナス評価の人物と見做されます。
軽貨物配送の現場では問題が必ず起こります。起こしますし、起こされます。
問題は小さなうちの指摘と改善を心掛け、こんなもんだ、仕方ない、と放置しないことが基本中のキホンです。
荷主企業様の配送現場で潜在する問題を改善するための意見衝突から逃げるような屁たれドライバーになってはいけません。
改善のために闘うことが尊厳であることを理解できていないドライバーに、割りに合う配送仕事など与えられる筈もありません。
私が興味を持っていることは個人事業主軽貨物ドライバーが一匹狼のようの軽貨物運送の仕事で強く生き抜いて稼いでいく手法です。
経営者ドライバーが汗をかいて軽貨物運送の業務を極めることがポイントです。
私が担当ドライバーでお世話になっているいくつかの荷主企業様の定期配送案件は、荷主企業様のスタッフや取引先関係者の皆様が本当に良い人ばかりなので、それが私の自慢でもあります。
定期案件の拡充により、スポット案件に関しても許容範囲のストレスで収まる仕事案件選びを明確にでき、様々な種の配送ノウハウを学べるルーティンも守ることができています。
仕事前、仕事中、仕事後、軽貨物車を運転しながら自分はとてもラッキーな仕事環境で業務をさせて頂いているんだと実感ができていることに感謝をしています。
もちろん、学ぶべきテーマがその案件にあるのかないのかを業務請負を決定する基準としています。
業務請負という性質で仕事をしている以上、現場の不平不満を語っても一銭のプラスになりません。
やるからにはきちんとやりたい、やるからにはきちんと稼ぎたい、やるからにはきちんと貢献したい、やるからには長く続けたい、仕事があることへの感謝を忘れない。
仕事を選べるという状況は大変有り難いことですが、仕事があるという現実は決して当たり前のことではありません。