うまい酒を飲めるなと感じる配送仕事

私はお酒を飲まない。お酒が嫌いなわけではない。お酒を飲むのを我慢しているわけでもない。

ワンチームの24時間体制で配送仕事を365日で業務請負している以上、特別な事情がない限り責任者としてお酒を簡単に飲まないのは普通のことである。

ふと思う。昭和、平成、若い頃はネクタイ族の都内勤務で毎日のように定時になれば会社近くの飲み屋に立ち寄ったりハシゴして夜の銀座へと向かったりする日々で仕事や事業のモチベーションを維持していた。

遊びのお酒ではなく仕事のお酒。

結局はお酒を飲んで明日も行け行けどんどんである。

そう考えると若い頃の私にとって仕事のお酒は美味かった。

競合が規模のある国際的な会社など強敵だったので徐々にシェアを伸ばして名前も売っていくゼロイチの実感話が酒の肴である。お客様を増やして敵を倒してなんぼ。まさに小さな勝利は美酒。

昔は、海外との取引や日本全国の顧客と関わりながらワールドワイドな仕事環境だったこともあって答えが出にくい考えるテーマも多かったが勝算の根拠が薄い仕事テーマの自信を本物にしていくカンフル剤がお酒だったのだろう。

昔も今も決して勝ち組の人間ではないが、若い頃の仕事では国の省庁や大企業や上場会社との取引であったりメーカー企業や研究所やノーベル賞を受賞されている技術のある企業で働く人たちとも普通に仕事で接していたが今思えば取引相手は勝ち組の人たちである。

当時はそんなこと気にかけたこともなかったが私が若い頃に仕事で接してきた人たちはとても優秀な人たちだったのだろう。

そんな中で諸先輩にもビジネスの基本を教わりながら堂々とした態度で日本全国への営業展開や販売チャネルを構築していた若い頃の日々は懐かしい。

どこの馬の骨かも分からない人間である限り、励むことを怠れば直ぐに営業力は弱体化する。

世間的に立派と言われる大企業との取引は自信に繋がるので素直に嬉しいことであった。もちろん、全国の地方にあって聞いたこともない名の知れぬ会社との取引も魅力的な部分がとても多かった。

このような事業成長のプロセスは今の時代でも同じことだと感じるが軽貨物運送事業では昔のこのような事業姿勢は持たないようにしている。

過去、地域密着型の事業はスケールが小さいので偏見でダサいと思っていたが、地域密着やご縁あって特定するお客様のためだけに密かに働く仕事姿勢の軽貨物運送事業に魅力を感じるようになっている。

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