選択肢があって軽貨物の運送業になったドライバーと何も選択肢がなく軽貨物のドライバーになった人がいる。
軽貨物運送業は自営業だから服装も自由だとか、働き方も自由などと謳って業務委託のドライバーを求人するレベルのピンハネ利用運送会社による広告を見かけます。
業務請負ドライバーから社員でもなく、会社利益のピンハネの為なら何でも募集アリの経営スタンスがよくありません。
そういった利用運送会社は実運送会社のように自分では荷物を運ばず、下請けに荷物を運ばせるだけの会社です。
さて、学校教育をひと通り学んだ大学新卒で、軽貨物ドライバーを目指す人や軽貨物の運送会社を立ち上げようと目指す人は非常に少ないとみます。
軽貨物運送ドライバーの求人を見る限り、学歴不問でも採用してもらえるような会社がありますが、「社員ではなく」「下請けだから」学歴不問なのでしょう。
中卒でも高卒でもしっかりした人も沢山いますが、現実社会、学歴不問で雇い入れたドライバーや何でもかんでも雇い入れている運送会社を好んで配達して欲しいという顧客は稀です。
もちろん、ドライバーにもある程度の学歴や人格は必要です。学歴は必須事項ではありませんが、学歴不問でドライバー募集すること自体が失礼なわけです。
学歴不問で募集してしまっている軽貨物の運送会社は、学歴不問の仕事内容でしか働かせないわけではない。軽配送ドライバーの業務を始めると、軽貨物ドライバーでも学歴や教育自体が不問ではない現実。
もちろん、サラリーマン社会でも学歴はあったに越したことはありません。ただ、高学歴を持たない場合では、人として学歴不問を補えるものは何かです。
軽貨物運送の会社に限らず、小さな会社では創業時から「理念教育の徹底」は、会社が成長期になったときに、後戻りしないためにも、とても大切なこととなってきます。
個人事業主や小さな会社では、こういったことを考えて業務しているケースは少ないでしょうが、軽配送の場合、ドライバーという仕事は単独で行動することが多いので、「個性」はとても危険なわけです。
元請けや荷主のルールに基づいて、忠実に仕事をしなくてはなりません。
軽貨物ドライバーでも、自分のやり方などと履き違えた人や単なるワガママという人もいます。色々な考えあって当然ですが軽貨物ドライバーであっても茶髪もヒゲは確実にダメです。
軽配送の仕事で、茶髪やヒゲ、ピアスやタバコ臭いドライバーは、お客様に「やっぱりね…」と感じとられることも多い世の中です。
こういった個性は個人の勝手ですが会社の都合とは大きく違います。学生のように校則があるわけでもなく、個人事業主には誰かが作った社則があるわけでもありません。
銀行マンが茶髪と髭だったらなんか嫌ですよね。
政治家が個性が大事だとか言って茶髪とヒゲだったら少しムカつきますね。
もちろん、好みはありますが当然に芸能など容姿を売りにする方々のお仕事なら何ら問題は感じませんが、やはり、軽貨物のドライバーは人と接するわけなので、周りに目を気にしないと、悪い評判が積み重なるリスクがあります。
そう、例え、茶髪やヒゲにより他人に迷惑をかけてなくても、何も悪いことしてないのに損なわけです。
中学校や高校でパーマをかけたり、赤い靴下はいたり、人と違う学生服を着たり、人には危害なく迷惑をかけていなくとも、学校の評判がさがるから駄目ということは、社会人でも何ら変わりません。
大人か子供かの違いですので、大人なら自由ですが会社のルールに従わないと不要というだけのことですね。
当たり前ですが、厳しいといえば厳しい世の中です。
業務請負であれ、求人募集であれ、軽貨物運送ドライバーがいる会社をみるときは、「社員が熱心で協力的な方が多いのか」「新たな活動に積極的なのか」で良さを感じ取り、決してトラック台数や社員数などお金があればできることでなく、事業の姿勢を見ていきたいものです。
荷物を預かるお客様ではなく、荷物をお届けするお客様ファーストの姿勢が、軽貨物のドライバーができる荷主様への後方支援だと感じます。
私は荷主でメーカー立場で20年以上仕事をしていたので、荷物をお届けするお客様への丁寧な姿勢こそ重要であると感じており、それを理念としています。
軽貨物ドライバーが果たして学歴不問なのかはわかりませんが、丁寧な姿勢は無償で誰でもできます。
気持ちよく仕事ができれば、お客様も気持ちよく評価していただける筈です。