軽貨物の仕事はベルトコンベアに乗って流れてくるわけではない

軽貨物の配送ドライバーの態度 【軽貨物運送の検証ブログ】

軽貨物運送業者の仕事はベルトコンベアに乗って運ばれてくるような感じの案件が目立ちますが、そうではない元請け案件や独占案件も存在します。

私は若い頃から起業家マインドをもって仕事をする性格なので、軽貨物配送の分野でも自己成長感を得ながら目標を定めて仕事をしている配送ドライバーに共感を覚えて尊敬をします。

仕事ではやりながら自然と覚えられるノウハウとやりながら意識をしないと覚えられないノウハウがあります。

千葉県の軽貨物ドライバーに限ってのことではないですが、黒ナンバーの軽貨物車に乗る配送ドライバーの多くは、日当がいくらだとか、案件の時給換算がいくらだとか、距離がどうとか割に合わないだとか、中にはSNSで自分の仕事を寂しく呟いたりなど、ぱっとしない者同士が競い合っているドングリの背比べ状態が現実です。

もちろん、個人での仕事は慈善事業ではないので、生活のためであったり、欲しいものを買うためだったり、旅行や遊びやデートの資金のためだったりなど、働く意味や働く目的や個人の贅沢も人それぞれです。

仕事を頑張って自分への褒美や達成感を得ることはとても良いことですし、仕事感や仕事への哲学も皆同じではありません。

しかし、個人事業主は仕事を選ぶことができるとか、働く時間や場所の制限がないなどと熟慮せずに口先で言うのはとても簡単ですが、現実、企業に勤める社会人の多くが会社員であり、決められた時間に決められた場所に行くという働き方をしています。毎日ダラダラと仕事せず期限を決めて集中し、仕事のオンオフを切り替えることが基本です。

個人事業主の配送ドライバーような受け身の職種であるにも関わらず、友達や個人ではない仕事の人脈を持たず、相応の営業能力や専門技術や特殊な才能がない人が仕事を選んだりなど論外であり、競争社会の危機感なく自由に好きな時に働くなど普通に考えて有り得ない訳です。

フリーターのような一部のフリーランス軽貨物ドライバーのように自由に働くという姿勢が剥き出しの日雇いドライバーや短期アルバイト的な軽貨物ドライバーは、荷主や元請けから信用や信頼を得るのは二の次です。

仕事で人よりも稼ぎたいならば、直情径行で妥協せず仕事を進めるのではなく、仕事を「いつまでに」覚え、「いつまでに」自分ができる仕事の幅を広げておくべきか自分流で計画し、自分が「誰に」仕事ができることをアピールするべきかターゲットを絞り、充分なコミュニケーション能力を身につけて「人望を厚く」する努力を考えるべきでしょう。

稼ぎたい一心、割りに合う仕事ばかりを天秤にかけて仕事をつまみ食いするような人には、いつまで経っても安定もなく、誰でもよい仕事しか与えられません。

これに対し、プロ本業で働く姿勢の軽貨物ドライバーの場合でも、自分の仕事を完結させることだけではなく、荷主や荷受人や配属会社や周囲のドライバーが存在する環境で自分が担当している仕事は単に1つに過ぎないという認識を持っておく必要があります。

そもそも配送ドライバーを中心として世の中のビジネスは動いていないので、同じチームや同じグループの人間同士がバラバラに自分の哲学ばかりを押し付けたりせず、能力があるならば周りの人間を謙遜するなどして、誰か1人に従うという指示系統を明確にすることが必要になります。そう、事業でのリーダー制です。部長、課長、係長、主任、などです。

年齢層が違えば働いているスタンスは異なりますが、同じような時代を過ごした年齢層であろうとも真面目に働く人(役に立つ働き方ができる人)ばかりではありません。

仕事が滞りなく進んでいても、職場で責任感や人望あるリーダーが不在で、周囲で働く人がプロ意識のない仕事をおざなりにすると、そのおざなりの雰囲気がやがて蔓延し、取引先からも消費者からも見放されることになります。

自分さえ良ければという思考を強く持つ人が早まって細部への注意なく荒っぽく行動をしてしまったり(丁寧ではない仕事)、周囲に対していい加減となって誠意に欠ける行動(身勝手な仕事)をする個人事業主軽貨物ドライバーは、社会人として協調性ある仕事をしなければならないという意識に自己改善するべきでしょう。

