軽貨物の配送料金制度は非常に分かりにくい。軽貨物運送をしている自身でも分かりにくいと感じる。
軽貨物配送業界の悪いところですが軽貨物運送業の大半は個人事業主なので、荷主からの商流でピンハネ利用運送会社が仲介屋で経由するため、個人事業主の軽貨物ドライバーはお客様に対して全国統一した料金体系をご案内し難いと思われます。
今では、最寄りのコンビニでも便利に使える宅配便ですが、宅配便には価格表というのがあります。
流石に大手の宅配便は軽配送とは異なり、運送システムがきちんと確立されているので、エンドユーザー向けの送料は、表面上、しっかりしています。
しかしながら、何でもかんでも一個いくらというわけでなく、同じ場所へ送るにしても荷物サイズが少し大きかったり重かったりすると料金が変わってきます。
大手宅配便の例です。一個いくらの計算ですので二個送れば2個分の送料がかかります。
これは宅配便で分類されるサイズの例です。一般的な宅配便は一個いくらで送料がかかりますので大きさは重要。尚、宅配便とは異なり軽貨物配送なら一台に積めるだけ積んで運んでいくらです。
80サイズ | 80cm迄 | 時間指定+648円 |
100サイズ | 100cm迄 | 時間指定+972円 |
120サイズ | 120cm迄 | 時間指定+1,296円 |
140サイズ | 140cm迄 | 時間指定+1,620円 |
基本的にチャーター便である軽貨物配送の料金制度とは異なり、宅配便は混載便なので一個いくらという料金体系。複数出荷すると送料はかなり高くなります。
重さが基準以下ならば、縦横高さの三辺の合計で「サイズ」が決まります。軽貨物配送とは基準が全く異なります。
宅配便は時間指定すると別料金がかかるイメージですが、軽貨物配送業でいう時間指定(ピタリの時間ではない)というレベルではなく、結構、大雑把な時間範囲です。
宅配便の場合、荷物を運ぶ都道府県のエリアによって最終的な料金が決定します。基本、距離が遠ければ遠いほど料金は高くなります。
こう考えると、軽貨物チャーター便の配送料金もサービス内容もかなり良心的です。
軽貨物配送の仕事は荷物をお渡しするだけです。真心だとか、安全だとか、ドライバーの気持ちとか、そういったことを運ぶわけではありません。
軽ドライバーに求められるノウハウはそれ以上でもそれ以下であってもいけない仕事です。
あくまで、荷主様や商品の営業スタンスを理解して荷物を運びます。
決して、親切と丁寧は必須ですが、下手にドライバーの真心とか荷物に想いを込めてはいけません。
メーカー経験や製造や物販経験のないような運送会社では勘違いしているケースも見受けられますが、個々のドライバーが余計なことまでしてはいけません。
どんな仕事でも同じですが、軽ドライバーには臨機応変の気配りも大切なことです。
女性や男性を問わずに働き方改革が進む中ですので、軽配送の仕事でも個々のドライバーは得意なこと、営業のあり方、そして組織よしてはSCMの再構築、こういったことも時代に合わせた動き方が求められます。