軽貨物運送ドライバーのタイプで、スポットやヘルプ専門の軽貨物ドライバーのようなマルチ型ドライバーの人材育成が軽運送事業でとても重要です。
軽貨物の仕事以外の職種を問わず、学ぶ機会を仕事自体に組み込むことは大事なことと言われています。
仕事を覚えるということと、仕事を教わるということは、少し意味が違います。
軽貨物ドライバーの場合は仕事を覚えるのは当然ですが、仕事を教わるということは簡単そうで意外に難しいでしょう。
一般社会の仕事では「顧客の前や協力者の前で既存業者の悪口や既存案件の悪口を言わないこと」が鉄則ですが、能力の乏しい軽貨物ドライバーもいることでしょう。
自分の置かれている境遇で、仕事案件の不平不満を語ったり、料金が割に合わないなど、所謂、仕事や案件の悪口をいうドライバーは信用されません
仕事への感謝無くして、そういった姿勢はは業者を選んで使ってきた荷主の悪口を言うことにもなりますし、そういう悪口を語るドライバーなど信用する会社はいません。競合他社の悪口を言いたいのはわかりますが、それはご法度です。
軽貨物配送のノウハウを自分のものにして中長期で仕事の発展を考えたとき、自分の学び、配下ドライバーの学び、を刺激できるのは新規事業への挑戦が効果的です。
人は居心地良い場所や環境で仕事をしたいと考えるのは当然ですが、居心地が良くなるとかなりの確率で学びは少なくなります。
経営者や管理者、従業員や下請けにとって「挑戦=教育」は事業そのものの大きな成長の機会となります。
教育には時間とコストも考える必要があるものの、教育によって事業の成長しかり、従業員や下請けの成長もシンクロさせることもできると言われており、軽貨物ドライバーのような仕事でも、真面目に取り組むべきと考えます。
企業の成功事例を参考にするときは異業種からのヒントが鍵となることもありますが、単純に真似をしても、うまくいきません。勘違いしている真似事の事業者も多いですが、そんな甘い世界ではないでしょう。
業態も資金力も個性も歴史も違いますから、他社の成功事例は参考程度にしかなりません。所詮は、事業主や経営者が決断して実行するだけの話。
「経営者は教育者」であるという考えがありますが、まさに、優れた経営者は、優れた教育者であると言われております。
その通りだと感じます。
経営者や管理者は「教育者」として社員や下請け組織が育つのを待つ忍耐も必要ですが、悠長なことを言うにも限界があります。
しかしながら、仲間の成長を自分の成長のように喜ぶことができれば、経営者の仲間入りと言えることでしょう。