私が理想とする少数精鋭で学習する軽貨物ドライバー事業組織の実力

軽貨物で重量物輸送 【軽貨物運送の検証ブログ】

軽貨物配送会社の実態は、ドライバーの質ではなくドライバー人材の多さで売り上げが大きく変わる業態である。

シフタープロはそうではなく、少ないドライバー人数でも売り上げ収入を維持向上できるプロフェッショナルに動けるマルチ稼働体制の構築をベースにしています。

仕事中や休憩中、軽貨物運送について考えたりしたことを忘れずにいつの日か自分の行動を予習復習するためにシフタープロの軽貨物ブログでその内容を備忘録として記事にし始めて数年が経ちます。

初心忘れるべからず、業務委託での軽貨物配送事業を進めるべき道筋は大きく分けて3つのレールがあることを再認識します。

  • 自分一人だけで稼働するパターン。
  • 少数精鋭の協業ドライバーが手を組んで一緒に稼働するパターン。
  • ドライバーを誰でも構わず募集して仕事を丸投げするパターン。

どの道を選んでも正解だと思います。

ただし、それ以前、業務委託のドライバーは荷主企業様のお役に立ってなんぼです。ドライバーファーストなどと甘い考えを持つことは勿論よくありません。

キツイ配送の仕事でも、仕事をしてやってるではなく、させていただいている、であり、仕事があることに感謝できるような実力が身についていなければ業務請負の軽貨物ドライバーは高効率な稼ぎが実現しないと思います。

高効率に稼ぐとは様々な種類の荷物の配送ノウハウがあることが大前提、自分の体力と自分の時間ペースで稼働できることを意味します。

年齢や性別や家庭環境や生活レベルなど様々でベターな働き方は人それぞれ異なります。

ただ、仕事は稼ぎが結果です。自分が希望する売上収入になるように稼働することが大事です。この両立がニーズにマッチングできるかです。

従って、プロ本業を目指す軽貨物ドライバーは休日の取り方がかなり肝心なこととなり、それが仕事ニーズの合う休日なのか合わないのかが見えにくいポイントとなります。

個人営業のドライバーが休日を設定することは、遊びであろうと旅行であろうと、ただ単に休みたいという内容であろうと事由を問わずドライバーの自由です。

しかし、その1日の休日申請をすることにより、1週間や1ヶ月など仕事に入れなくなることも覚悟すべきでしょう。

自由ゆえに、です。

なお、配属先や荷主企業様から通知があろうとなかろうと、前もって仕事が既に予定されていたドライバーが自己都合で数日前や1、2週間を切ってから休日を取るようなことがあれば、そのドライバーが担当する予定だった請負業務は欠員となります。

業務委託ですから、風邪で体調が悪かろう、軽貨物車の故障であろう、発注済みの案件をキャンセルするのは認められる理由になりません。

社員やバイトではない、業務委託の職である限り、責任上、欠車は許されません。

自営の軽貨物ドライバーは好きな時だけ働けるのは確かなことですが、その意味を履き違えてプロ本業を目指すような軽貨物ドライバーは要注意です。

なお、当日などに突発な欠車をすると、取引関係者が代わりの配送ドライバー人材を用意する費用もペナルティで賠償となることがあり得ます。

さらに、欠車で緊急に不慣れな代走ドライバーを用意することになれば、1名ではなく2名を補強しなくては円滑に配送業務ができないなどで2名分のドライバー費用が賠償ペナルティとなることもあり得ます。

何それ、厳しい、ブラック、と思う人もいるとは思いますが、サラリーマンではない業務委託という仕事の本質を理解しておくべきです。

受注案件を欠車したドライバーはその日の稼ぎがないのは当然ですが、代走ドライバーの費用請求によってマイナスの赤字となります。

それだけならまだしも、どうにか其の場凌ぎができたとしても、そのドライバー欠車により取引会社が管理不足として発注元から信用不安を理由に荷主企業様や取引関係者と話が拗れ、その取引自体に関わる他の案件も全部が他の業者に切り替わってしまうこともあります。

複数台のドライバーが稼働しているような現場において配送業者に切り替えが生じると、取引関係者にも大きな営業的損害がでてきます。

志、意識は大事です。

従って、個人事業主だから自由に休めるということは絶対に履き違えず、定期案件やスポット案件を問わず、休日設定をする際にも綿密に配属先や発注関係者と打ち合わせをし、休日にする曜日はきちんと固める必要があります。

もちろん、荷主企業様の事業も予定スケジュールでビジネスが動いていますので、ドライバーが休む曜日は1年間の途中で変更しないと誓うべきでしょう。

そうすれば、週に1日でも週に2日でも週に3日でも差し支えなく休日設定がうまくできるでしょう。

ただ、休日設定ができるということと稼ぎに影響がないということは別次元の話です。

仕事ニーズが優先ですから、1日だけ休みたかっただけなのに2日や3日休むことになる場合もありますし、その日は稼働できると手を挙げても仕事を受注できるかは定かではありません。

