高品質な配送サービスだとか教育を受けたドライバーだとか経験豊富なベテランドライバーだとかをアピールする軽貨物配送会社ほど駄目な業者が多い。
安全性の犠牲と効率性。
軽貨物配送の現役ドライバーとして軽貨物車のハンドルを握りながらプレイングマネージャーの立場で担当する配送実務や物流現場や新しい案件の営業管理や配車管理で受発注業務を休むことなく仕事をしていると想定内のネガティブな出来事が周囲に起こりつつ想定外の出来事もポジティブに起こる。
なかなか自然と忙しいが仕事の拡充キャパシティ超えへの耐性はまだイメージができている。やはり仕事は楽しい。
千葉県の全域と千葉隣県を稼働エリア軸として絞り込んでいるため全国顧客と取引をするような事業計画でもないので頭の中は意外とクリーンである。
幸いにして相互理解ある優良な取引先と優秀な協業ドライバー環境に恵まれていることもあって精神ストレスと神経ストレスはゆとりがまだある。
とは言え、事業拡大ではない仕事の拡充を目指すスタイルであることからも自身の仕事量をキャパオーバーさせるタイミングとさじ加減には人一倍意識を高めている。
特需案件はやらない、無闇に売上は伸ばさない、無闇にドライバーは増やさない。やる意味のない仕事と取引はしない。
営業動向が絶好調であろうと過信せずに軽貨物配送事業そのものはスモールビジネスである認識は変えず、お客様第一主義で勝算と勝機を読むように心掛けている。
事業や仕事を拡充させるには仕事耐性が鍵となるわけだがキャパオーバーをしながら耐性を向上する仕方については何だかんだ言って軽貨物ドライバー個人の仕事ノウハウで重要な部分は安心と安全性を犠牲にした効率性が課題となる。
安心と安全を守ることは軽貨物ドライバーのノウハウではない。それは綺麗事であろう。
ノウハウは安全性を犠牲にした効率性なのである。
安全性と効率性の両立を求めるのが危険なことであって、安心だとか安全だとかそんなテーマは業者としていちいち口にすることでもない。
効率のためどれだけ安心を無視できるか、効率のためどれだけ安全を無視できるか、究極の配送ニーズ対応とはそれを的確にやってのける実力とノウハウを持つことでもある。
安心や安全性の確保は効率性ではナンセンスなスキルである。大雑把ではなく手を抜く部分と手を抜かない部分を分かってやればよい。
軽貨物配送会社の中にはドライバー教育を謳う業者も存在するが教育を口にするような会社ほど教育の中身は薄っぺらい。業務請負ドライバーに安心や安全を教育するなど配属会社の看板を守れと単に言っているようなもの。
ドライバーに安心や安全の確率を問うならば仕事量を減らせばよい。
だが、一個いくら運んでお駄賃いくらという釣りの稼がせ方をさせていれば仕事量は増える一方であり業務委託ドライバーの安心や安全を奪っている。
納品時間が間に合わないならどうするか。もちろん急ぐ。どうやって急ぐべきか。仕事をどうやって雑にして急ぐべきか。安心と安全は優先ではない。
- 報告連絡相談の徹底こそ安心と安全を担保する能力の発揮につながる。
安全性を犠牲にする効率性は悪ではない。寧ろ賢い判断と捉えることもできるだろう。
事故発生が怖いことは頭では分かっている。駐車違反や交通違反が悪いことは頭では分かっている。急いでいても事故や違反は駄目なのは頭では分かっている。雑に仕事をすれば荷物の破損やエラーをするのも頭では分かっている。
想定内であろうと想定外であろうとイレギュラーが生じると対応や対処に追われて「今日は疲れた」が口癖になる。
もちろん疲れることは仕事の楽しさであったり前向きな期待を実感する瞬間でもある。
高品質な配送サービスとか教育を受けたドライバーとか経験豊富なベテランドライバーとかをアピールする会社ではその根拠や証拠や採点方法は一体どんなものなのか気になる。
軽貨物運送業界はトラック運送会社とは異なり社員雇用ではない外注下請け業者や外注業務委託のドライバーが大半である。
雇用ではない者に教育を徹底できるわけでもなく業務指図命令はできても配属会社など仕事の委託者側はドライバー教育の責任までダイレクトに追える関係でもない。
業務請負ドライバーは仕事の成功も失敗の自己責任なのである。
配属会社が高品質の配送サービスを自慢していても普通レベルの配送サービスなのが一般的。高品質の配送サービスというものが世の中に存在するならば教育採点を知りたい。
- 事務系の教育
- 技術系の教育
- 営業系の教育
- 専門系の教育
高品質な配送サービスを学べるなら私自身も肖りたく興味があるが、事務的、技術的、営業的、専門的、きちんとした教育と学びに重点を置いている軽配送会社や個人事業主ドライバーなど聞いたことも出会ったこともない。
軽貨物運送業界もトラック運送業界と同じようにドライバー教育の重要性は常に指摘されるべきだろう。
道路で車両を運転する仕事であり、安全、環境、品質、運送事業者に求められる要素として教育と情報共有がグループやチーム内で大事なのは言うまでもない。
運転技術だけでなくビジネスマナーも教養は大切であり配送サービスの質をドライバーの質と置き換えるなら個々のドライバーがどう高品質なのか高品質でないならば改善策も重要なテーマとなる。
- 時間を守るのも当たり前
- 挨拶するのも当たり前
- 丁寧な言葉遣いも当たり前
- 清潔な身嗜みも当たり前
- スピード納品も当たり前
- 安全運転も当たり前
1人だけでなく委託ドライバーの全員がそれを守るといったことができるなら配送サービスの質は維持できるだろう。
我々現役の軽貨物ドライバーは人間であり年齢も性別も性格も異なり仕事能力も知見経験もプライベートも人それぞれで異なる。
軽貨物配送会社にドライバーが10人いればその会社の配送サービスの質にはバラツキがでる。ドライバーが30人いればそれ以上に質にバラツキがでる。ドライバーが100人いればかなり質にバラツキがある会社となる。
それは必ずである。
少数精鋭であればあるほどそ配送サービスの質はバラツキがなくなり安定した質での配送サービス提供が可能である。
できることはできる、できないことはできない。物流には不可抗力な動きもある。