ビジネスマナーはテーブルマナーではない。
ビジネスマナーは考えようでは実に面倒だが面倒くさいでは通用しないシーンが軽貨物ドライバーの世界でもある。
いつ、どういった会社や立場の人に荷物をお届けするか分からないので特に個人事業主の軽貨物ドライバーは責任のある行動と失礼のない最低限のビジネスマナーを自分で決めておくべきとなる。
ビジネスマナーばかりを意識して仕事で緊張しても疲れるだけだが、ビジネスマナーは文化や国、宗教、民族や時代でも異なるので適度な緊張感を持って仕事に挑むべきとなる。
それを踏まえつつ、スムーズな配送業務が最重要となる軽貨物ドライバーだが自身のスムーズさではなく相手都合でのスムーズさが優先である。
自分にとってのスムーズは二の次。
たまにいるが自己中心で次の仕事がどうとか次のプライベートがどうとか自分都合を口に出す軽貨物ドライバーは論外。
そもそも当然ながら自分に能力があれば相手のスムーズが自分のスムーズとなる。
要するにスムーズに仕事ができていない軽貨物ドライバーは能力不足である。非効率を相手や周囲の責にしているようでは更に幼稚。
スムーズを考えるべき優先順位がズレると新しいビジネスチャンスもなくなるわけだが荷主企業やメーカーはスムーズな仕事の流れをとても大事にしている立場だということを忘れてはならない。
軽貨物ドライバーも集荷配送で日々戦っているが荷物の荷主企業やメーカーのスタッフも仕事で日々戦っている。
軽貨物ドライバーには心のゆとりが大切。
物流の世界でも万国共通のマナーである「相手のことを親切にする」「明るく挨拶する」といったことで基本的なマナーはどうにかなる。
しかし、自分よりも相手の方がマナーを重んじているケースが多々あるので責任のある立場ならば営業交渉や仕事交渉の際はマナーを相応に意識することとなる。
- 約束の時間を「厳守」して当たり前。
- 遅れる場合には相手先に「前もって」連絡をする。
- 相手を呼ぶときは苗字に「さん」をつける。
- 名刺交換の際には「両手」で自分の名刺を差し出して相手の名刺を両手で受け取る。
- 上司や来客の方とすれ違うときは会釈(軽いお辞儀)をする。
- 得意先の出迎えや見送りで敬礼(一般的なお辞儀)をする。
- 贈り物を渡す際は「紙袋から取り出して」手渡しする。
- 贈り物を受け取った場合はその場で自分から開けない。
これらはごく普通のことではあるが周囲のことで忙しいとマナーが雑になるのも事実。