どこの配送現場でもあるあるの話ですが、委託ドライバー同士で請負案件のカネの話をしてしまうレベルの個人事業主ドライバーは荷主企業や取引関係者から信頼されることはまずない。
新鮮な仕事は私にとってカンフル剤です。私の場合、直接で荷主企業様や物流会社様との取引や、元請け企業様や中間業者との付き合いをさせて頂くなか、定期やスポット案件を問わずに新鮮な案件(新規取引案件)は覚えることが結構あるのでそこそこ疲れますが気分のよい仕事だと感じています。
もちろん、配送業務のことだけなら納品方法と基本ルールを聞けば経験値でどうにかなりますが、集荷業務しかり、納品の仕分け作業などは物流センターによってカゴ車やストックカートの使用など細かなルールもそれぞれで異なり、やることの基本は一緒であろうとも単独で新規に出入りする配送現場ではコミュニケーション能力が必須です。
そんな中、メーカー荷主企業様やトラック運送会社様との取引や、中間業者様などと取引内容で打ち合わせをしていると、信頼性がダメな個人事業主の軽貨物ドライバーは委託ドライバー同士で直ぐに請負のカネの話をするのが問題だと話題になることが多々あります。
配送ドライバー運賃の業務請負価格は商品原価や見積単価と同様の守秘義務情報の一つです。仕事受注ルートでの上下関係以外、いわゆる、横つながりの関係では請負金額情報を「一度でも」口にしてはいけないことです。
もちろん、信頼性がある、まともな軽貨物ドライバーは委託ドライバー同士で請負に関するカネの話はタブーだとわかっているわけですが、ビジネスモラルが欠如した個人事業主軽貨物ドライバーの質の悪さはそういった会話有無のシーンでもハッキリと見えてきます。
軽配送業界だけのことではありませんが、仕事案件の請負価格は、商品でいうところの原価情報に近い意味があるので、当然、その守秘義務を怠れば、時と場合、利害関係者に対して個人で営業損害賠償もあり得ることでしょう。
侮ってはいけません。
もちろん、請負のカネの話は同じ配属先ドライバー同士でもタブーですが、同業他社ドライバーと配送案件の請負に関するカネの話を一回でもすれば、責任問題に発展することも珍しくはありません。もちろん、知り得た情報を第三者に洩らしたドライバーは不利です。
情報を洩らした記憶はとぼけて無くしてもそれを聞いた相手の記憶は消せません。うっかり言った、うっかり聞いた、うっかり見た、は業務上での守秘義務責任で通用しません。
- 見ざる、言わざる、聞かざる。
さて、配送の仕事を好きになるにはどうすれば良いのか、配送の仕事が楽しくなる方法を知っているのか、配送の仕事を楽に行う工夫を知っているのか、安定的にお金とスキルを稼ぐ術を考え抜いて日々稼働しているのかが重要です。
- 慣れた仕事は楽です。
- 慣れたエリアの配送は楽です。
配送の仕事で楽をしたいなら、頑張って仕事に慣れれば良いだけのこと。
ただし、ただ単に慣れれば良いのではなく、ハードルを上げて仕事に慣れたのかハードルを下げた状態で仕事に慣れたのか、それによって配送ドライバーとして技能の差が生まれ、やがて稼ぎの差となります。
結局のところ、どういった気持ちで仕事を覚えたのかが重要なわけです。
- 10,000円の売上案件で何を儲けたのか。配送の仕事でお金を稼ぎ、配送の技能を儲ける図式。
労務での粗利ではなく、無形財産、配送技術を儲けることができたのか、自分ブランドの信頼アップを儲けることができたのか、です。
私の場合、自分が配送担当する荷物の集荷先や物流センターや納品先で人間関係を良好に保つためのコミュニケーションをできる限り優先的に仕事をします。
心の中では仕事を任されたら期待に応えられるように努力することを怠らず、運んだことのない荷物、納品で走ったことのない地区エリア、新しいことにチャレンジすることを忘れません。
配送の仕事をする、配送の仕事が評価され感謝される、もっと配送をやろうと思う。さらに配送の仕事をする、さらに配送の仕事が評価される、さらに配送の仕事で感謝される。そして、さらにもっと配送をやろうと思う。
軽貨物配送はどんどん好きになることができれば、信頼とお金は後から自然に着いてきます。
自分に都合の悪いこと、人の欠点や過ちなどは、見ない、聞かない、言わないのが良い、のは言うまでもありません。