個人経営の軽貨物ドライバーは信用ではなく信頼関係樹立が課題

法人格の軽貨物運送会社は営業力の乏しい個人事業主ドライバーを従順に言いなりにし、その場凌ぎで働かせて労働運賃からピンハネするだけで肝心な営業力の築き上げ方や営業ノウハウは、教育をしない、教育はできない。

どうせやるならしっかりと稼ぐ。

業務委託の軽貨物ドライバーとして「しっかりと稼ぐ」という意味は目先でお金を稼ぐという安直なことではなく「個人事業主として意味のある取引先のために全力を尽くす」という志を意味します。

仕事で稼ぐのはお金だけではありません。スキルアップの先には自己成長がありますし、何より、取引を通じて荷主企業様との信頼関係樹立はとても大事なことです。絶対に怠ってはいけません。

業務委託の軽貨物配送チャーター仕事案件はどんなに多忙でもベルトコンベアに乗って右から左に流れてくるものではありません。これを錯覚して割りに合うとか割りに合わないという自分ファーストなことばかり言っていては社会人として駄目です。

しかし、軽貨物配送の仕事にはやる意味のない案件や尽くす意味のない案件の求人情報がSNSや掲示板では溢れているのも事実です。

また、営業ノウハウや人脈や人望を持たずに受け身だけの業務請負軽貨物ドライバーでは自分を確立するのに紆余曲折があるのは事実です。

周りを見渡して、自分で請け負いをした仕事案件にも関わらず不平不満を口に出すレベルの業務請負ドライバーは能力足らずの論外な人ですが、業務委託の仕事は調子良くやればやるほど個々の仕事は完結できても、結果的には勢い任せで何かが思い通りになっていないことも多々あり、荷主企業様、中間業者様、ドライバー同士でも思惑が交錯することさえあります。

個人の成長にはプロセスがあるものですが、個人事業主ドライバーは最終的には「強く稼ぐ」にはどうしたらよいのか、「強く稼ぎたい」ならどう動くべきか、顧客との信頼関係樹立の挑戦でしかありません。

配送ドライバーの職は身体一つで稼ぎ抜く仕事ですから、万人受けではなく、一度ハマったら飽きられることなく大切にしてもらえる特定の取引先や特定の仕事案件を大事にするべきです。

もちろん、二兎を追う者は一兎をも得ず、個人事業主軽貨物ドライバーの職は身体一つで効率よく一本釣りをやるように、やると決めた仕事案件を自分ナイズにきちんとやり易く育てていくわけです。

その答えから逆算していくと何よりも優先すべきは、自分を頼ってくれる仕事案件が「一つ」あることに感謝できるかどうかなのです。二つも三つも不要なのです。

これこそがプロ自営の軽貨物配送ドライバーとして志の極みです。

驕り高ぶり、仕事の回りが調子良いときに思い上がっているようでは本当に駄目です。価値ある案件に巡り会えるかどうかは紙一重の違いです。

個人事業主ドライバーの代わりは腐るほどいますので、やると決めたら腰を据え、社会人として実直に仕事を請負し、配送業務を熟して実績を1日1日築き上げていく必要があります。

そう、毎日が実績を積み上げるチャンスなわけです。お金を稼ぐだけでは駄目なのです。

実績を積み上げるにしても闇雲にバンバン稼ぐのではなく、自己成長のためのスキルアップ案件選びは慎重に考え、可能な限り中長期でやる価値を捉えながら結果的に自分の配送技能にできることを優先すべきと考えます。

それができなければ自分が築こうとしてきた実績は突発的な事由や案件変更や契約終了が生じると、一瞬で信頼は振り出しに戻ります。

案件選びや取引先選びの究極は、500円安くてもやる価値がある、1,000円安くてもやる価値がある、先入観をゼロ化して取引価値を見抜いて行動できるかが、花を咲かすプロ軽貨物ドライバーの仕事勝負となることでしょう。

そう、これが営業です。

自ら種を播き、自ら水をやり、花を咲かせて実らせる。

やるべきことをやった人間だけが安定して旨味のある果実を手にできます。

巷の軽貨物ドライバーのように果実だけ狙っているようでは結局は駄目ドライバーなのです。

稼ぐ自営業の軽貨物ドライバーとなる覚悟をもつには、それを構えるための「心の向き」がまず先に必要になると感じます。

取り敢えずとか、やりながら学ぶ、では駄目です。

軽貨物ドライバーとして自分が活躍できる案件なのか、1人の人間として活躍が期待される案件なのか、それを見抜き、自分自身の心をある方向に指し向けること、所謂、「志」が必要となってきます。

なお、仕事上で志は自分がなりたい姿を思い浮かべることではないと言われています。

自営業の軽貨物ドライバーとしての夢ではなく、志は、現実にある仕事案件の中で行動して行うものです。

つまり、個人事業主の軽貨物ドライバーとして自ら達成させなければならないものを心に決めておくことです。

  • やると決めたらやる。

決意が志です。「したい」ではなく、「する」です。それさえ根付いていれば、自営する軽貨物ドライバーとして自分の将来に必ず活かせます。

また、スキルアップと成長は別物です。成長を成し遂げることが自営業ドライバーのレベルアップです。

何のために個人事業主となって軽貨物ドライバーの職で生きているのか、個人事業主の軽貨物ドライバーとして何を目指すのか。

それがハッキリしていなければ何を身につけるべきかも考えられません。

何のために軽貨物ドライバーの仕事をしているのかもわからないままです。

そういう類の人は仕事を嫌々することになるわけです。

軽貨物ドライバーにも、志を持つ者と、そうでない者がいます。軽貨物ドライバー教育の格差を生み出しているのはまさに志の教育不足なのです。

決して、学歴や頭の良し悪しではありません。

志のあるなしが、個人事業主軽貨物ドライバーの質や信頼の度合いを左右しているわけです。

軽貨物ドライバーとして今やることを貫徹するため、自営の軽貨物ドライバーとしていかなる姿かたちになるべきかです。

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