チャーター便での軽貨物配送の事業で軽貨物車のハンドルを握って配送業務を担当しているとき、横断歩道で信号を渡る小学生が黄色い帽子を被って手を挙げて自分を大きく見せて横断歩道を歩いている姿を見ていると、1人の軽貨物ドライバーとしての世界観をイメージできるようになる。
世界観。
私が千葉県でチャーター便の配送仕事を担当する際に最も運転を注意する時間帯は15:00から17:00といった学校の子供が下校する時の安全確保ですが、同時に、街中を眺めていて気持ちが豊かになる時間帯でもあります。
少し調子に乗って走ったりして楽しそうに下校している子ども達の姿、手を繋いで歩く子ども達の姿を眺めていると気持ちがリフレッシュされます。
街中で横断歩道の信号待ちの際に学校から家に帰るであろう子供たちを眺めていると、横断歩道で黄色い帽子を被った子供は小さな身体で真っ直ぐに手を挙げ、車の運転手に存在を気付いてもらえるように走らないできちんと歩いているシーンを当たり前のように見かけます。
- 当たり前のことは当たり前ではない。
小さな子供が自然と当たり前にできている交通マナーですが、街中では弁当の出前配達をしているような自転車に乗った大人は交通ルールすらが守れていないケースも非常に多いです。
勿論、配送の仕事をしている身としてはその急いだ行動の意味は気持ちとして分かります。
しかしながら、横断歩道では小さな子供は車の運転手に対して会釈ができるのに、サラリーマンなど大人の通行人は道路の横断で道を車に譲ってもらっても当然だと言わんばかりに会釈すらせずスマホを見ながら黄色信号から赤信号に変わるタイミングであろうと余裕でチンタラと歩いています。
日本中でいろいろな人がいて当然です。
ただ、明らかに大人であれ子供であれ人柄の良い人と出会うことは自分のプラスとなります。
私自身もこういったことを意識して人と接していかなくてはなりません。
軽貨物ドライバーの仕事や事業をしていると地域で多くの人と接します。態度の悪いドライバーも見かけますし、態度の悪い防災センターの警備員も見かけますし、人柄の良いドライバーも見かけますし、人柄の良い防災センターの警備員も見かけますし、気持ちのよい荷主や荷受人もいます。
- 悪口を言わない
- 噂に惑わされない
- 公共のルールを守る
- 相手を思いやる行動
- 前向きな行動
こういった人柄の良さに関する定義は別としても、軽貨物ドライバーの仕事とは所有権が移動する人様の商品や荷物を一時的に預かっている立場です。
やはりドライバーは人として仕事に真面目であることが相応に求められます。生活が真面目と言うより仕事に真面目であることを求めるべきです。
慣れてきた頃合いの挨拶や身嗜みの悪さ、統一性のない私服や古着みたいな格好で仕事をするのもプロとして論外です。そして何より愛想よく仕事ができることも軽貨物ドライバーにとっては重要な技量と言えます。
そして私たち軽貨物ドライバーが日々気持ちよく配送の仕事をしたいと想うのと同様に、荷主の営業マン、倉庫スタッフ、フォークマン、事務員、物流に関わる従業員の殆どが各々毎日を気持ちよく仕事をしたいと感じていることでしょう。
荷受人も気持ち良く荷物を受け取りたいことでしょう。
これらも当たり前のことのようで当たり前でもありません。
気持ちにゆとりがある軽貨物ドライバー、お金を稼ぐことだけで頭の中が精一杯の軽貨物ドライバー、生活にゆとりのある軽貨物ドライバー、生活にゆとりの少ない軽貨物ドライバー、個々様々な環境下であろうとも配送の仕事は自分の生活のためにある訳ではありません。
仕事ニーズを理解することから仕事は始まります。周囲に活躍できること、周囲から期待されること、これも決して当たり前のことではありません。
大人である限り、仕事上では真面目に自分の役目や役割を考えるべきが軽貨物ドライバーにとって正解のことかと思われます。
楽しく仕事をするとはそういうものです。究極のドライバー能力とは出来事や周囲に感謝できる気持ちの有無なのかも知れません。