シェアリングエコノミー。千葉県で私たちが運送する軽配送の仕事でも仲のある業者同士や元請けや一次請けなどの間でも軽貨物ドライバーをシェアしていることが多々ある。
軽ドライバーの仕事はシェアと言うよりも個人事業主の軽ドライバーが所有している「軽貨物車」と「ドライバーの身体」と「ドライバーの技能」を貸し借りするようなシェア。
多くの軽配送ドライバーは日々当たり前のように色々な案件に対し業務出動していると思いますが、ただ単に、多くのピンハネ利用運送会社がアピールするような、緊急だとか、安全だとか、便利だとか、そういう単純なことではなく、荷主や元請けなど依頼主の業態により、様々な理由で、配送依頼は出ているものです。
さて、シェアリングエコノミーは「個人と個人」で使っていない以下の、
- 場所
- 乗り物
- モノ
- 人
- 技能スキル
- お金
などを分類し、これをインターネットを介してサービスする事によって、過剰生産を避けたり、過剰な人材を高効率に最低限に抑えようとする事業運営など経済活動手法の一つです。
もちろんですが、賛否もあります。
誰かが保有しているこれらを「一時的に使用する権利」を目先で売買する流れですので、履き違えると、会社の場合には将来への人材育成不足に影響が出たり、新商品が売れなくなるといった要因の一つになることもあり得ます。
軽ドライバーの稼ぎに直接関係はないことですが、事業性を考えるならばただ単に「運賃いくらの仕事?」ばかりを毎日足して引いてで計算をするのではなく、一つ一つ熟していく案件が意味する内容を自分なりに紐解いていくことが、荷主が軽ドライバーに求めている実態を理解できる「プロの配送」だと感じます。
千葉県外にもプロ意識ある個人事業主の軽ドライバーはいることでしょう。
軽貨物業界で万年好況を誇って君臨していた会社でも、その事業モデル自体が構造不況に転落することもあり得ます。
シェアリングエコノミーの流れは、ごく単純に中古品やレンタルが進むと新品の販売にはマイナス影響を与えるロジックをイメージします。
反面、零細企業であっても新しいビジネスモデル一つだけで新しい市場を創生できるでしょう。
零細事業者やシニアや女性など、今まで苦戦していた企業や弱かった立場の労働者も新規参入で仕事も期待できると考えられます。
少なからず、ITを活用する試みは、特に専門特化するビジネスでは周辺ビジネスへ波及効果が期待でき、専門特化の強みと安定感による基盤さえあれば、想定以上、更なるビジネスチャンスの拡大も後押しでき、事業計画に好影響を与えるでしょう。
当然、こういった新規参入業者のパワフルな活動によって、既存事業者には脅威の刺激ともなり、取り残されると企業規模の大小問わず、「小が大を食らう」ことも十二分にあり得ると私は思います。
地方で頑張っている無印軽貨物ドライバーの個人事業主である小が大をくらう。ビジネスの世界、零細であろうとも、隙あれば強豪や競合相手を取って食おうと考えるのは当然のこと。
シェアすることは単純なことのようで意味のあることしょう。個人でも事業主ならば決して儲かるのではなく「儲ける意識」のモチベーションが大切かと思います。
シェアリングは雇用や経済全体にとって総合的にはプラスになると分析されているようです。
配送業界の末端に位置する個人事業主ドライバーであろうとも、「個人の良さ」を意識し、副業ではなく本業で専門特化しているならば、ITを少し活用する気持ち一つで地方問わずビジネスチャンスは大いにあるはずです。
全てはお客様ファーストの姿勢です。