仕事挫折の経験がある軽貨物ドライバーの努力

自分を変えるきっかけを見つけるために軽貨物ドライバーの独立開業を選んだ場合、仕事と事業の勉強に手を抜かずお客様第一主義の取り組みを続けていく姿勢があれば数年後には実績がきちんと高評価され安定する。

自己洞察力。

個人事業主で働いている軽貨物ドライバーは過去の職で挫折した経験がある感じの人が多いように思える。

良くも悪くも軽貨物ドライバーは底辺職の一つ。

転職や再就職で軽貨物ドライバーの開業を選んだ際、仕事欲しさに名前が通っている軽貨物配送の組合を信用してお金を積んでまで配送の仕事を委託で貰っても、軽貨物配送のフランチャイズの説明を信用してお金を積んでロイヤリティまで払って仕事を委託で貰っても、数ヶ月後には「騙された」と口にする個人事業主の軽貨物ドライバーが多いと聞く。

騙されたという言葉の意味は理解できないこともないが、仕事欲しさで軽貨物の組合本部やフランチャイズ本部の金儲けに引っ掛かって騙されたと感じること自体が個人事業主としては甘すぎる。

挫折で藁にも縋りたい状況であろうと軽貨物配送の組合やフランチャイズやSNSやネット掲示板のドライバー募集に名前が出てくるような胡散臭い法人の軽貨物配送会社による口車に乗ってしまってから「騙された」と後々で周囲に愚痴るようでは個人事業主の軽貨物ドライバーとしてこの先も自営は難しい。

  • 配送運賃は降って湧いてくるものではない。
  • 物流は自分中心に動くことは100パーセントない。

法人化された軽貨物の配送会社や組合の本部やフランチャイズの本部による金儲けの実態や嘘に近い方便と誤魔化しと勢い任せの仕事環境で業務請負で働く軽貨物ドライバーは思考も身体も立ち止まらず波に乗らなければ役に立たないし上手に安定して稼げない。

頭が悪いならば深く考えずに出来事や物事はさくっと考える程度がよいが、軽貨物業界は組合本部もフランチャイズ本部も委託ドライバーのボランティアで事業はやっていない。

悪く言うなら委託ドライバーを嵌めて騙す感覚で業務請負契約をさせて仕事の責任も委託ドライバーに丸投げして働かせ、委託ドライバーが汗水流して稼いだ運賃をピンハネして金儲けをしない限り破綻してしまう組織である。

元ドライバーのような経営陣のいる軽貨物配送会社は経営陣が自らハンドルを握って汗水を流して配送業務をしなくなる。

管理だとか配車だとか請求業務だとか理由付けをしても本音は配送ドライバーの実務をするのがもう嫌なのである。経営者が配送を自分でやることを考えずに誰かにさせてマージンを抜くことしか考えない。

委託ドライバーに働かせて運賃をピンハネする金儲けに味を占めているだけである、紛れもなく。

経営陣がハンドルを握っていない荷物を運ばない軽貨物配送会社での心の声は以下である。

  1. 本部として看板代と配送ノウハウを提供するからあなたが委託ドライバーとなって汗水を流してリスクを背負って本部の経営者や経営陣に飯を食わせて欲しい。
  2. 保証金と加盟金を本部に積んでくれればあなたが仕事を嫌になって問題を起こしてバックれても痛くも痒くもない。
  3. 専属の委託ドライバーになってくれれば配送の仕事を右から左に流すだけで組合本部やフランチャイズ本部は運賃をピンハネできるし業務委託だから仕事を保証する必要がないので仕事をさせなくても損はでない。
  4. ネットショッピングの隆盛で好きなときに稼げるとかドライバーファーストとか謳っておけば軽貨物の開業ドライバーは働き蟻となってくれて多重下請け構造の曰く付き案件でもさせておけば組合本部やフランチャイズ本部は金儲けができる。

分かりきった目論見だが仕事欲しさに法人の軽貨物配送会社や組合やフランチャイズの口車に乗って騙される方が悪い。

世の中、挫折した経験のある奴を採用しろといったことを人材採用で号令する真意は確かに理解はできる。

だが、昔と今の時代では仕事の質も変わって流行り廃りのスピードも昔よりだいぶ早くなっているので昔の時代のように勝ちパターンが最初からわかっていて教科書通りに仕事や事業をすれば成功は間違いないという時代ではなくなった。

それはある意味で挫折経験を自信につなげることが難しくなった時代とも言える。

仕事や事業で成果を出すには昔も今も何だかんだ言って努力と根性だが、現実、自分都合や綺麗事や嘘や誤魔化しの通用は長続きしない。

挫折経験を経ている人はそれなりの強靭性が多少あるので二度と挫折を味わいたくないと頑張ろうとすることはできるのだが蛇の道は蛇である。

そんな人間もゴロゴロといる。

今の時代は勝ちパターンがわかりきっている仕事や事業は数少なくなり軽貨物運送業も例外ではないが、試行錯誤を繰り返して自分に適した勝ちパターンを見つけることを考えない限り安定収入と成長は手に入れられない。

郊外のコンビニ駐車場に黒ナンバーの車両が数台など停まって数人の軽貨物ドライバー同士が私服のボロ着みたいな統一性がない仕事着でタバコを吸ってヘラヘラと愛想笑いをする姿を見ていると、仕事社会で居場所がなくなったカッコ悪く情けない大人に見えてしまう。

群れるのではなく、自分の能力をこの先も伸ばすことができるのかできないのかといった自己判断は大切。

自分の能力を美化せずありのままの自分を自分自身に受け入れられるかどうかが挫折から立ち直りの鍵となるだろう。

何がどうであれ挫折は立ち直るしか術はない。挫折はチャンスという意味合いではなくインスパイアという意味合いのようにも思える。

転職や再就職でこれから個人事業主となって軽貨物ドライバーとして働くならば堂々と新しい仕事人生を歩んでいく気構えを持つことがベストである。

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