大袈裟な話ではなく、それだけ仕事ニーズに自分を寄せていくことは業務委託ドライバーが計画的に稼ぐ上で大切なことになるわけです。

数日前や前日や当日に休日申請するなどは自営業として話になりませんが、休日を申請するのは月に1日だけだから自分都合で休んで構わないなどという甘い考えは捨てるべきでしょう。

配送の仕事は荷主企業様の営業成果による産物です。配送と納品には荷主企業様の利益に影響することですからとても大切です。

仕事は需要と供給です。ドライバー側に受注検討を考えている時間猶予はあまりありません。手際よく迅速に受注可否を答えないと発注は他へ流れます。

休日が1日欲しいなら代わりのドライバー人材を自分で用意するのが筋でありマストです。

必ずしもそれが必要になるかは案件の性質によるので別の話ですが、社会的な役目や役割を全うする心構えのない業務請負の軽貨物ドライバーは荷主企業様にもう必要ないと言われます。

仕事の不平不満や愚痴を言っても構わないですが、ドライバー人材の代わりなど若手からシニア層までゴロゴロいる業界です。

自己中心で文句や不満ばかりいう感じの人は暫くすると淘汰され、できる仕事はどんどん減り、どんどん稼げなくなります。

結果を出すなら、どうやって配送案件を選ぶか。

私の場合、一般企業のオリジナルな営業姿勢や営業手法に興味を持っているため、軽貨物配送の仕事選びは金額面よりも荷物の数類と業務内容を意識し、自分自身で稼働しつつ協業会社や協業ドライバーと一緒に配送業務ができることに意義を感じる案件を好みます。

配送案件には体力的にキツイ仕事があるのも事実で、そういうキツイ仕事はドライバーの運賃単価も安くてキツイのが通例です。

大きな声では言えませんが、キツイ配送案件は以下のとおりでしょう。

  • 粗利益率の悪い商品の配送。
  • ビジネスモデルが崩壊している事業の配送業務。

食品などは粗利益率3割以下が一般的なので、そもそもそのレベルの粗利益率に物流コストを更にかけるような荷主企業様は数少ないと考えるべきです。

野菜などは当日仕入れで当日売り切りができている感じの配送現場なら良いですが、売れ残りの廃棄ロスを見かける現場はややキツイ現場かも知れません。

食品や野菜全般もですが3割の荒利が確保できていそうな現場かどうか見抜けると配送ドライバーの環境改善は見込めるでしょう。

食品や野菜の事例ですが、どんな商売であれ薄利多売までボリュームある商売に到達ができていない単なる薄利だけの現場で働いている軽配送ドライバーは稼働環境が今より改善されることは99パーセントあり得ません。

そういう現場を見抜くには、場数をこなして稼働を決める前に現場視察で少し計算をすれば違和感がわかることなのです。

到底、採算が合うはずもないような配送現場は管理も仕事も雑ですし、頑張って働こうとする業務請負ドライバーはキツイ想いをするのも当然です。

また、ネットスーパーのように物流コストによってビジネスモデルが既に崩壊している事業もあり、赤字や利益がでているのかわからないような事業の配送案件は2次請けで軽貨物配送会社が請け負っているケースが多く、多重下請け構造の受注によって更にキツイ想いを業務請負のドライバーはします。

この業界は、懸命に仕事案件を探す業務委託の個人事業主ドライバーなのか、法人化してドライバー人材を集めて荷主や元請けから受け取る運賃をピンハネしてドライバーに業務請負で働かせる軽貨物配送会社なのか、です。

ピンハネと言うと聞こえは良くないですが、軽貨物配送の業務委託という仕事は、一般企業の様に人材を雇用して給与を払い、人材育成をするなどの投資、人材を守りながら企業そのものが成長して利益を上げるという感じではない。

社員のように働かせる下請け業者であり、仕事受注の流通も典型的な多重下請け構造であり、まさに、軽貨物配送会社は請求伝票を右から左に回すだけで末端で働く個人事業主ドライバーからマージンを抜き取るという仕組みである。

しかし、多くの個人事業主ドライバーは自分で営業してお客様を探そうとしません。

営業ができるタイプのドライバーは非常に少ないというか、営業ができる人はそもそも軽貨物ドライバーの職を選ばないのが現実で、営業=何か仕事ありませんか、というセンスの人たちばかりです。

反面、ドライバー求人サイトや掲示板などで怪しく度々出てくる軽貨物配送の会社がありますが、ドライバーを社員ではなく業務委託の下請けドライバーとして募集して掻き集めた人材を鴨葱状態にするのが目的で、直ぐに逃げられぬよう軽貨物車をリース契約させるなどして首輪を付けて多額なリース残の十字架を背負わせて仕事をさせるパターンです。

そういう軽貨物配送会社は個人事業主ドライバーに最も肝心な営業ノウハウを教えることは99パーセントありません。

教育が徹底している云々などと言うことだけは立派なのですが、募集した個人事業主ドライバーと一緒に走って頑張っていこうとする軽貨物配送会社の経営者はまず見かけません。

