軽貨物運送業は利益を最大化する必要はない

仕事欲しさで軽貨物会社に仕事乞いをしてポジショニングを誤ると多重下請け軽貨物会社と同じ末路になる。

千葉県でも軽貨物会社や個人事業主の宅配業ドライバーは腐るほどいるが運送業ドライバーと呼べる域の軽貨物ドライバーは決して多くない。

宅配業ドライバーと運送業ドライバーは働き方も働く姿勢も違う。

営業力の乏しい個人事業主ドライバーの多くは自力で荷主企業から注文を受けて飯を食っていけるだけの営業資質や人望もないので日雇い御用聞きのマッチングアプリに手を出してしまったり軽貨物の協会や組合に無駄金を払って加盟して利用運送のブローカーや同業者らが食い散らかした仕事案件の残りで飯を食っているのが現実。

そういう業界なので営業弱者の個人事業主ドライバーは自分の信頼度や実力の無さを棚にあげてああだこうだと美味しい仕事を探していたり自分でやると決めた仕事を割に合わない仕事だとか愚痴を言う情けない人間の状況に陥ることとなる。

悪く言えば探したって何もないところでアホみたいに宝探しを続けているような人達である。

そもそも名もなき軽貨物ドライバーが信頼を稼ぐのは容易いことではない。それは一つの案件で2年や3年や5年や6年といった稼働実績や経験があろうともそれと信頼とは訳が違う。

運送や配送という仕事は運送会社にあるのではなく荷主企業のビジネスの中にあるもの。それは我が国で最大手の総合物流企業であろうと吹けば飛ぶような零細な軽貨物配送会社でも同じ。

荷主企業のビジネスを丁寧に理解できる能力と気構えが無ければ軽貨物ドライバーなんかが荷主企業の物流ニーズをダイレクトに掴みたいなど論外である。

もちろん大手の運送会社や物流会社の内部事情は上の意向に振り回される環境なので物流業界や運送業界の末端にいる業務請負の軽貨物ドライバーはニーズが無くなれば委託切りの使い捨て状態となる。

まあこれは嫌であろうと何でも郷に入ったら郷に従えである。反発することに意味は出ない。

私はたまたま若い頃から20年ほど北海道から沖縄まで大手商社や大手メーカーや官庁や卸売業や各県の地場企業など様々な取引先と営業管理で接してきた経験があるので商流や流通や物流の裏表にある意図はざっくりと理解ができている。

出世と軽ドライバー。

会社の経営資源しかり物流や運送の業務も最終的には人が働く姿勢でしかないが会社内で仕事を一生懸命に何年も学んでしまった人はその会社で出世しようともワーカー目線での仕事しかできない人間となりそれはある意味で致命的な癖でもある。

組織全体の改革と改善への探究心が鈍くなる。

私たちのような個人事業主ドライバーは本来ならば荷主企業とダイレクトに繋がる必要性があるわけだがそうしないと異色な黒子としての立場を荷主企業のビジネスで活かしきれない。

我々は荷主企業のビジネスで運送コスト即ち事業コストで飯を食わせて貰っている。送料は勝手に降って湧いてくるものではない。

荷主企業の商流や流通や物流での利益に貢献をしなければ我々は飯を食う資格はないと捉えるのも仕事の仁義である。

背伸びをする必要は無い。荷主企業のビジネスで何をどうすれば貢献や応援ができるのか人として考えてから報連相を徹底して行動すればよいだけのこと。

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