13/軽貨物車の整備体制

小規模な軽貨物運送業者は無駄に人件費と広告宣伝費と固定諸経費をかけないので大手の軽貨物会社より安い送料でお客様の荷物を運べるメリットはあります。

しかし、小規模な軽貨物運送業者であろうと事業コストを削ってはならないのが軽貨物車の車両整備と予備車や代車の所有管理です。

車両整備に関しては日中しか対応できない民間の車両整備工場の他人任せでは軽貨物運送業者として時間を問わない責任稼働の配送業務遂行リスクを最小限で回避することはできません。

街中には腐るほど個人事業主で働く軽貨物ドライバーであったり小規模な軽貨物委託会社がありますが、業務遂行リスク管理に於いて車両管理整備体制を自社で構えて仕事や事業に挑んでいる軽貨物運送業者はごく僅かです。

また、事故や車両故障など万が一に備えて稼働ドライバーの数に見合った予備車や代車を所有管理できている軽貨物委託会社も無に等しいです。

お客様の配送仕事を緊急対応する立場の者が自分の車両に何か異常があったときの緊急対応は考えておらず、物流の助け舟が沈没するような仕事っぷりがあってはならないといった責任稼働の意識がありません。

軽貨物委託会社でも仕事中にドライバーの車両異常が発生すれば下請けや孫請けドライバーを代走で探すだけなので最後の手段しか持っていません。一つの策として現地に出向いて緊急の出張整備修理は対応すらができないでしょう。配送の業務遂行を諦めて取り敢えず保険で故障車両をレッカー移動するだけです。

当店では冷蔵車や常温車の予備車や代車、車両ごとのファンベルトやクーラーベルト、オルタネーターやエアコンコンプレッサー、プラグやイグニッションコイル、ブレーキパット、バッテリー、ホイールタイヤ、エンジンオイルやクーラント液などを知見経験に基づいて常時在庫し、責任稼働への一つの策として夜間や昼間を問わずに出張の緊急整備修理体制を念のために整えています。

個人レベルの軽貨物運送業者は、ヒト、モノ、カネ、情報、といった4大経営資源は乏しいので社会的信頼面が大手より弱いのは事実です。

ですが、配送スキルと車両管理整備スキルのある軽貨物ドライバー業者ならば様々な稼働リスクを考えることが可能なので個人レベルの軽貨物運送業者であろうと大手並みに自立ができる見方もできます。

街中の小規模な軽貨物運送業者は荷物を運んではいおしまいなので信頼感がピンキリですが、大手の軽貨物会社で働く軽貨物ドライバーよりは配送スキルに関して引けを取らないことも多く、荷主企業や物流会社からのスポット単発仕事案件ならば担当するチカラは十分にあることでしょう。

ですが、単発案件ではなく継続や定期の仕事依頼となると軽貨物ドライバーの配送スキルだけでは信頼感と安心感は得られません。

責任稼働を徹底するには配送スキルだけでなく車両管理整備スキルも必須となってきます。

車が壊れたから仕事ができませんは通用しません。仕事中に交通事故が発生したから仕事ができませんという無責任も通用しません。どんなときも業務遂行の最善を尽くすこととなります。

個人や小規模な軽貨物業者は不安要素のムラがない責任稼働対応が365日24時間体制でできるかどうかが問われます。

  • 車両が壊れたら

個人事業主ドライバーは配送スキルがハイレベルであろうとも車両が壊れたら業務は継続できません。無論、車が壊れたから荷物を運べませんという無責任が通用するとは限りません。

  • 予備車はあるのか

新車であろうと年季のある車であろうと軽貨物ドライバーが整備メンテナンスを怠れば同じように車両を壊すこととなります。壊れるのではなく壊すです。

最低限の車両整備を勉強せずに定期的な整備メンテナンスをしていないような軽貨物ドライバーも街中には非常に多く存在します。

車両故障など緊急時の予備で代車を所有していない個人や個人レベルの軽貨物運送業者は信頼面が大きく欠如しています。業務車両の故障は万が一とは言い切れず意外と多く発生します。

  • 整備担当がいるのか
  • 整備工場があるのか
  • 整備能力があるのか

軽貨物運送業を営むなかで車の整備担当者と整備工場を持たない個人や個人レベルの軽貨物運送業者は軽貨物運送業者としての信頼面が大きく欠如しています。

提携工場があっても緊急対応は万全ではありません。時と場合、故障現場に緊急で向かって修理対応の復旧もあり得ます。

私たちにとって日々の責任稼働を徹底するには車両故障時のリスク管理はとても大切なことの一つです。

  • 代走者はいるのか

車の故障だけでなく担当するドライバーが健康であることも信頼面では重要なことです。ここで言う健康とは肩や腰など身体のことだけではありません。ドライバーの年齢が若ければ大丈夫ということでもありません。

  • ドライバーの精神ストレス
  • ドライバーの神経ストレス
  • ドライバーの身体ストレス

はっきり言って大手の運送会社や人数が多い軽貨物会社ほど精神が病んでしまっている軽貨物ドライバーが少なくなく、精神ストレスを抱えて病気になってしまって薬を服用している軽貨物ドライバーも多いと聞きます。

もちろん、どんなに元気一杯なドライバーが担当であろうとも人間としての365日で健康状況を考えると責任稼働を徹底するには一つの仕事案件でメインドライバーとサブドライバーを設定して業務内容をワンチームで共有するリスク管理も必要となります。

名の知れない個人や個人レベルの軽貨物運送業者であろうと責任稼働への意識と取り組みさえあれば単発案件のみならず継続の定期案件であっても十分に信頼され活躍も期待できるでしょう。

反面でこれらが伴わない個人や個人レベルの軽貨物運送業者の場合は大手よりもリスクが高い業者と言えます。

当たり前のように責任ある業務遂行をする無限責任への取り組みとして、軽貨物車両の代車所有、自社での整備能力、提携整備工場、そしてワンチームでの人員稼働体制の確立で社会的信頼面をカバーしていくこととなります。

軽貨物ドライバーの配送スキルやドライバー教育体制だけでは社会的信頼の物差しとなりません。

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