宅配便会社などのドライバー上がりの経営者は二度とキツイ軽貨物配送の宅配案件などしないと思われます。

それを慣れれば簡単ですよ、一個配れば〇〇〇円なので1日200個配れば〇万円になりますよ、と無理くり個人事業主の業務請負ドライバーにさせます。

そういう会社の経営陣は仕事を業務委託で丸投げした個人事業主ドライバーが駐禁を切られながらもひたすら時間に追われて配達しているとき、自分はデスクワークをするふりをしつつ、事業形態そのものが運賃を下請けドライバーからピンハネするという構図です。

一般企業の経営陣とは月とスッポンです。

荷主企業様から配送の案件を直接受注できる営業センスや人脈や営業能力がない場合には、地元などでどこか気に入った軽貨物配送会社を見つけて、時と場合、仕事の保証がないのに加盟金などを支払ってまで配送の仕事を斡旋してもらう流れとなることでしょう。

お金を稼ぐために軽配送の仕事をするのか、色気を出してお金を儲けるために軽配送の仕事をするのか、いずれの場合も事業主や事業者として中長期のビジョンを明確に持つべきです。

大きな目標、小さな目標、内容はどうであろうとも目標を持たずに個人事業主で軽貨物配送ドライバーを始めるのは無謀です。

フリーランス擬きのドライバーさんや副業のドライバーさんなどのように片足を突っ込んで軽配送で稼ごうとする人もいますが、そういう人の場合、荷物が溢れている大手宅配便やネット通販商品の配達員くらいでしか役目は務まらないでしょう。

プロ本業のドライバー以上に実務スキルや人格や人望を持っていない限り、副業ドライバーさんやフリーランス擬きのドライバーさんは思った以上に安定して稼げないはずです。

そもそも業務請負という責任ある仕事に関して、本業やら副業やらを現場で語ったり、俗に言うバイト感覚のような意識を持って働いていること自体があってはならぬことです。

能力や才覚がないことで本業すらが半端な人は副業を狙っても半端になるのは言うまでもありません。

周囲の人たちに本業や副業など格好つけようとペラペラと語る人もいますが、それは周囲の人たちのモチベーション低下につながるので社会人としてタブーと言えます。

本業の個人事業主軽貨物ドライバーさんは休みなくストレスに負荷をかけて懸命に配送仕事をしながら自分の仕事を守っているため、副業ドライバーさんやフリーランス擬きのドライバーさんのクレームや仕事のミスは許されないわけです。

稼ぐか、儲けるか。

配送の仕事が好きならば実直に自ら運転をして配送業務で汗を流して働いて稼ぐことも悪くはありません。

配送の仕事が嫌ならば沢山のドライバーさんを集めて他力本願で儲けるのも悪いことではありません。

ドライバー募集を繰り返しているような軽貨物配送会社はドライバーの質などは二の次ですが、この業界、ドライバー人材の数だけで売り上げが大きく変わる事業だという点を理解しなくてはなりません。

良し悪しは別とし、プロ本業の軽貨物配送ドライバーはそれを正しく認識した上で自分でビジネスプランやビジネスアイデアを練り絞り、売上の上げ方、利益の出し方、運送コストの下げ方、これらの正攻法を自分流で築き上げていくことになります。

なお、経営能力や人望や実力なくして他力本願で儲けることに慣れてしまうと、ちょっとした外的環境の変化だけでも事業運営は足踏みをしてしまい、方向転換する舵取りすらが難しい状態に陥るでしょう。

ドライバー募集を繰り返し、規模を膨らませ、ドライバーさんが稼いだ運賃から甘い蜜を吸いたい気持ちも分からなくはないですが、荷主企業様や元請け会社と万全な状況で取引を継続していく上で、堅実な健康経営と健全な事業運営は何よりも優先したいことと考えます。

シフタープロはドライバー人材の数ではなく、礼儀や質、プロ意識を重んじる荷主企業様の営業姿勢を配送仕事でフォローアップしたいと考えます。

同業他社とは立ち位置を変え、様々な配送案件に挑戦してスキルアップしていかなければ軽貨物配送の業界でリードしながら生き残っていけません。

事業そのものや新規受注案件の仕事が軌道に乗り始めると自ずと業務量が増えますが、できるだけドライバー人材を増やさず、収益の悪い非効率な配送案件の請負を躊躇なく減らしていくといった手法や姿勢も一つです。

事業は思想を固め、結果を出すために色々と行動しながら考えなくてはいけませんし、経営や事業を続けていけば受注量や業務量の変動も必ずあります。

事業の成長が永遠に続くという前提で事業計画するのは現実的ではないため、仕事や事業を自分一人の頭で考えてやるのではなく、メンターを見つけ、限られた時間の中で効率よく成果を求める必要があります。

もちろん、人材は優秀であるべきです。

業務請負の軽貨物運送ドライバーは結果を出すために、謙虚になって、メンターや周囲から働く意識を学ぶことで、成功を継続できるのでしょう。

error: Content is protected !!