個人営業する軽貨物配送ドライバーは身体が資本となる仕事なので「精神」「神経」「体力」この3つのバランスを保ちながら、自分の疲れを常日頃からチェックしておきましょう。
配送ドライバーだけでなく、どんな仕事であれ、自分が酷く疲れていることに気が付かないことの無いように仕事をして稼ぎ、活き活きと毎日を楽しく過ごしていくべきです。
シフタープロの軽貨物ブログで軽配送について予習復習を兼ねながら備忘録の記事を書いておりますが、軽貨物配送の仕事は、毎日、一分一秒の時間に追われ、知らず知らずにストレスが自分にのしかかる業務です。
軽配送の仕事でも「雰囲気が」得意な荷主倉庫や物流センターの現場もあれば、「雰囲気が」不得意と感じるような現場があるものです。なんら可笑しなことでもなく、まさにドライバーの性格それぞれで印象があるはずです。
これは仕事内容がキツイとか子供染みたことではなく、単に、雰囲気で疲れる現場が現実的にありますから、やはり、軽貨物配送は素人でも簡単に覚えて活躍して稼げるような職種ではないと言えます。
自覚が大事です。
仕事が楽しくなるように、仕事への耐性を高められるように、ドライバー教育をしてもらうべきです。時間を守るとか納品のルールを覚えるとかは育成ではなく、お客様に感謝されるとかそういったことでもなく、時には集中し、時には気を抜いてふざけてリラックスすることさえも軽貨物配送ドライバーのノウハウです。
個人事業主だからこそオンオフを切り替え易い立場ですので、稼いで仕事を長く続けていくには自分流と仲間と先輩後輩がとても大切となります。
また、中長期で稼ぎを高め、それを安定成長させていくには個人事業主であろうとも好きに休んだり好きな時だけ仕事をするようなフリーランス風で自己中心の考えは世の中で通用しません。当然です。
「自分だけが」ではなく、荷主や周囲の仲間ドライバーから評価を受けたり、信頼や信用を相互にしたり、社会の中で自分の仕事を強く守っていくこととなります。
理不尽な荷主や荷受人もいます。時には不平等な配車マンの横柄さに意見を言うべきと思うこともあります。しかしながら、仕事ではブレずに何事も大らかに見ることが大切ですので、プロ意識を持ち、自己中心の動きをせずに、自己中心の動きを認めず、グループワークやチームワークを構築すると良いでしょう。
ブログをご覧になっている方でこれから軽貨物配送を始めたいという人は、まだ何を質問したら良いのかすらわからない筈です。
そういう状況でFCや組合などの講習会に素人で参加しても「仕事あります」の鴨葱状態ですから、結局は「それって社員のような拘束で荷主現場に派遣され、仕事責任だけは自分に負わされる業務請負じゃないの?」と疑問を持つことになるでしょう。
独自の育成プログラムでドライバーを育成してから荷主に派遣するなどと嘘に近いことを謳っているピンハネ主軸の軽貨物配送会社も存在しますが、黒ナンバーの軽バン車両にそういう配送会社のステッカーを貼ってあるような軽貨物ドライバーを見れば一目瞭然、残念ながら、ドライバーの質が良くありません。
そういう会社は誰でも構わずにドライバーを採用し、ドライバーの労働からピンハネすることで事業が成り立つ仕組みですので、ドライバー教育など良いはずがありません。
そうでも言わない限り荷主と取引を維持できないほど低俗な配送ドライバーのクレームが多発しているからでしょう。
軽配送の仕事は軽貨物配送会社の有名どころであろうともドライバーが利益率高く稼げるわけでもありません。ネームバリューある配送会社の方が明らかにドライバーからの手数料や隠れざるピンハネ率は大きいと言われています。
しかし、人の集まるところに群れ易いビギナーは有名どころに参加すれば人よりも稼げて安定できると思いがちですが、社員雇用ではない個人事業主ですから単にそういう甘さでは中長期で通用しません。
そこそこのドライバー台数を抱えている軽配送会社では縛りある契約という檻に加盟ドライバーは閉じ込められ、単なる労働者として扱われ、言い方を変えれば飼い殺し状態となることでしょう。
