お客様の仕事スタイルを読み解くチカラ

法人のお客様と物流商談をしていると物流や運送の仕事ではないが若い頃に仕事で新幹線や電車や飛行機で日本全国へ動き回っていた頃の法人営業を思い出す。

当時は東京駅まで帰る夜の新幹線で周囲のオヤジ臭が漂う中を何時間も商談内容のメモを何度も何度も読み返す。あ、もう東京駅だと気がついたときには何とも言えない自信となってアドレナリンは満タンとなる。

時には大手総合商社の商談室、時には地場企業の役員室、時には省庁の会議室、時には企業の技術研究所、時にはメーカーの工場。

専任で営業マンだったわけではないが営業マンという業務に苦手意識はない。

若い頃の営業経験で悔しかった記憶は特にないのでなんだかんだで営業マンとしては勝ち戦が多かったのだろう。

当時、親しく取引をする商社マンや営業マンや諸先輩と酒の席では営業とはなんぞやという話をしながら意気込みで親睦を高めていた日々も懐かしい。

今でも営業とはなんぞやと想うし営業とはなんぞやの答えは見つからない。

私個人の想いだがメーカー営業としての法人営業は相手に自社製品を売ることが成果とは言い切れない。

自社が勝ち戦をするために営業の足跡を作ることや自分という存在アピールでしかないようにも感じる。

成長は出世となる。出世には成長が必要不可欠。成長ができない奴は淘汰されて居なくなる。

軽貨物運送業の世界はそういったピラミッド構造的なビジネスのテーマからは大きくかけ離れている。ぬるま湯な世界。

確かに自分と周囲が楽しければ成功なのかも知れないが、みんなで渡れば怖くないという世界にも見える。

一歩前に出れる実力がないのにリスクを考える人間が軽貨物ドライバーには妙に多い。何か不都合があれば自分を守ろうとして不義理や嘘を繰り返して人間性が擦れて潰れている感じの奴も居たりする。

仕事社会で生き残る確率の高さはビジネスの下流で居心地よく同じ境遇の者同士で群れれば終わり。ビジネスの上流にいる者が仕事社会で生き残るようになっている事実と向き合うべきだ。

軽貨物車に乗った1時間と新幹線に乗った1時間の差であろう。

まさに時間は長さではなく濃さを考えていかなくてはならない。

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