業務委託ドライバーは人としての信頼を背景に仕事を受注する

ワイシャツで配送 【軽貨物運送の検証ブログ】

できない理由を考えて仕事を探す軽貨物ドライバーと、できる理由を考えて仕事を得る軽貨物ドライバーの実力差について考える。

業務委託の軽貨物配送ドライバーは運賃の割が良い仕事を求めている人が大半ですが、人格、営業力、配送ドライバーとしての能力が備わっていないフリーランス風のドライバーさんほど運賃の割りの良さや仕事案件に安定感を求める人が多いような気がします。

業務請負は社員やバイトではありません。

外注や下請けという立場であり、事実上、業務請負ドライバーの多くはあれこれ仕事を選んで要望を言えるほど新規取引の荷主企業様が求める配送仕事をパーフェクトに熟せるとは思えません。

荷主企業様や取引関係者に高評価されなければなりません。

軽貨物ドライバーにとって研修期間があるならばスキルアップのチャンスですし、トライアル稼働があるならば感謝の域です。

同業者にドライバーより高効率に稼ぎたいならば、色々な荷物の配送を経験し、実力を伸ばしていくことが大事です。

もちろん、週6で定期稼働してしまうと、週1しか新しい案件を学ぶ機会がありませんし、忙しければ忙しいほどドライバー能力は停滞します。

あの案件は嫌だ、その時間は働けない、色々とできない理由を考えているような人はまさに経験不足と言えます。

死にものぐるいでフルタイムの宅配便で一個いくらで稼ぐのではなく、やや特殊で特別な案件で高効率に稼いで結果を出している業務請負のドライバーもいますが、できるドライバーは仕事案件を決める際に、絶対条件として要望するマストの数は「ひとつだけ」に抑えていると思います。

業務請負の配送業務なのでやりたくないことは請負を断り、いろいろと自己都度の要望や要求を出すのも自由です。

しかし、二つや三つも条件を出しているようでは荷主企業様や元請け会社様や配属会社において役不足の2軍や3軍のドライバー確定です。

それでは、割りの良い仕事は回ってこないでしょう。

例えば、夜間は絶対に働けない、土日は絶対に働けない、腰が痛いので重い荷物は運びたくない、これだけでも三つも要望を出していますので、仕事の受注は激減するでしょう。

更に、軽バンなので冷蔵チルドは運べない、5000円以下の仕事は受けたくない、こういう条件もプラスしてしまうと、合計して五つも自己中心で条件を出していることになります。稼げる案件からどんどん遠ざかるわけです。

なお、私の場合は好き嫌いで「宅配便の仕事はしない」という一点だけはマストにしていますが、逆に、その他の絶対条件は特に設定をしていません。

仕事は強制ではないので流石に無条件であれもこれも請け負うのは良いことではありませんが、条件や要望を出す前に、仕事があることに感謝できる能力を持っていることが事業主として基本中のキホンです。

自分でやると決めた仕事案件をやり始めたら不平不満や愚痴を言っても全く話になりませんし、不満解消もできません。

自分に弱い人のように自分ニーズでは仕事を探さずに、積極的に受注できる可能性ある仕事ニーズへ自分を寄せて働いていける能力を鍛える働きっぷりが、半年後、数年後、より良い結果を出していく源になるはずです。

仕事の頻度はスポットだったり定期だったり、仕事の種類は宅配便の下請け仕事だったり企業専属便だったり、運賃は一個いくらだったり時間でいくらだったり距離でいくらだったり、同じ軽配送の仕事といっても様々です。

案件に応募し、やれば稼げると勘違いしている人もいますが、やれる能力がなければ仕事は与えられません。そういう人は当然、稼げません。

そこがポイントです。

業務請負ドライバーはバイト労働者ではありません。責任を持って仕事ができなければ、仕事を請け負う資格が無いわけです。

1人の個人ドライバー業者として仕事を請負するという責任、事由問わず欠車や遅刻をしないで稼働する責任、これは業務委託の仕事受注では本当に大前提です。

できない仕事に手を挙げても駄目です。

できるように自身を鍛えてから、やりたい仕事案件に手を挙げるようにしなければなりません。

例えば、建築工事を大工さんに依頼する際、発注した建築工事をできもしないのに大工さんが仕事を請負し、受注で売上欲しさに見よう見まねで工事をやってしまうとほぼ欠陥工事になります。

配送も一緒です。

見よう見まね、自分の実力でできるとだろうと思い込んだり、逆に、リスクばかり考えたり、逃げ腰で仕事を開始しても成長はありません。先入観を捨ててトライアル稼働することこそが肝心なわけです。

業務請負は平等です。

10,000円の仕事案件は初心者ドライバーでもやれば10,000円ですし、経験者ドライバーでもやれば10,000円です。

反面、初心者だからミスしましたという言い訳は一切通用しません。

業務請負は、やるからにはやる、リスクを背負う、身を投じる、逃げ腰で仕事をしない、やり始めたら仕事の浮気をせず、が鉄則です。

隣の畑が気になってきれいに見えるようでは駄目です。良質な配送仕事の案件は先陣切って誰かしらが築き上げ、みんなで結果を出すためにみんなで努力しています。

それさえもできずにビクついた個人事業主の軽貨物ドライバーが突然現れて他人より稼げることなど常識的にあり得ません。

そう、荷主企業様や取引関係者からの信頼がないからです。

業務請負ドライバーの多くは個人ですので信用はなくて当然ですが、報連相、仕事への稼働率と稼働状況で信頼ができないレベルの人は問題です。

フリーランス軽貨物ドライバーの信頼が荷主企業様からは弱いように、好きな時だけ仕事するレベルでは物足りずです。

信頼できないドライバーほど高単価で稼げる案件を無闇に探している傾向が強いのは言うまでもありません。

そんなドライバーは敬遠されます。

軽貨物ドライバーとして他人よりも多く稼ぎたいならば、あれできる、それできる、これもできる、色々な種類の荷物を運んできた経験がモノを言います。

配送経験の年数は実力と比例しないのでほぼあてになりません。

短いドライバー年数であろうと、長いドライバー年数であろうと、どういう仕事スタンスで日々の仕事経験を重ねてきたかが肝心ですので、それで信頼の度合いは明確になります。

明らかに仕事ニーズに寄せた働き方を鍛えたドライバーが勝ります。

もちろん、事業や仕事は全てが思うようになるかはわかりません。

だからそこ結果を出すために、実直に邁進することが大事なこととなるわけです。

error: Content is protected !!