物流の安心材料

私は宅配業ドライバーではない運送業ドライバーなので、一つの荷物を個人宅に届けて、はいおしまい、はい次、という仕事っぷりは通用しない。

もちろん貧乏暇なしの身分だが、私の場合は配送の仕事でお金を思う存分に稼いでもあまり意味がない。

お金の稼ぎは生活に困らない必要最低限で構わない。

ミドル層の年齢ということもあってか高級車にも興味はない。高級タワマンにも興味はない。

割引セールで欲しかった物を買えたときの方が気分はいい。希望通りに物事が進んだときの方が気分はいい。

自分自身の成功や安定を喜ぶというよりも取引先の事業の業績が好調だったり、協業ドライバーと協業会社の動きが好調だったり、周囲に起こる些細な成功を喜べるような年齢になってきた。

たかが配送、されど配送、お金を稼ごうとする意識に一線を引いてお客様から声のかかる配送ニーズをうまく捉えつつ、そして仕事の復習を毎日怠ることなく自分の仕事っぷりを余韻に浸るような優越さも大事なことだと感じている。

余裕にもなれてハングリーにもなれる状態。

軽貨物運送業に限らずだが周りを見ていると、自分が何かしらの依頼や発注をした際に安心を感じない人や感謝とありがとうを言わない人やお詫びとすみませんを言わない人は仕事や事業がうまくいっていない経営者や会社であることが多い。

事業や会社は生き物。

経営者や会社が周囲に感謝を言えないような病的な状態に陥ってしまうと中小零細企業のような狭い事業環境で奮闘する経営者や会社を薬漬けにしても復活はない。死あるのみ。

技能や技術よりも安心感を与える人間性や感謝とありがとうが言える人間性が如何に大事かである。

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