人よりも稼ぐとは、役に立てる働く姿勢が根底にあるものです。

また、自営ではなく会社法人経営の経験や社員雇用する側にならないと分からないことですが、仕事と事業で「ホウレンソウ」は本当に大切なことであり「報告と連絡と相談」は自分の立場や職を守り、その継続は評価を高めることにもつながります。

軽貨物ドライバーの仕事では、仕事ができる人とできない人の違いは、納品が早いとか道に詳しいとかではなく、その荷主が求めている働きをする人物像なのかどうかで決まります。

もちろん、荷主や元請けの言いなりはダメです。軽配送ドライバーの仕事は体力、精神、神経、この3つが安定できる範囲がベースだとシフタープロでは考えています。

上手な働き方というのは、店員アルバイトの出勤シフトと同様でシフトが薄い日やスタッフが足りない時間帯に働ける人物こそ有望視されます。当然のことです。

個人事業主だからこそやってはいけない「これならやる」「これはできない」「この日は働けない」こんな感じのドライバーは「仕事ができない人の典型例」ですので、自営で稼ぐことを考える前に社会の中で仕事する意味を覚えることから学ぶべきでしょう。

軽貨物配送ドライバーが軽貨物車で運んで届けている「モノ」の生産者や開発者や営業担当者が何をどう想って商品化して販売に至っているのか、ドライバーが自分なりに汲み取るプロ意識が必要であるとシフタープロ千葉店では考えています。

食材であれ、お弁当であれ、ネット商品であれ、軽貨物ドライバーが運ぶ荷物の生産者は様々な思い入れで真剣に「モノ」を作っています。ドライバーはそれを汚してはいけません。茶髪だったり、髭だったり、タバコ喫煙だったり、そのようなドライバーが荷主の思い入れある大切な商品を運ぶのは失礼なわけです。

また、荷主やメーカーや倉庫や物流会社も会社は社会の公器であって、 企業の規模を問わず、株式会社であるならば株主利益を最大化することで事業は進みます。配送ドライバーもそれを理解する必要があります。

会社の事業は株主利益や消費者のことを優先に考えて仕事が展開していくものですから、軽貨物配送の仕事はドライバーファーストで動いていくことは99パーセントありません。

ドライバーファーストを簡単に謳うような軽貨物の配送会社は信用に値しないでしょう。プロ本業の軽貨物ドライバーは身を粉にしてみんな頑張って働いています。

配送ドライバーの仕事は自分が納品で忙しいと自分の頭の中は自分最優先になる訳ですが、それはただ単に自分が忙しいだけの話です。それを不平不満にしてはいけません。忙しくてなんぼです。

担当仕事はゆとりのない時こそ、株主利益の最大化や消費者のことを少しでも考えられるようドッシリと構え、安全第一で的確に仕事する配送スタンスになれるとドライバーとしては最良でしょう。

ただ、この真面目な図式は一歩間違えると荷主や配属会社など企業側から従業員へのパワハラやモラハラにつながります。

企業側ではコンプライアンス規定やリスク管理の甘さで事業失態せぬよう、社員、準社員、外注業者をないがしろにせず、従業員全ての士気を高めることが段階的に求められます。

リーダーの多くを悩ませることですが、会社全体の事業スピードを落とさないための大事なことの1つです。

これらを踏まえつつ、個人事業主である軽貨物ドライバーは個人事業主+軽貨物ドライバーという点を再認識し、個人事業主として生き抜く術と、軽貨物ドライバーとして生き抜く術は全くの別物で考えないとなりません。

個人事業主と配送ドライバーの役目と役割を一緒くたにして努力をしても大雑把となってしまいます。

個人事業主の軽貨物ドライバーは偉い立場でもなく、つまらない立場でもありません。元請けや荷主や配属会社に貢献できるようきちんと仕事をする立場です。

配送案件はベルトコンベアに載って運ばれてくるわけではありません。

軽貨物配送ドライバーの仕事は、荷主や配送の元請けが営業活動によって同業他社との競争を制した結果として獲得した仕事です。仕事には感謝すべきです。

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