堅実な運送業者は協業会社を絞り込む

名前が売れている軽貨物会社では既に仕事で埋まって動けない委託ドライバーとか名前登録だけの幽霊委託ドライバーとか下請け会社の委託ドライバーまで数に入れて恰も自社で動かせるかのように〇〇〇〇台のネットワークとか言ってしまっているが、自社雇用している社員ドライバーのことでもないし、新たに行動できる余力あるドライバーなど無に等しいのに誇大な台数アピールをお客様にしたがる。

動けるドライバーがいないのに仕事案件に唾をつけて受注する。

そんなのは在庫がないのに物を売るのと一緒。依頼が入れば売れていない代替品を他店から掻き集めて売りつける。

そこまではまだよいとしても。

酷い業者だと業務の守秘義務などお構い無しでSNSで案件情報をばら撒いて誰でも構わずにナンパするかのように見ず知らずな個人事業主の営業弱者ドライバーを引っ掛けて仕事案件を責任も丸投げでお客様から頂戴する労働運賃をピンハネする。

この業界、名のある軽貨物会社ほど下請け依存状態となっているが実際の稼働力以上の仕事を受注しないと会社は衰退して潰れるので協力会社という呼び名の下請け業者ありきな経営状態に陥っている。

これは単なる多重下請け運送問題ではあるがお客様に対しては見ず知らずの下請け業者を使うなどと言ってしまうと相手の聞こえが悪いので格好つけて協力会社だとかパートナーだとか言葉遊びをしている。

そういったところも軽貨物運送業界は幼稚でアホくさい。

協力とは名ばかり。誰が誰に協力をするのか。協力をさせても協力はしない奴らである。これが現実。

そんなことからもドライバーファーストなどと謳っていながら下請けのマウント取りとヒヨコ喰いが見え見えの軽貨物協会や軽貨物組合や特定の軽貨物運送グループには俗さない個人ドライバーも水面下では多い。

現行のお客様を大切にして事業拡大より堅実な仕事拡充に徹していれば協力会社も必要がなく、委託ドライバーも無闇に増やす必要もない。

数よりも一つの信頼が大切なので私は同じ汗をかいた旧知ではない同業者とはSNSやリアルでも群れることをしない。

仲良しこよしの情報交換も糞の役にも立たない。

とは言え、協力会社ではなく協業会社の関係構築は重要なことだと私は捉えている。

企業規模や事業規模を問わずに今はダメダメでもきちんとこれから日の目を見ていこうとしている会社や事業や人は存在する。

それは同業者ではなくお客様である荷主企業。

荷主企業のビジネスやスタッフの思考に賛同してそのビジネスモデルに魅力を感じる場合には徹底して協業すべきと私は思っている。

私は万人受けに興味がないので世の中を良くしますとか軽貨物業界を良くしますとか軽貨物ドライバーをハッピーにするとかそういうご立派なことに関心がない。

軽貨物運送はビジネスの構図からしてもFCやVCの真似事な協会や組合になんかに属さなくても腰を据えて働こうとする断固たる気持ちと適度な危機感をきちんと持った個人事業主ドライバーは大手の同業者にも負けず劣らず強い仕事っぷりが十分に可能である。

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