寂しさが残るチャーター便の仕事

私は法人担当がメイン業務なのでスケジュールの都合上で年に数えられる程度しか対応できないが個人のお客様の小規模な引越しお手伝いを例年で担当することがある。

当店は引っ越し屋ではないので引越しの丸ごとを請負するのではなく料金を安く済ませたい単身レベルの小さな引越しをされるお客様の家具等一式移送のお手伝い範囲である。

私にとっても家具移送は体力面でそこそこハードな仕事の部類ではあるが引越しお手伝いの仕事は引越し独特の寂しさも感じとってしまう。

引越しという性質的に一回限りの作業現場になることが多いのでお客様の荷物を運んではいおしまいというのが現実だが、お客様側で思い出のある荷物に触れるため仕事をした記憶に関してはしばらく強目に残る。

真心を運ぶだとか安心を運ぶだとかを口にする業者は胡散臭いがシンプルに荷物を運ぶということだけに集中すべきでも引越しお手伝いの業務ではサービス精神が強くなってしまう。

日頃の配送業務請負ではサービス精神を高めると違和感のある取引に変わってしまうためラインを超えたサービス精神は決して吉となるとは限らない。

クライアントからの「ついでにお願い」「無理を言ったお願い」という業務を無償でやってはいけない立場でもあり、仕事請負の世界でそんな感じの損得感が生まれてもいけない。

一つ一つの動きはボランティアではないため一つ一つの指図は有償業務として捉える必要もあり、一つ一つの動きに責任が生まれる。その反面であれできないこれできないを言ってはならない。

結果的にこの思考が取引上に於いて良好な人間と人間の関係をバランスすると考えるわけだが困った人は自ら助けてあげたいという気持ちは無視すべきでない。

どんな業務内容であろうと気持ちよく仕事をしたいだけのこと。感謝されるのではなく活躍の場を頂戴してお客様を感謝できる仕事っぷりをしたいわけである。

error: Content is protected !!