二十歳そこそこの若い頃から長い間、都内でネクタイ族の仕事を始めたときから私は仕事環境というか仕事経験の場というか成長のチャンスに恵まれていて、業務では五大商社のお偉いさんや大企業や中企業や小企業で活躍成長されているキーマンや日本全国の各都道府県にある地場優良企業の社長さんなどとも会話して接していたので私は何だかんだで仕事のイロハは染み付いている部類の人間だろう。
そんな当時に印象的だったことがある。
20年以上も昔のことだが会社に届く年賀状を見ていたとき、取引先でもあった五大商社でカンパニーの部長をされていた方の年賀状が大変綺麗な字で挨拶が書かれていたのだが、それはその部長さんが書いたものではなく部長さんの奥様が書かれたもので主人がお世話になっていますというような内容の挨拶が書かれていた。
当時も年賀状なんて挨拶みたいなのが最初から印刷されているものを購入して名前だけちょこっと手書きでいいんだよという雑な私からすると、その大先輩というか年齢的な差もあったが社会人的な差と自身のビジネスセンス的な弱さをその年賀状に感じて心にグサッとショックがあって、仕事帰りの飲み屋ではその話題で酒を呑んでいた記憶がいまでもある。
私もあと5年か10年を仕事で生き抜いていれば当時のそんな大先輩たちの年齢に近づく。
とは言え、今は令和。
年賀状仕舞いという年賀状が届く時代になった。当然ながら私は年賀状なんて昔も今も書かない派なので年賀状仕舞いの挨拶の年賀状などどうでもいい話だが、もはや、年賀状では仕事や社会を学べる時代ではなくなった。
歌も漫画もドラマもニュースも昭和から平成という時代が流れた頃の良き日本は既にない。
昭和から平成の古き良き時代の日本に戻ることもない。
そんな中、軽貨物運送の事業では海外企業との商談やグローバルな思考も必要なく繊細な闘いは一切ない。
本当に自由で気ままである。風来坊のような感じでお助けマンのような動き方も元気であればできてしまう。
ふと思うと、年齢的には当時の取引先で新卒エリートだった社員たちは今では出世していてこの先はお偉いさんになるであろう。
もちろん当時の大先輩方は他界されている。

