会社の看板で営業をするのではなく、個人営業という本物の営業力を身に着けた軽貨物運送業ドライバーの持続性と優位性を考える。
個性の確保。個人事業主の軽貨物ドライバーは自分の良さを見つけてもらえる取引先や案件で請け負いの仕事をするべきです。
お金欲しさにそういった目に見えぬ仕事環境の価値を見限って、1,000円高い仕事、2,000円高い仕事、3,000円高い仕事、そういった貧乏性で軽配送の案件探しをしているようでは、安定したお金とスキルと信頼を稼ぐ三大条件である、身体のストレス、精神のストレス、神経にストレスのバランスをやがて崩してしまいます。
同じ現場、同じ環境、同じ収入で働いている業務請負の軽貨物ドライバー同士でも、取引相手への貢献を優先した考えで働いている人、自分の稼ぎしか考えていない人、仕事へのプロ意識が弱い人、スキルアップが終わってしまっている人、能力や才覚がないのにリスクを語る人、などがいるわけです。
それらは自分という看板を掲げて個人事業の仕事で成果を出して成功しようと志を持っているようには一切見えません。
酷い人になると、自分でやると決めたことをすぐ辞めるような継続性の無い人、仕事耐性や我慢のない人、不平不満を言う人、嘘をつく人、御法度をする人などもいる始末で、軽貨物ドライバーの資質能力は大きな差があります。
運送現場ではなく配送現場で働く軽貨物ドライバーは多くの荷主様や荷受人様と接する機会も多いため、ドライバー資質そのものが問われるシーンが非常に多くなります。
当然のことですが、煙草を吸っていれば駄目なドライバー業者、茶髪であれば駄目なドライバー業者、髭であれば駄目なドライバー業者、汚れた服や身だしなみが悪ければ駄目なドライバー業者と外見だけで判断されます。
運送ドライバーとは異なり配送ドライバーは第一印象の良さが基本中のキホンですから、運送ドライバーのように道に詳しいとか運転が好きだからとか仕事が素早くできるとかは二の次です。
そもそも、第一印象が悪ければ発注はないからです。
私も1人の現役ドライバーですので配送現場に行けば荷主企業様に資質を問われるのは例外ではありませんが、どんなに意識をしても完璧にはなりません。
疲れているとき、急いでいるとき、まさにノーマルではないときほど知らぬ間に嫌な顔をしていたり、荒い言動をしてしまうものです。それが知らぬ間にクレームを発生させる隙となります。
腐るほどいる仕事受け身の軽貨物ドライバー業者がいて、ピンハネが営業軸の法人の軽貨物配送会社がニヤニヤして存在するわけです。
業務請負ドライバーは黙って荷物を載せてとっとと荷受人に運び届ければ良いんだよという世界とも言えます。
ただ、働く意識が社員雇用やバイトのような社畜イメージでよければそれでよしですが、個人事業主として成長意欲があってそれを我慢できなければ何をどう変えるかです。
反発は意味がありませんし、不平不満や愚痴を周囲に語っても一銭の徳にもなりません。寧ろ、毒を吐いてもネガティヴに作用します。
そう、名前の売れていない企業の商品やサービスを世の中に通用させていこうとする営業突破力と軽配送の仕事受注と信頼のあり方やルーティンについて考えるべきとなります。
- 営業ができるドライバー。
- 営業ができないドライバー。
世の中には営業開拓ができる軽貨物ドライバーさんと営業開拓ができない軽貨物ドライバーさんがいます。営業開拓+軽貨物ドライバーができるかできないかです。
個人事業主ドライバーも同様に個人事業主+軽貨物ドライバーに分けて仕事能力を高めていかなくては他人より沢山のお金とスキルを安定的に稼ぐことはでませんが、自分の過去の知見経験を正しいと思い込んで「できない理由を並べるような人」は営業突破力ゼロです。そんな感じではどんな仕事でもステージアップができません。
私自身、一都三県で様々に軽貨物配送の仕事を検証していると、気分の良い仕事と気分の悪い仕事がやはりあります。ターゲットを決めて、タイミングを決めて、できる理由を一つでも多く作っていかなくては事業に展開も前進もありません。
軽配送ニーズの無い顧客に営業するきとで自分に適した需要を開拓しながら軽配送の仕事をするのも成果を高める近道の一つです。
個人事業主軽貨物ドライバーである前に個人事業主であることを忘れてはいけませんし、法人経営ドライバーならばドライバーである前に経営者であることを忘れてはいけません。
自覚が必要です。
運や感による営業は効率が悪いのは当たり前です。業務請負で働く軽貨物ドライバー経験者は配送の仕事で割りの良い内容の案件で何度かよい想いをした経験があろうかと思いますが、その感触を忘れることができず仕事の求め方がブレてしまっているドライバーも多くいます。
コツコツと信頼と実績を積み上げる努力を知らぬまま、底力なく仕事を増やすことは避けなければなりません。なんのデータもなく営業風なことをして仕掛けを投入してもそうそうヒットしません。まずは、漠然とした配送ニーズの課題を抱えている潜在顧客を見つけることです。
ビジネスを大きくしていくためには新規顧客の開拓は避けて通れないプロセスです。
やるからにはやる、という心構えが個人事業の道筋をはっきりさせる条件となり、スモールビジネスにおいては個人事業の所信表明に繋がり、お金を払ってもらえる仕事とはどうあるべきか考えることになるわけです。
たかが軽配送、されど軽配送、なのです。