軽配送ドライバーの個人事業主は社長ではない。
自分の実力で勝負する。
事業主として千葉県で軽貨物運送の仕事をしていくならばどんな会社と有効な関係を構築すべきか。
個人事業主ドライバーは人間性やフランクさが武器となったり、真面目さが重要な武器(個人事業の強み)となったりします。
軽配送の開業と自営は大変ニッチなものですので、軽貨物の組合やFCに加盟するといった下駄を履くだけでは、自営業の営業という勝負の世界で通用しません。所詮は人のフンドシです。
千葉県内にも良き営業指針で切磋琢磨して運営されている運送会社もあります。規模や人数とかではなく、密度のある中身で勝負し続けるドライバー集団は天下一品。
大手という大手がほぼ存在しない軽配送の業界。利用運送会社はドライバーの数ばかり多く見せようと業務委託ドライバーのことを社員のように従業員と語ったり誤魔化します。
軽貨物車にデカデカと社名などを貼らせていたりなどと、ビジネスモデルが後付けで嘘くさいピンハネ利用運送の会社が殆どです。
社員でもないのに寄せ集めでピンハネしてる個人事業主ドライバーの集合写真を載せたりなど、同窓会じゃあるまいしの世界。
中小や零細企業が背伸びしている営業スタンスがやはり目立ちます。
軽貨物配送を末端で支えているのは言うまでもなく「無印軽貨物ドライバー」です。
組合やFCなどにも加盟せず、地方や地域で地場密着の独自活動をする軽ドライバー。
所謂、マルチに様々な案件を熟せるプロ軽ドライバーです。
固定案件で何年間ドライバーをやろうとも案件変われば所詮はビギナーです。
軽貨物のドライバーが実力を発揮できることと、慣れてきたことをこなせるのは別個の話です。
だからドライバー歴がいくら長くても頼りない人が多いわけです。
また、どこかの組合やFCなどに加盟して大きくなった気分になってるような軽貨物会社も見受けられます。
そういう会社はすぐにネットワークと言う言葉を使いたがります。フランチャイザーとフランチャイジーを一緒くたにし、見栄を張って大きく魅せたい会社があるのは、どの業界でも同じですね。
五大の大手総合商社の人材でも「看板ありきの下では一等星の仕事が熟せるが」、い独立して自分の看板になった途端に力量が発揮できないというエリートもゴロゴロいます。
看板も人脈も大切ですが、他人の人脈を利用しようとする小判鮫のような人間もゴロゴロいます。
まさに個人事業主は実力の世界なのでどんな仕事内容でも、知ったかぶりにならず、経験に奢らず、天狗にならず、何年経っても学びです。
そういった中で、気持ちが通じるビジネスパートナー選びをかなり慎重に考えるべきです。
毎日頑張る、無印軽貨物ドライバーの強さのようなスタンスが大事です。
軽配送の業界で個人事業主ドライバーは、加盟する組合やフランチャイザーによる仮想的な営業により、ピンハネされながらですが仕事は得られます。
休み少なく頑張れば、事業収益と呼べる格好はつかないにせよ、確かに稼いでいけることでしょう。
もちろん、身体あっての仕事です。健康管理はどんな仕事でも基本です。
休暇の取り方、休日の取り方、こういったことも責任ある仕事ができる人、立場ある人は、周りを意識しつつきちんとしていることでしょう。
軽配送の所属会社などビジネスパートナー選びは友達選びではありません。
自分に甘い人は、自分にとって都合良いパートナーを選びがちですが、社会人たるもの仲良しクラブではありません。そういうスタンスでは仕事も通用も長続きしません。
また、ビジネスの世界で「共存共栄」はありえないでしょう。そんな甘い世界ではないです。
こういう事を唱える会社は、目先、小を利用したいだけなので、やがて事業では力ある者に小は巻かれます。
小は利用されるだけです。
利用されるのは、利用する側が悪いのではなく、利用し合えないから悪い感じになります。
何をどう利用するのかはそれぞれですので、きちんとシェアリングすると良いですね。
会社や事業や自営である前に「みんな人間」ですので、厳しくも楽しい仕事にありつけると最高でしょう。
可能な限り、個人事業主ドライバーは大人として「共存共苦」できるビジネスパートナー選びをしたいところです。
個人事業主ドライバーである以上、組合やフランチャイザーによる、そういった仮想営業に依存するのではなくて、何より、個人の実力が大事です。
