配送運賃が同業者より少し高くてもクライアントにとって安あがりな軽貨物ドライバーになればクライアントの事業収益に貢献してwinwinの関係はきちんと開始できる。
損して徳を得る。
日本では人材を人財と呼ぶ経営者もいるが軽貨物運送業のような零細企業や個人事業での人材はあくまで人材である。
大会社の定義のように会社資本が5億円以上であったり負債が200億円以上あったりなどと事業スケールが大きい会社ならば人材は人財と呼べる感じでなければ事業は前に進まないように思える。
しかしながら軽貨物運送業のような零細企業のように僅かな資金と僅かな設備で信用もない経営や事業運営の場合は人材が人財となってしまうと経営の一歩先で人材リスクを抱えることになる。意味の出ない人材は要らない。
- 任せる範囲
- 頼る範囲
我々のような業務請負で働く軽貨物ドライバーは忙しさを求めているので時間をサボっても意味がない。その点では社員雇用ドライバーとは真逆の仕事意識であろう。
業務請負ドライバーは忙しければお金は稼げるわけだがそれはあくまで労働の対価でありそれ以上でもそれ以下でもない。
今日1日でお金を沢山稼いでも事業成果とは言えない。事業主はお金だけ稼げばいいってもんでは無い。
実力を高めないとスマホと四六時中ずっと睨めっこして仕事マッチングで日雇いの浮遊ドライバーと化すので業務請負の世界ではお金稼ぎではない成果をきちんと出さなければならない。
私は若い頃からの仕事経験でドイツなどヨーロッパの企業との取引関係が長かったこともあって少しだけ働く視点が日本人とは異なる部分を持っているが、日本人が働く文化でもあるが成果が出なくてもプロセスを褒めるような日本人特有とも言える仕事っぷりに違和感を感じている。
俗に言う努力だけというやつである。
多くの業務請負ドライバーの努力がそれであるが労働の対価で時給換算や日当換算でお金を稼いだとしても「成果が出ない取引」の仕事となった場合にはそれに費やした労働時間は無駄と私は見做している。
軽貨物ブログで何度も書いているがお金と信頼を同時に稼ぐことができない仕事をするのは割りが良い案件であろうと時間の無駄である。
軽貨物ドライバーのような請負の仕事は任された仕事の範囲をきっちりと処理さえできればよい。
もちろん業務請負で働く配送ドライバーの個人的なパフォーマンスは配送現場では必要のないことで個人的な頑張りやスタンドプレーは悪となるケースも多い。
業務請負で働く軽貨物ドライバーは主体性だけでなく協調性を備えてなければ仕事関係者に貢献はできない。
車の運転は1人であろうとも1人で仕事をしているわけではない。
優秀と評価できる人材は会社や事業で宝なのは言うまでもないが軽配送事業のようなスモールビジネスではドライバーの1人1人が仕事のノウハウを積み重ねてそれを事業のノウハウに蓄積を進化させなければワンチームの事業勝算は中途半端なままとなる。
軽貨物運送業のような大会社ではない零細企業の小さな事業は働いている1人1人の動きがそのまま会社や事業で有形無形の利益や損として直接響くことを忘れてはならない。
対クライアントでもそれは同様のことである。
1人の軽貨物ドライバー業者としてクライアントに安あがりと感じてもらえるように関係性を成長させていく上で必要となるチカラはその軽貨物ドライバー本人の実践力でありその人間の想像力と応用力が基礎となる。
お金ではなくハングリーに信頼を稼ぐために時間をタイトにしながら新しい課題が与えられたときこそ難題は山積みにせず何通りかの解決策を丁寧に模索できる意識のゆとりが優秀な軽貨物ドライバーの成長過程で勝負となる。
お客様ファーストでクライアントのために自分自身で解決策を決めたときにどのような結果や成果が得られるのかもきちんと想像して積極的にその実践を継続することによってクライアント側の事業収益向上に貢献できるようになる。
そして一歩進んで新たな物流課題が発生すれは1人の軽貨物ドライバーとしてまた貢献を考えて行動をとる。
結局は努力とかではなく、大なり小なりの課題を解決した実績こそが全てであってそれをワンチームとして事業内部に蓄積させていかなければ新たな顧客や新たな物流課題の解決に向けて仕事ノウハウと事業ノウハウを応用できないのだ。
得ではない徳の追求である。