業務請負の軽貨物ドライバーは自分の立ち位置を守ることが大事

営業ドライバー 【軽貨物運送の検証ブログ】

ヒト、モノ、カネ、を潤沢に動かせない中小零細の軽貨物運送会社の管理者や業務委託の個人事業主軽貨物ドライバーは、要領の悪いワンオペに陥ると休みもなく仕事をすることになる。

個人経営の軽貨物配送ドライバーは現場で荷主様の業務を「なあなあ」で安請合いすると性質の良くない多忙になってしまいます。

事業運営では基本のことですが、個人事業主の軽貨物ドライバーで事業拡張を意識するなら「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの軸で事業計画を固め、展望しかり、未来像しかり、きちんと思考をまとめておけば仕事の安請け合いはゼロ化できます。

この軽貨物ブログではシフタープロの営業姿勢に関する備忘録を記事で書いておりますが、私はフェアで分かり合える荷主様や軽貨物の配送会社や軽貨物ドライバーの方々との仕事環境を求めています。

黒ナンバーの軽貨物車に乗って配送の仕事をしている多くのドライバーは個人事業主ですが、個人営業は小さな業態だからこそ魅力的に取引先とは親身で親密に信用や信頼を得られる関係となり得ます。

しかし、親密であろうと責任のある仕事を維持継続する意味で、契約の原形を変えた「なあなあ」「ついでに」といった業務の安請け合いはゆくゆくの為になりません。

仕事中は手助けであろうともお金で動いている意識を持つことは悪いことではなく大事なこと。当然、仕事はお金を貰うからこそ絶対的に責任ある業務を遂行しなければなりません。

下請けなどの立場が弱い者が御用聞きをすることによって誰かが評価してくれるだろうという見返りを求めているようでは大きく空振りをするのも当然の話です。

たまに胡麻すりタイプの軽貨物ドライバーを見かけますが、社員ではない委託業者によるそういった上っ面の行為は、何か歯車が一つおかしくなれば、いともたやすく無駄苦労となります。

過去に貢献してくれた人であろうとビジネスでは「現在進行形で」仕事で利益をあげることをしない人は、今の必要性で存在させる意味が弱いからです。

ドライな感じもすると思いますが、これは人を利用するという安易な考えではなく、過去に貢献した人はその際に貢献に見合った報酬を受け取っているからなのです。

要するに、見返りを求めてそれを自分の安心にしたがるタイプの業務請負ドライバーほど上手な仕事が長続きしないので、信用や信頼が弱い人間のためメッキがすぐに剥がれ、きちんとした意識を持つ取引先では中長期で実力が通用しないのが現実です。

私は前職で20年間以上、メーカー荷主という立場でビジネスキャリアを積みながら日本全国の多くの取引先と接してきた経験がありますが、10年や20年など継続して取引をしていただくことになったお客様であろうとも距離感を保つようにしてきました。

「なあなあ」はそこに存在しません。

私の場合は社会人になって若い頃から欧米の企業と関係する仕事業務をしていたので、その影響かも知れませんが、私には今でもドライ商法の基礎が何となく残っています。

日本人に多いウエット商法は肌に合いません。

とは言っても、お客様とは助け合いもあり、意地もあり、何も考えずに数十年間も取引が継続していくことがあります。

取引を続けていけば、途中途中、自分自身にもお客様にも良い時もあればそうではない逆境の時もありますが、引っ括めて、互いが理解して得意を発揮していきます。

これは結果論です。そうなろうと思ってそうなることではありません。

軽貨物配送の仕事でも当てはまると思いますが、ビジネスでは顧客と仲良くなろうとして仲良くできることでもありませんし、生半可、お客様とは過剰に関係性で深入りするべきでもありません。

取引先は仲がよくなっても決して友達ではありませんので、商売はかなり奥が深いものだと考えるべきでしょう。

私も軽貨物配送の仕事を請け負う際に、どうあるべきか、どうするべきか、どうされるべきか、について迷う時期があります。

それは受注など金銭だけの理由ではありません。

真の取引先とは、共存共栄ではなく共存共苦しながら、良い時や悪い時の状況も乗り越えることができればwin-winで成長することもたやすくできます。

切って捨ててではないですが、軽貨物配送業界にありがちな、来るもの拒まず、去る者追わず、というセンスでは仕事や事業をしたくないものです。

品質の悪いフリーランス系の軽貨物ドライバーは腐るほどいます。もちろん、そういう場当たり的に良い条件を追い求めてドライバーファーストを唱える自己中心的なドライバーは、それなりの案件しか見つけられず、それなりの仕事しか与えられていません。

能力や才覚を持たない軽貨物ドライバーが心地良い仕事を手にできることなど稀なことです。

仕事ができない軽貨物ドライバーは未熟さ故に自分が特別かの如く思い込みやすく、不平不満を口にするなどタチも悪いので荷主様や元請け会社様や配属会社からも重要な仕事からは敬遠されるわけです。

私自身も、日頃からどうやって仕事と事業の未熟さを補うかを考えています。

軽貨物ドライバーとして身体と精神と神経の3つの健康バランス負荷の状態を自己判断し、車両の健康を守り、これを常時管理するのも荷主様や元請け会社様から配送の仕事を業務請負するドライバーとして最重要な課題です。

できることはやる。

シフタープロでは事業性をベースとしているため、予備車を所有したり、緊急交代の予備ドライバーの設定、案件シェア稼働など教育をしながら個々の配送仕事に挑んでいます。

万全な取引に挑むため、事業者としては欠車リスク回避で安定稼働することを重要視し、各ドライバーは社会人として稼働の責任を持ち、配送業務を一つ一つ丁寧に請負しながら実績を積み重ねていくことが「稼ぐドライバーとして」大切なことだと認識しています。

実力を高めるのは自分次第ではなく、メンターを見つけたり、仲間と切磋琢磨したり、荷主様や荷受人様の現状を肌で感じたり、そういう仕事環境を背伸びせずに作っていける案件で稼働することで、実力がアップするのでしょう。

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