自発的に配送スキルを学び直さない軽貨物ドライバーは淘汰される

結局のところ、軽貨物ドライバー職であれ、一般企業のサラリーマン職であれ、自発的な経験で仕事を学ぶ意識が他人より低ければ、お金やスキルや名誉を他人より多く稼げることはない。

大手企業の事業であれ、零細企業や個人の事業であれ、生き物であるビジネスは助走の状態から加速した瞬間、加速しようとする瞬間があります。

軽貨物事業の話ではないですが、過去、赤提灯の飲み屋がテナントで入る雑居アパートで起業し、創業時の苦難からビジネスを軌道に乗せ、株式店頭公開から一部上場を果たした取引先の社長がいました。

泳ぎを止めると酸欠状態になって窒息死してしまうマグロのようなビジネススタイルの社長で、自分の力量に見合わぬデカいことを言いながら口を開けて泳ぎ続け、エラ呼吸で何でもかんでも他人から真似を吸い上げ、泳ぎながら海水に含まれる酸素を常にエラ呼吸で自分に取り入れる感じのタイプです。

そういう真似を吸い上げる事業からの成功には共感しませんが、とは言っても事業を大きくし、金と名誉を手に入れた経営者である以上、世間で言う成功者と呼ばれるに値するのは事実です。

私の場合は心の何処かで一匹狼なセンスを好んでいるので、今も昔もビッグになるような仕事人生は好んでいません。スモールビジネスの成功に関心があります。

仕事人生はまさに人それぞれですが、仕事においてスキルを稼ぐのではなく、金と名誉を手に入れようとする絶対的な信念で事業を進めるタイプの経営者は嫌いです。

ただし、スモールビジネスである軽貨物配送の個人事業主ドライバーが前向きな気持ちだけで事業展開する場合、精神、神経、体力、この3つのストレス負荷や痛みを伴う覚悟も邁進には必要となります。

事業で成果を出すには必ず何かを犠牲にしているわけですが、それさえ理解できれば自分の限界が見える働き方が可能になってきます。

限界や耐性を知ることで遠回りせずに済むわけです。寧ろ、成功への近道の模索となります。

当然ながら、業務請負の軽配送のようなスモールビジネスで成果を出すということは、自分自身の時間を最大限に集中させていくことを意味します。

配送という仕事内容からしても個人事業主のドライバーは自分1人で力量をアップさせる努力が根本的に必要ですので、仲間が大事だとかそういう群れの甘さを言っているようではビジネスはやがて停滞します。

零細企業や個人事業でありがちなことですが、営業弱者同士が手を組んで、仲間意識で群れて傷を舐め合って不安や不満な気分を落ち着かせているパターンに陥ると、似非協力者が周囲に増えてしまい事業は大成できない状態となります。

もちろん、軽貨物配送の事業はドライバー単独の能力だけでなく、身近なチームや組織全体の力を活用することが事業組織としての本質です。

個々のドライバーとして非常に高い能力があったとしても、軽貨物配送は決められた時間の中で業務遂行することが仕事である以上、人1人でできることは限られています。

個人事業ですから世間一般で普通の考えだけで努力をしていても商売効率には限界があります。

できることを増やすには自分にないセンスを持っている人を事業に巻き込むことで自分単独ではできないことが実現できるようになります。

それは横つながりでも縦つながりでも構わないでしょう。単独ではできないことを横関係と縦関係の人材を築いてどうやって進めていくかです。

仕事はあるのに人材がいないので受注できないパターン、人材がいないので現状の現場を回すだけで精一杯のパターン、人材がいないので顧客満足度を検討するどころではないパターン、人材がいないので現状の現場だけで手一杯で新たな事業戦略を考えたりする時間の余裕がないパターン、やはり、これらは駄目な事業運営なのです。

変化のあるビジネス環境の中で個人事業主の軽貨物ドライバーが成果を出し続けるためには、日々の配送経験からノウハウを自発的に学び、実力をつけていくしか方法はありません。

配送と事業を切り分けて考え、配送に関する基礎的なこと、事業に関する基礎的なこと、それぞれをみっちりと習得し、営業弱者ドライバーにならないための営業地盤や土台を作ること怠らなければ、数年後の伸びに差が出て、事業計画通りの成果を手に入れられるわけです。

個人事業主ドライバーが配送と事業を効率よく学ぶにはどうすればよいのか、スモールビジネスにおいて自分が関わる営業組織の中で自分が成長するために大切なことは何か。

  • 良い経験にめぐり合うこと
  • メンターと出会う機会
  • 経験から学ぶ力を持つ
  • 良い経験を積む機会
  • 学ぶ力を養ってくれる組織

そうして、零細企業や個人事業主ドライバーは大手の真似事をする必要はどこにもありません。

人1人として取引先を大切にし、できる範囲で丁寧に配送をし、自己中心な気持ちならぬよう仕事ニーズに自分の働き方を寄せていくことを最優先すべきこととシフタープロは考えます。

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