軽貨物運送業者は荷主企業ではない運送会社や配送会社と運賃価格交渉をすると体たらくとなる部分が強い。
気分が大事。
気分が腐っていると仕事上で立派な知恵や才覚を持っている軽貨物ドライバーであろうとそれを十分に生かせない。
逆に気分が非常に良いと色々な工夫も考えついて活動力も増してくる。
仕事のできる実力派の軽貨物ドライバーはいつ見ても気分が良さそうに仕事をする人間である。
仕事のできる軽貨物ドライバーは挨拶もきちんとでき、会話もきちんとでき、身嗜みや愛想もよい。
茶髪だったり小汚い私服みたいな作業着や無精髭やタバコ臭の軽貨物ドライバーは話にならない。
丁寧な言葉使いができないような人間は何がどうであれ駄目な軽貨物ドライバーである。
軽貨物ドライバーは配送がスムーズできれば優秀ということにはならない。
軽貨物ドライバーの中には腰が痛い肩が痛いなどと周囲の人間に対して自慢げに自分は欠陥商品なんだとアホみたいに会話する人間もいたりする。
そんな人間性ではお客様から信頼されて安心して仕事を任せられることはない。
ネット情報レベルで知ったかぶる口だけ達者な軽貨物ドライバーも多いがそんな浅知恵は新しい案件で実力のメッキが直ぐに剥がれて仕事でイージーミスを発生させる。実力は嘘をつかない。
分からないことを分からないと言えない残念な人間であろう。
特に中高年ドライバーは自身のミスを謝ることすらできない無責任な人間もいたりする。人に乞うことや謝ることを恐れているのだろうか。
自己中心の言い訳ばかりで自分は悪くないと頭の中で言い聞かせてしまう謙虚さが欠如したタイプも少なくない。
とは言え、それらを引っくるめて我々のような業務請負で働いている軽貨物ドライバーは個人であれ法人であれ大型や中型トラック運送会社で働いているような社員雇用されたドライバーではないため会社や上司に無理矢理に仕事をさせられることはない。
業務請負は需要と供給の関係。
やるかやらないかの世界。
もちろん、仕事を断って人として嫌われてしまえば指名で仕事を発注されることがゼロ化して請け負う仕事は先細ってゼロ化するのも当たり前。
そういった仕事環境に置かれた委託ドライバーを効率よく業務させたいならば何が必要となるのか。
馬鹿みたいに頑張れば頑張った分だけお金を稼げるなどという人参をフリーランスの個人事業主ドライバーにぶら下げている軽貨物配送会社も少なくない。そういう軽貨物配送会社の姿勢には虫唾が走る。
我々のような本業で働く運送業ドライバーの場合は気分よく仕事ができる取引なのか現場なのかが仕事を選ぶ選択肢として重要な要素となる。
やはりカネではない。
もちろん配送ドライバー能力の乏しい人間や仕事耐性の弱い人間は運賃などお金の良さばかりを仕事請負の選択肢に入れるので何でもかんでも気分さえ良ければ業務効率があがるという訳ではない。
ただ、雇用ドライバーと委託ドライバーは根本的に働く姿勢そのものが本当に異なる。
極端に言うならサボりたい雇用ドライバー、働きたい委託ドライバーと言っても過言ではない。それらを一緒くたにして個数建てや車建てという運賃制度で仕事をさせると当然ながら空気感の悪い配送現場となってしまう。
物流現場はワンチームが大切だと言える。グループではない。
仕事を受託する側としては思考や思想や色の違う他社業者が入り混じる仕事案件は参加しない方が無難である。
もちろん仕事を委託する側は一社依存を嫌う傾向があるため安直に何社かを同じ現場に入れようとするがそれをすれば仕事を真剣に請け負う魅力は半減して最終的にはやる意味の無い案件となる。
配送の仕事は荷主から元請けをする少し規模のあるトラック運送会社が介在して下請けや孫請けや傭車が実際の仕事を現場担当しているケースが多い。
特に軽貨物配送業者の多くは元請けで仕事を受注できる立ち位置にいない。
シフタープロでは荷主企業から仕事を直接受注するケースが大半であるが街中のある多くの軽貨物配送会社では元請けや2次請負のトラック運送会社から仕事を孫請けや3次請負でしているところが多い。
もちろんそういった仕事ルートでは無意味な値引きが発生することとなる。
中小のトラック運送会社は忙しそうにトラックが動いていても営業マンに斬新な実力があるわけでもない。
元〇〇急便にいたとか元〇〇運輸にいたとか所詮は昔からの同系列の中でああだこうだやっている御用聞きのレベルだ。
そういう営業交渉力の乏しい中小のトラック運送会社は大半が個数建てや車建ての運賃見積もりで失敗をしている。
その皺寄せは末端の軽貨物ドライバー業者に重くのしかかる。
営業が下手なトラック運送会社から仕事案件を請負すると気分の悪い案件になりやすい。