軽貨物車両の整備体制

個人や個人レベルの小規模な軽貨物運送業者は無駄に人件費と広告宣伝費と固定諸経費をかけないので名のある大手の軽貨物会社よりも安い送料で荷物を運べるメリットはあります。

しかし、運賃が安かろう、世間一般の目で斜めから見ると個人や個人レベルの軽貨物運送業者は社会的な信頼面が知名度のある大手よりも期待が薄いといった側面があります。

無名だと一言で言えば信頼しても大丈夫なのかといった不安です。

  • ピンチヒッターなのか

名前を聞いたこともない個人や個人レベルの軽貨物運送業者は、ヒト、モノ、カネ、情報、といった4大経営資源も乏しいので社会的信頼面が大手より弱いのは事実でしょう。

ですが、配送スキルがある一人前の軽貨物ドライバーだからこそ個人や個人レベルの軽貨物運送業者として自立ができている見方もできます。

個人や個人レベルの軽貨物運送業者は大手の軽貨物会社で働く軽貨物ドライバーよりも配送スキルのある一人前であることが多く、会社組織に捉われることなく荷主企業や物流会社の単発案件ならば担当するチカラは十分にあることでしょう。

ですが、

単発案件ではなく継続や定期的な仕事の依頼となると軽貨物ドライバーとしての配送スキルだけでは信頼を得られません。

大手より4大経営資源が乏しい状況下で不安要素でもあるムラのない稼働対応ができるかどうかが問われます。

  • 車両が壊れたら

個人事業主ドライバーは配送スキルがハイレベルであろうとも車両が壊れたら業務は継続できません。無論、車が壊れたから荷物を運べませんという無責任が通用するとは限りません。

  • 予備車はあるのか

新車であろうと年季のある車であろうと軽貨物ドライバーが整備メンテナンスを怠れば同じように車両を壊すこととなります。壊れるのではなく壊すです。

最低限の車両整備を勉強せずに定期的な整備メンテナンスをしていないような軽貨物ドライバーも街中には非常に多く存在します。

車両故障など緊急時の予備で代車を所有していない個人や個人レベルの軽貨物運送業者は信頼面が大きく欠如しています。業務車両の故障は万が一とは言い切れず意外と多く発生します。

  • 整備担当がいるのか
  • 整備工場があるのか
  • 整備能力があるのか

軽貨物運送業を営むなかで車の整備担当者と整備工場を持たない個人や個人レベルの軽貨物運送業者は軽貨物運送業者としての信頼面が大きく欠如しています。

提携工場があっても緊急対応は万全ではありません。時と場合、故障現場に緊急で向かって修理対応の復旧もあり得ます。

私たちにとって日々の責任稼働を徹底するには車両故障時のリスク管理はとても大切なことの一つです。

  • 代走者はいるのか

車の故障だけでなく担当するドライバーが健康であることも信頼面では重要なことです。ここで言う健康とは肩や腰など身体のことだけではありません。ドライバーの年齢が若ければ大丈夫ということでもありません。

  • ドライバーの精神ストレス
  • ドライバーの神経ストレス
  • ドライバーの身体ストレス

はっきり言って大手の運送会社や人数が多い軽貨物会社ほど精神が病んでしまっている軽貨物ドライバーが少なくなく、精神ストレスを抱えて病気になってしまって薬を服用している軽貨物ドライバーも多いと聞きます。

もちろん、どんなに元気一杯なドライバーが担当であろうとも人間としての365日で健康状況を考えると責任稼働を徹底するには一つの仕事案件でメインドライバーとサブドライバーを設定して業務内容をワンチームで共有するリスク管理も必要となります。

名の知れない個人や個人レベルの軽貨物運送業者であろうと責任稼働への意識と取り組みさえあれば単発案件のみならず継続の定期案件であっても十分に信頼され活躍も期待できるでしょう。

反面でこれらが伴わない個人や個人レベルの軽貨物運送業者の場合は大手よりもリスクが高い業者と言えます。

当たり前のように責任ある業務遂行をする無限責任への取り組みとして、軽貨物車両の代車所有、自社での整備能力、提携整備工場、そしてワンチームでの人員稼働体制の確立で社会的信頼面をカバーしていくこととなります。

ドライバーの配送スキルやドライバー教育体制は社会的信頼の物差しとはなりません。

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