報告や連絡や相談が薄くなる物流会社の末路

軽貨物運送の仕事はドライバーのためにあるのではない。もちろん軽貨物会社のためでもない。宅配便に関しても同様で宅配便は大手宅配会社のためにあるのではない。

全ては荷主のためにある。

個人向けに宅配であれ、企業向けの配送であれ、物の売り買いで発生する配送仕事ならばその物を売る側の利益と物を買う側の利益のために配送の仕事は存在する。

これを踏まえると物流に関わる者は報告や相談や連絡があってこそ役割と役目を果たせることとなる。

配送仕事というのは必ず相手がいる。報告や連絡や相談というのは自分側と相手側の双方で必要となる。

しかしながら物流の世界では聞けばわかるという無責任な会話がかなり多い。分からないことはウロウロせずに聞くべきだが、聞く相手や聞くシーンを履き違えているパターンも目立つ。

よくある話だが、配車マンから業務指図を受けたドライバーは配車マンから何も聞かずに集荷先や納品先に来ることが多い。配車マンはドライバーに対して業務内容の説明をせずにドライバーには現場で聞けと指図する。

これでは報連相は成り立たない。

片方で自分が知りたい情報だけを得ることを続けているようでは仕事の向上を図れない。もちろん雑談から得るヒントも多いが仕事は遊びではないので仕事上の雑談は報連相の意識を薄めてしまう。言ったとか聞いてないと口にするタイプはそれである。

報連相は理解のためにあるので言った聞いてないは実際には意味のないこと。

物流の世界、報告や連絡や相談は荷主の利益のためにすることである。自分や相手のためだけではない。

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