育った人材がいつもの顔触れでスタッフが機能している物流会社とスキマ人材サービスに手を出してしまい新顔スタッフが入れ替わり労働だけをしている人材末期な物流会社。
ハリボテ物流。
スキマ時間で働く日雇いバイトの人材サービスに依存してしまった荷主企業の物流は表面上では業務が回っているが職場に技術と信頼感は蓄積されない。
結果どうなるか。
会社のために働いている軸の人材と自分のために働いている軸の人材とでは人材価値が想像以上に違う。
例えるならば耐久品と消耗品の違いのように会社や事業で意味が残る人材コストと意味が残らない人材コストの違いである。
経営資源へとなっていかないスキマ人材サービスなどのヒトを会社の売上維持や売上欲しさで場当たりに使って仕事を回転させてしまうとやがてその事業はハリボテ状態となる。
事業では意味の出る売上、意味の出る人材、意味の出る取引、を大切にしなければならない。特に中小零細企業は下駄を履いて背伸びをしても健康経営にはならない。
ここ最近も我が国で最大手の宅配物流企業で数千人規模の委託切りのニュースがあった。私には関係ないので深い関心はないが簡単に言えば拡大から拡充へのシフトによるリストラであろう。
大手だから仕事量があって安心だとか大手だから信頼できるとか間抜けなことを謳って軽貨物ドライバーの募集を繰り返してきた軽貨物配送会社とそれに騙されて群がってしまった個人事業主ドライバーも多そうだが我々軽貨物運送業の仕事はベルトコンベアに乗って流れてくるものではない!ということをきちんと自己認識すべきであろう。
国や誰かが何かを変えてくれたり良くしてくれるなどと期待しているようでは話にならない。