軽貨物ドライバーの求人広告で見かける「ガッツリ稼げる」という言葉を使う軽貨物会社には虫唾が走る。
教育制度が整っているから未経験でも大丈夫だとか、運転免許があれば大丈夫だとか、そんなことを言う軽貨物会社なんかは馬鹿丸出し。
配送を依頼されるお客様に対してそんな素人ドライバーを当社は仕事に行かせていますと言えるのかってこと。
ドライバー教育がしっかりしているという言葉をいちいち口に出す軽貨物会社なんかは信用もだが信頼もしてはならない。そんなのは秘めておくことでわざわざ口に出すことではない。
心身共にタフになれる教育をスパルタでしているならばガッツリ稼げると言うのは理解はできる。そうならば心身共にタフでなければ軽貨物ドライバーは稼げる土俵にすらたてない。ガッツリ稼げると言うならば条件は心身共にタフであることとはっきりと言うべきである。
はっきり言って心身共にタフになるにはどんな職でも相応の覚悟が必要だろう。
もちろん覚悟に教科書はない。
しかしながら覚悟には平均点や偏差値がある。人は人を意外に見ている。覚悟のある奴だけが軽貨物ドライバーとして合格点を取れるのは事実。
我が国の年齢ごとの年収中央値と平均値を男女別に見ると、男性のピークは59歳で700万円、女性のピークは60歳で424万円。
個人の軽貨物ドライバーという職はこれを上回る年収も珍しくはない。
パイロットや医師や大学教授や弁護士といった専門性の高い職種ではないので学生時代から専門的に難しいことを学んで資格を取得しなければなれない職ではないものの心身共にタフな人でないと厳しい。
そう、成果主義の業界である。
我々軽貨物ドライバーが頂戴する運賃は荷主企業の大事な事業コスト。それをガッツリ稼げるとは何様だという話。
ガッツリ稼げますという文言を鵜呑みにする側にも問題はあるが、その裏で軽貨物会社の経営者はニヤニヤしている。虫唾が走る。