ドライバー募集ばかりしているピンハネが主軸の軽貨物配送会社やFCや組合などは尚更と言われています。
個人営業の軽貨物配送ドライバー志願者の多くが悪くいうと、社会人としてドロップアウトした人が大半です。大学新卒者で軽貨物配送ドライバーで開業しようとする人はあまり見かけません。
軽配送ドライバーの多くが、社会の仕事で何かしらのストレスを抱え、勤務会社で脱落したり、生活事情など個人都合であろうとも管理社会におさまることができなくて、会社雇用ルールという枠の外に抜け出ることを選んだ人です。
軽貨物配送でネームバリューがあるような会社は「組織」ですので、ドライバー募集で語るような自由度はなく、業務委託ドライバーは個人事業主なのに社員のように「管理される」ため、多くのドライバーは嫌気と不満がたまるわけです。
やがて、規模やネームバリューではなく、本当に選ぶべき配属先がどういう会社が良いかどういう仲間が良いのかを見抜くことができるようになりますので、多くのドライバーが鞍替えをします。
頼るべきは自分の才覚と仲間ドライバーです。背伸びではありません。
所詮、軽配送ドライバーの仕事は人1人で1人分の仕事しかできないので、軽貨物配送ドライバーで開業するなら、地元や地域密着スタイルの軽貨物配送会社の営業姿勢の方がドライバーにとって有利となります。
毎日異なる納品先に動くようなスポット配送ドライバーは配送の仕事種類の中でも特に精神と神経に負荷がかかると言えますが、覚えてしまえば楽とも言える定期ルート配送で働いている軽貨物ドライバーであろうとも仕事に慣れてストレスに耐性ができてきますが、決して身体への負荷は無くなってはいません。
従って、軽貨物ドライバーは「どんなとき」も自分の疲れをきちんと気遣い、軽配送ドライバーは安全運行を最優先する仕事であるということを肝に銘じておく必要があり、稼ぎに没頭せず、安全運転を心や身体に刻み込んでおく教育を受けることが大切です。
ネクタイ族のような首から上で仕事をするわけではなく配送ドライバーは身体が資本です。今月は先月の倍近く稼げても、来月に体調を崩してしまえば仕事を休むこととなり収入減に響きます。
個人事業主となって軽配送ドライバーになろうとする人の多くが沢山のお金を稼ぐことを一番に求めていますが、サラリーマンのように土日休みで休日をゆっくり過ごしたいという人も少なからずいます。
会社経営者や個人営業は休んだらお金になりません。休まずに365日仕事のことを考えています。休業は売上も減ります。収入も減ります。サラリーマンとは訳が違います。
転職をして軽貨物配送ドライバーになる人はサラリーマン時代の甘さが染みついていることも多く、配送ドライバーになり週7日を働くだけで疲れてしまうことでしょう。
連続稼働は確かに疲れますが、それすら何度か経験しないと自分の仕事耐性は見えてきません。
稼ぎ方が下手な人だと、最初から割りに合う合わないで案件を選び過ぎたり、少し疲れたとか少し予定があるとかで仕事を休んだりしますが、そんなことではいつまで経っても自分ができる仕事案件は増えませんし、稼ぎも伸びません。
それでもいいんだという人は配属会社や荷主に貢献できず、周りにも期待されません。
結果、選んだり休んだり仕事経験も浅いのに軽貨物配送は稼げないと決めつけてしまうことでしょう。これが現実のギャップと言えます。
根本的に軽貨物配送ドライバーの仕事は普通に稼ぐことはできます。しかし儲けることはできません。
所詮はセールスの物売りではないので、身体を動かしていないと稼げない非効率な仕事ですので、身体を動かしていない限り売上や収入にもなりません。
新人開業のドライバーは最初が肝心です。良い覚え方をして、どうやって仕事耐性を作り上げるのかが鍵となります。
最初に妙な覚え方をしてしまうと意識がズレたままになるでしょう。軽配送は癖のない開業直後における仕事の覚え方が肝心です。