軽貨物運送業の勝算と自分コントロール

長く続く自営業のメリット。軽貨物運送業に限っての話ではないが個人事業は事業存続を図って何かしらの成果を毎日や毎月や毎年で積み上げていけるかどうかで事業の堅実性はできあがっていく。

お金の稼ぎだけではない。

軽貨物運送業もビジネスは強みや弱みの世界。ヒトとモノとカネと情報といった経営資源が大手より乏しい零細企業や個人事業はランチェスター経営がベースとなってしまうが法人よりも寧ろ事業範囲が小規模な個人事業の方が手堅い稼ぎを実現できるのは面白い。

小さな事業の良いところは固定費を下げた事業運営で勝算を見出せる点である。それをうまく顧客に還元しながら長期経営で大切な既存顧客を定着させて顧客一社当たりの売上高をうまく伸ばすことが目標となる。

しかしながらこういったビジネスの基本姿勢を学ばずに事業計画書や行動計画書を書いたことすらなくサラリーマン感覚が抜けない個人事業主ドライバーが鉛筆なめなめでお金の稼ぎばかり計算しても中長期では勝ち目がない。

もちろん事業や会社が小さいから気楽とか自由気ままなどは通用しない。一つ一つの仕事には大手と同じように一つ一つの責任が同じようにある。

成功ではなく成長するのが先。

永続的に売上高を安定させていくレールを自ら創って自分の働きっぷりでレールに乗っていけるのか。

個人事業主ドライバーとして配送技能がどんなに高くても所詮は単なる労働者であり配送需要の有無は荷主企業の業績や方針の外的要因で左右されるため個人事業主ドライバーの売上高は足して引いてを繰り返す。

会社も事業も生き物。零細企業や個人事業は事業運営で波風が強くあるのも当たり前。追い風なんかを期待する馬鹿者では流石にまずい。

これらを踏まえると軽貨物運送業者は固定費の高さが常に大きなリスクになるのは言うまでもない。

我々はスポーツマンではないので勝つことだけをイメージするのではなく最初から負けることも時として考えるべきだろう。そうやってコツコツと小さな事業の勝算確度を高めていくこととなる。

個人事業主ドライバーの勝算確度は事業計画がうまくいかなった場合の代替案で決まってくる。リスク管理の取り組みとは異なるので勝算確度に教科書はない。

個人事業主ドライバーの勝算確度とは自分やチームやグループの想定どおりに事業が進むことであろう。即ち、想定通りにいかなかった場合の対応策と改善策をいくつか用意や準備をしておけば勝算確度は必ず高くなる。

お金を稼いで何を買おうかではない。

うまくいっているときは問題が発生しない。要するに何かの問題があったときに冷静な対処をして事業の生存率を高めていくことの繰り返しである。

事業の堅実性はリスクを回避する意味ではなく文字言葉の通りで手堅く実績を積み重ねていくことで事業の生存率を上げること。

サラリーマンとは異なって個人事業主ドライバーは働く自由度が一挙に高まるので仕事の慣れによって稼ぎが少し成長すると調子に乗って自分をコントロールするのが難しくなる。

欲は程々に堅実性を大切に維持すべきだろう。

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