軽貨物運送事業で新規参入という考え方はかなり低レベル

千葉県の軽貨物ドライバーの新規参入 【軽貨物運送の検証ブログ】

千葉県には15,000ほどは軽貨物配送事業者(個人事業主ドライバー)が存在すると思われますが、軽運送の先発事業者でも営業地盤を確実に形成できていると限らない。

軽貨物運送業界での新規参入とは何か。新規開業と新規参入は同じ作業ではないため、新規開業するドライバーは「新規参入」という意味も考え、営業の戦い方もシミュレーションして欲しいと思います。

新規開業の時でなければできないことがあるわけですが、その開業して間もない大事な時期の仕事の請負方法一つで、その後の新規参入が険しくなる道を選んでしまっているケースが多いことでしょう。

個人事業主ドライバーになった理由が、黒ナンバーに乗れる資格欲しさだけの意味合いで事業主になった場合、正直、何年ドライバー経験を積もうとも、経験を積めば積むほど、業界内で「新規参入」が険しくなるものです。

営業ができないとか営業が苦手だとかの甘さで、事業主なのに事業の魂を売るかのように組合やFCやピンハネ利用運送に参加加盟してしまったドライバーは、尚更、飼い殺し状態、ネギを背負った鴨と言えます。

営業することすら困難になります。

軽貨物の仕事が早かろう、仕事が上手でも、そんなことは商売の早さや上手さに関係ありません。

多くの軽貨物請負ドライバーは、日銭、日々の仕事業務だけで頭も身体も精一杯になってしまい、自営業者として自分の取り組みを見つめ直す時間も少なくなってしまうことでしょう。

しかし、新規参入を理解できる経営者と理解していない自営業者の違いなのかも知れませんが、世の中の経営者は直接的な仕事をしていないように見えつつ、皆が仕事業務をしていない時間帯も、お酒を飲んでいるときも、寝る前も、常に会社のことや社員のことや商品や役務サービスのことを考えているものです。24時間、常に、競争社会に立っています。

新規参入のノウハウある起業家の場合、軽貨物運送以外のどんな仕事であれ、新規事業に進出する際、参入する際、その後における新たな参入業者から自分の事業や立ち位置を守る際のことまで様々に課題検討しています。

新しいサービスだとか差別化だとかで事業を生き抜こうとしがちですが、その考え自体が所詮はドングリの背比べです。

できる先発企業は既に最適な販売経路や流通経路を完全に把握しています。

軽配送業界の場合でも当てはまると思いますが、組合やFCなどのように弱き個人事業主ドライバーを参加加盟させて、排他的な流通経路を持たせることで業界内で存在感をアピールしているケースもあります。

排他的な経路を構築するために技術提携を通じて関係強化しているケースや資金投資で系列化することで、仲間以外を寄せ付けない排他的経路を作り上げていることもあります。

摂取する側、摂取される側、の図式であり、格好良くいうとビジネスモデルとも言います。

新規参入できる条件を持つ企業であっても成功するかどうかは実践ありきです。その土俵下でもある新規開業時、新規参入が険しくなる道を選んで歩いてしまった軽ドライバーや軽配送会社は、やがて営業の勢いが鈍くなる訳です。

仕事欲しさに商社や流通を頼って仕事してしまうと、モラル、裏切り、業界のしきたりとか、バランスとか、世間やメンツを意識してしまい、既に、事業の牙は抜けている訳です。そう守備しかできない運営です。

軽配送の業界で営業開発の可能性を感じ取り、営業開発するべき強弱を決めるべきでしょう。

もちろん、先発企業が一定の活動地盤を形成している分野や地域に同一のサービス内容で乗り込むだけでは、なかなか展開は難しいものです。やるだけ無駄でしょう。

新規参入や進出をして成功するためには、先発企業の追随を許さない商品技術やノウハウやサービスなどの開発を成功しておくことが必要かも知れません。

軽ドライバーの場合、経験年数ではなく、様々な案件を地道にこなした技術の蓄積が開花ではとても大切な要素となってくるでしょう。

自分自身で仕事を覚えることが、人に仕事を教える際の特効薬になる訳で、常日頃から不断の営業ノウハウをマスターする意識を持つべきです。

ただし、正直なところ、ビジネスに運不運が無いとは言えません。偶然の期待も大事ですし、ゆとりも大事ですし、営業予測も大事ですし、非常に難しいものばかりです。

仕事の基礎を固めてこそ、軽貨物の業務請負ドライバーとして、軽貨物運送の会社として、新規参入成功の確率を高めることができるのです。

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