成長するために、共に苦労できると良いビジネスパートナーになれることが多々あります。
軽貨物の仕事において、どう思いながら配送の経験を積んだのか、どう動いて来たかの積み重ねにより、やがて、個人の力量に差が出ることでしょう。
営業マンの世界でも同じことです。
お金を頂く仕事で個々の努力など胡散臭い話ですが、軽貨物の世界で努力とは三日坊主でなく、中長期で真剣な姿勢を維持することかも知れません。
失敗も成功もある個人事業主ですから、個人のノウハウ、個人の働く姿勢、そして最後にチームワークがとても大切な要素になってきます。
個人事業主だからといっても、1人わがままはダメです。何事も一休さんのような一呼吸、我慢が大事な気がします。
まさに、元請けや仲介であるビジネスパートナーと連携感ある仕事が求められます。
業務請負の個人事業主ドライバーは、毎日、何をどう考えて荷物を運んでいるのか。
軽配送の会社では「安心や安全を運ぶ」とか「真心込めて運ぶ」など、そういったレベルで荷物を運んでいる軽貨物運送会社が見受けられます。
間違いではないと思います。
しかし、本当は、そのような運送会社ファーストではなく、荷主の立場と荷受人の立場に置き換えて業務することが求められ、運送会社が勝手に色を塗る必要は全くありません。
全国販売の物販経験を25年ほど学んできたこともあって、軽貨物の仕事では荷物を運ぶ際に私は「その商品のビジネスを考えるよう」意識しています。
下手な安心や安全や真心を届けるのではなく、荷主と荷受人と「商品の気持ち」になって配送や配達を遂行すれば、成功、向上した仕事ができるはずです。
個人的なら私はそう思います。
物販ではビジネスを生む原点とは、物を買いたい買い主と物を売りたい売り主のマッチングによるものだからです。
軽貨物ドライバーは請負案件の遂行時、集荷時間を守ること、配達時間を守ること、だけに目が向いてしまい、仕事を終えるケースが多いと言えます。
それも間違いではありません。お金は貰えます。ただし、それでは忙しいとか疲れたというだけなので折角の経験が勿体ないです。
軽貨物配送の業界は単純すぎるドライバーが多いのも仕方がないことですが、配送案件によるドライバーの稼ぎは、荷物の「売り上げ一部」であることが大半です。
商品に感謝するべきです。
メーカーや商社は自分たちが計画する需要と供給に対し粗利を稼いでいきますが、それにコバンザメ走法で軽貨物ドライバーの粗利が得られるイメージです。
軽配送に直結しませんが、メーカーは完成した物を売ることで利益を出します。
これに対し、商社では完成物が先ではなく、ユーザーなどのお客様ニーズに合わせて世界中から最適な製品を見つけ出して、メーカーとマッチングさせ収益をだすビジネスパターンもあります。
軽配送ドライバーが業務対価で稼げる運賃はそういったメーカーや商社の大きなビジネスの醍醐味によるものであることを意識しなくてはなりません。
たかが送料とは言え、会社の単なる経費や雑費ではありません。
なお、軽配送ではさまざまな荷物を運ぶわけですが、その荷物にも特定分野に特化されたものがあります。
そういった限定されたサービスを力強く提供する専門商社や専門メーカーなどの会社も多く存在し、これからもどんどんビジネスは細分化されることでしょう。
そうなると、軽配送ドライバーは更にデリケートな配送を行わなくてはいけないこともあります。
配送で忙しくても、商品と売り手の思考を大切に意識したいところです。
同じような営業、同じようなドライバーばかりでは会社や組織は強くなれない場合が多いです。
営業会社であれ、運送会社であれ、異なる個性を持った人たちが輪となり、感情も個性も出し合い、軽運送の仕事ならば個人事業主ドライバーが個々ではできない存在の価値をアピールできるような取り組みを学んでいくべきと考えます。
これは会社すなわち組織論ですが、個人事業主ドライバーであろうとも、チームワークが必要となる理由になってきます。
個人事業主の立場を履き違るドライバーのわがままが通用しない理由でもあります。
一件いくら、日当いくら、割に合う合わない、個人事業主ドライバーにとって何より最重要なことです。それでも心の中では少しゆとりを持った配送を心がけたいものです。