軽貨物運送業は委託契約と請負契約の違いを理解すべき

千葉県の軽貨物ドライバー求人募集 【軽貨物運送の検証ブログ】

軽貨物業界はドライバー募集ばかり目立つが人材不足で困っているからではない。これから軽ドライバーになろうとしている人は騙されないように。

軽貨物配送の会社には実運送せず、「利用運送」といって自分では荷物を運ばずに下請けに荷物を運ばせて下請けドライバーからピンハネで利益を出す会社があります。

この手の会社は、事業拡大やら、人材不足やら、言葉巧みにこういった半分嘘みたいなアピールで軽貨物ドライバーを募集しているので、少し規模のある利用運送の会社には気をつけましょう。

ピンハネを正当化できない会社では「元請け請求単価はいくらですか?」と説明を求めても全部ブラックボックスになっていて無視されるでしょう。自分が請け負う業務案件の本当の料金が見えないからも軽ドライバーの不安が膨らんでいくわけです。

マージンを全部オープンにしていて、他の利用運送会社よりマージン率が良ければ信頼できる利用運送会社ということです。

そうなると口コミで人が入ってきてくれますよね。

確かに。

真剣に職を探している人が額面通りにこの言葉を鵜呑みにしてしまい、面接し、実際に働いてみると「その誤解」に気がつくといった事例が絶えずあり、新規ドライバーを目指す者に対し、無責任な営業スタイルの利用運送会社が多々あります。

本当に事業拡大ならば「社員ドライバー」を募集していることでしょう。本当に人材不足しているなら「社員ドライバー」を募集していることでしょう。単なるピンハネ拡大です。

社員ではなく「業務委託ドライバー」を募集しているわけですが、事業拡大とか人材不足という言葉の裏腹に「怪しい都合」があるかも知れません。

普通、会社へ就職面接しに行く時は、その会社のために働こうとするからですよね?そこ対価で給与がもらえるという流れです。

正直、公務員は別物ですが、民間企業の社員ならば「会社の利益のため」に働くわけですが、軽貨物配送のドライバー募集の場合、「月収○○万円稼げます」とか募集で謳います。

業務請負は社員ではないので、諸経費は自分持ち。給与ではない、売上ですのでそこから数割の燃料経費などが差し引かれます。

今の時代、頑張り次第で〇〇万円以上も可能という曖昧な内容や1日200件配達すれば稼げますといった非現実的な内容の募集は怪しい誇大募集バレバレ(それでもよく見ます)なんですが、最近は「日給月給で出勤」して与えられたエリアで配送すれば収入が得られますというような「おや?」と思う非常に厳しい募集まで出てきました。何でもありです。

それは条件的に雇用です。社員と一緒の働き方です。

それにも関わらず、雇用保険も社会保険もなく、給与でもなく、業務請負なら額面は売上ですから経費はそこから何割か掛かりますし、まさにノルマより酷い過酷な案件で専属でビシバシ働かなくてはなりません。

個人事業主というメリットを何ら活かせません。軽配送ドライバーの多くは、都合良く、ピンハネされるだけです。面接のとき、いくらマージンを取られるのか確認しましょう。

普通の一般会社で営業社員の経験がある方なら気がつくと思いますが、軽貨物のドライバー募集は「給料ではない」内容ばかりです。

もちろん、ノルマしかり、経営能力ある人はその方が稼げる場合もあり得ますが、個人事業主であれ、業務請負ドライバーであれ、やる気だけでなく、人格や相応の能力や働く自由度と働く姿勢が求められます。

軽貨物ドライバーの採用は普通の一般会社でいう「営業ノルマ」より酷い条件になり得ます。冷静に自分の能力や知った上で、働き方を計画し、ドライバー募集に臨んで欲しいです。

要するに、軽貨物の求人は、社員ドライバーではない募集ばかりです。悪く言うとピンハネで利益を出そうとする「業務委託ドライバー募集」なわけです。

もちろん、社員ドライバーではないので、業務委託の軽ドライバーはその会社の利益のために働く必要はありません。その仕事だけすれば良いといえば確かにその通りです。業務委託ドライバーは自分の利益のために働く気持ちで良いわけです。

ただし、「自分の利益のため」という言葉を勘違いし、自分だけが利益を出そうとする情けない軽ドライバーも多くいます。

どんな商売でも、自分だけが利益をだせる立ち位置になるには先見の明、相応な資金力や人材や歴史や協力者や運など様々なパワーがないとほぼ無理な話です。社会人たるものワンマンなそういった野望では仕事が長続きしません。

さて、そもそも普通の業務委託契約とは社内で処理できないような業務とか委託したほうが効率や効果が期待できる業務を外部に任せるときに用いる契約です。

軽貨物業界では、経済で本来意味する業務委託ではなく、ただ単にピンハネしたいがためのドライバー募集が目立ちます。したがって根本からwin-winの関係性が樹立しないわけです。

もちろん、win-winの関係ならば、軽貨物ドライバー募集によって採用する業務委託ドライバーなど社員以外である外部の力を借り、自社の事業活動そのものを大きく成長させる場合には正当化されます。

イコール、業務委託ドライバーに対しては、きちんと儲かる仕事を紹介や斡旋します。ドライバーが失敗しないように新しい案件を丸投げせず、自らが経験を持った案件を引き継ぐ流れで新規ドライバーに受け継ぎます。

もちろん、最初からピカピカの新車を買わすようなことやリースを組ますようなこともさせません。

ピンハネ主義の利用運送の会社では、ステッカーとかを貼らせてあたかも自分の車両のように見せかけるので新車乗りは元請けや荷主に格好がつくので、儲かりますなどと煽ります。

新人ドライバーは、当然、車両は壁や電信柱にぶつけて壊すこともあるわけですので、初心者は新車である必要は全くなく、むしろ、適度な中古車がベターです。

とは言いましても、軽ドライバーには嘘をつく人や自分勝手な人も多く、利用運送の会社が社員ドライバーではなく業務委託ドライバーを募集しているにも深い訳があります。

何れにしても、できるだけ堅実な小世帯(ドライバーが少ない会社)の運送会社なら軽貨物ドライバーは稼ぎやすい環境であるのは言うまでもありませんね。

社員数に対して業務委託ドライバーが多すぎる場合、軽ドライバーはほぼ儲かりません。少し考えればすぐ分かりますよね。

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