クライアントと軽貨物ドライバーは、どのような連携を取り、どのように意識の統一を図れるかが軽貨物ドライバー業者としての値打ちとなる。
需要予測は非常に重要。
個人事業主の業務請負で働いている軽貨物ドライバーの多くが雛鳥のようにピーチクパーチクと口を開け、専属している法人の軽貨物配送会社から仕事案件を待ってしまっている状態だと考えられます。
社員やバイトではない業務委託ドライバーに仕事の保証、即ち、顧客からの売上保証などありません。
現実、仕事があればあったで専属する軽貨物配送会社で鴨ネギ状態のドライバーと化してしまい、逆に、今ある仕事への感謝を忘れて不平不満をああだこうだと背伸びをすれば仕事の受注を失って委託切り、浮遊ドライバーと化して収入は更に不安定となります。
もちろん、雛鳥状態ドライバーでも構いませんし、鴨ネギ状態ドライバーでも構いませんが、それならそれで値打ちのあるドライバーにならなければ街中で腐るほどいる軽貨物ドライバーのライバルに仕事受注を取られてしまいます。
値打ちのある業務委託ドライバーになるにはどうすれば良いのか。
そういったことを理解しなければ個人事業主ドライバーという売上保証のない立場に於いて安定収入など夢物語です。今日は良くても明日はわかりません。今月は良くても来月はわかりません。
私たち軽貨物ドライバーが収入を得て生活して生きていくには配送の仕事上でクライアントの運賃が原資となるわけですが、反面、クライアント側で運賃コストは事業計画に於いて削減したい経費の一つでもあります。
業務委託ドライバーの売上ダウンは可能性が365日あるわけです。
そう、経営が圧迫して営業が衰退しいる荷主企業などのクライアントの中には営業力や商品力や技術力や経営力による業績挽回ではなく、単にコストダウンによって粗利を見直しするレベルにまで事業衰退しているクライアントも珍しくはありません。
メーカーや卸売など物が動く事業をするクライアントに於いてコストダウンの即効性があるのは荷造り運賃など配送料のコストダウンは手っ取り早い策なのも事実です。
やはり、配送ニーズを洗うと軽貨物ドライバー業者が割りに合う配送仕事を求めていること自体がナンセンスとなるわけです。
一周回ってそれを知り得て、個人事業主ドライバーは自分自身で自分の器量や魅力を採点し、自分の需要予測を適切に把握して計算と計画をしておかなくては、自分自身がいつしか不良在庫になるリスクの有無を直感できず、個人事業主の業務請負ドライバーとして突然に仕事や職を失う可能性が高くなります。
個人事業主ドライバーは自分の事業内では自分が商品でもあります。その一個の在庫、即ち、自分自身という在庫管理を適正化しなければ個人事業主ドライバーの経営は99パーセント圧迫します。いや、100パーセント圧迫すると考えるべきです。
軽貨物ドライバーとして自分自身の労務を必要なときに必要なだけ売りたい(自分都合の時間だけ働きたい)といったジャストインタイムの要望もわかりますが、自身の器量、魅力や値打ちが弱ければ単なる自分ファーストで働こうとする粗悪品だとも捉えられてしまいます。
通常、値打ちのない商品は高額では取引されません。叩き売りです。
私たちが業務請負で働く軽貨物ドライバー業者の立ち位置はどうであれ、クライアントの荷物を的確に集荷配送して運賃を頂戴するだけのことですが、きちんと考えられた配送を365日ずっと心掛けるべきなのです。
そうして成長や安定が持続化されるのです。