本来ならば配送仕事はおまけであるべき

業務請負の軽貨物ドライバーは身体を動かして軽貨物車を運転して荷物を預かって運送や配送をするだけでお金が稼げる職である。

それなりに頭を使うなどという次元の声もあるが私はそうは思わない。学生の頃に勉強が苦手で俗に言う馬鹿と呼ばれていた頭の悪い人でもできる仕事である。

ただし、頭は悪くても構わないが、報連相ができる、報連相のタイミングが狂ってない、時間を守る、約束を守る、嘘をつかない、といったことだけは絶対条件。

勉強ができて頭が良くても、報連相を疎かにする奴、報連相のタイミングが悪い奴、時間を守らない奴、約束を守らない奴、嘘をつく奴、は業務請負の軽貨物ドライバーとして通用しない。

仕事ができるという意味と優秀に仕事ができるというのは意味合いが大きく違う。

軽貨物運送の場合、任された配送を完璧にできても優秀なドライバーとは言えない。配送能力以外に人としての魅力と付加価値の有無は働く社会人としても競争社会で生き抜いていく上で重要な課題である。

こうしたことを踏まえてお客様から預かる荷物の配送を上手に実務していくこととなる。

私は若い頃から20年近くメーカーの立場でメーカー物流の体制とはなんぞやと考えながら、生産リードタイムのこと、BLのこと、パッキングリストのこと、インボイスのこと、原産地証明のこと、海上船舶輸送のこと、航空貨物のこと、保税のこと、通関のこと、ドレージのこと、デバンニングのこと、入出荷のこと、入出庫のこと、在庫管理のこと、棚卸しのこと、一連の諸業務を長年実務してきたこともあって配送業務の集荷と納品が何のためにあるのかを理解できている。

軽貨物ドライバーの配送能力はおまけに過ぎない。

メーカーの製品や商品のように無償サンプルや有償サンプルといった意味合いの提供を軽貨物ドライバーは取引先にすべきが正しい。

無償で配送をする姿勢があってもおかしなことではない。しかしタダより高いものはない。理由のない善意や好意は不一致を生じさせるのも事実。

軽貨物ドライバーとしてのスピード感、やりがいのアピール、ビジョンの公開、成長意欲の表現、ポジティブな思考、身だしなみと清潔感をきちんとする、丁寧な言葉遣いとコミュニケーション能力、こういったことは無償提供できる。

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