雇用で大手宅配会社で働く軽貨物ドライバーは社畜状態

千葉で軽貨物の現役ドライバー 【軽貨物運送の検証ブログ】

個人事業主のドライバーとは異なる軽貨物配送の会社経営と事業運営。軽貨物配送を取り扱う会社法人は、会社規模を問わず、その経営者の人望と人柄で取引が成り立っていると言って過言ではない。

軽貨物業界には私のように会社法人の経営で軽貨物配送部門を事業する者もいれば、会社法人ではないが自営業で仲間ドライバーと仕事シェアする者もいれば、自分個人の売上のためだけで仕事従事する個人事業主ドライバーがいます。

千葉県内でも、お客様や荷主や倉庫仕分けスタッフなどの文句をグチグチと言いながら仕事する軽貨物ドライバーや、配送業務中にYouTubeへ自分の仕事をアップロードしながら仕事するような者など、一般社会的に見たら業務への真面目さが欠ける内容の軽貨物ドライバーも見受けられます。

とは言ってもそれでも大半の軽貨物ドライバーは真面目に働いて頑張っています。

ただ、会社でも社員でもない個人事業主という軽貨物ドライバーは自分さえ良ければいいというレベルの人間が多く、全国の企業経営者のように、今、何と戦っているのか、どこに向かおうとしているのか、そういった強い志や意義を持たず、人任せの仕事しかできなかったり、嘘や誤魔化しが多い人間も見受けられます。

何故か、軽貨物ドライバーはそのような人が多いと言われています。

個人事業主ドライバー側では、1日いくら、時給換算でいくら、その内容でその金額は安い、集荷の距離が遠いから割に合わない、再配達がきつい、細かく指示されることを嫌う、などと様々に個人レベルでの声がありますが、現実、それらを束ねる軽貨物配送会社に於いてはそういった下請けドライバーの文句や意見など、会社経営上や運営上で本筋な課題ではありません。

どんな仕事でも良い案件もあれば、あまり利益に適さない案件もあることなど当然なわけです。

修行期間もしかりです。

これやる、これやりたくない、などと言う個人事業主ドライバーのようなわがままなど、荷主との取引では通用しません。世の中の経済や仕事や社会公共性は甘くはありません。

下請けの軽貨物ドライバー個人の言い分などは軽配送会社に経営にとってはどうでもよい話ではないが、個々の請負ドライバーの言い分や戯言など、二の次の話です。

何より、軽配送の事業会社経営では収益力を強化することが大事なことですので、中長期目標は、請ける運賃や料金の単価アップと稼働率向上をする2点は優先事項です。これが事業です。

安心や安全や真心を運ぶことが事業ではありません。

物販会社による全国展開のように、安物を薄利多売するのか、量より質の中身で勝負するブランド意識の販売なのか、事業ポジションの方向性も大事です。

軽配送事業会社でもドライバーを増やすことへ躍起になってしまっている会社もあれば、少数精鋭で質をきちんと重視する軽配送会社もあります。

しかし、収益力ではなく、軽配送会社において経営の基盤を強化する場合には、ドライバー人材の確保が何より必須となります。

ただ、なかなか人財と呼べるような人物は居ない世の中なので、皆、我慢しながらでも経営者は事業経営しているのも事実です。

もちろん、俗に言うアルバイトみたいに、自分が休みたいからシフトで人材が必要になるのではなく、軽配送の事業会社は、経営者による商売感への鼻息の違いはあるにせよ、ドライバーの定着と育成を目指しつつ、戦略的な営業展開を実践していくことになります。

個人事業主ドライバーのように自分さえ良ければという世界ではありません。

志、ビジョンです。

仕事の難しさですら前向きに能動的に考えて請け負い、目標に向かって自己の改革、魅力あるサービスをできる経営人物となって、魅力ある会社にしていきます。

ドライバーや人を増やしても魅力的な会社にはなりません。多くのお客様に認めてもらうという現実は、単に配送のスキルアップでもありません。

経営者が難しい仕事から逃げずに、会社としても厳しい事業環境に対応した強い会社にしていくスタンスが無ければ、勿論、事業チャンスをも作れません。

事業経営者は周りが成功するように色々なことを考えているものです。

軽配送事業において配送ドライバーが文句を言おうが言わまいが、ドライバーの稼ぎは仕事ありきです。黙ってやるしかありません。良し悪し、業務委託の軽貨物ドライバーは鴨葱状態です。

業務請負ドライバーの仕事は配属の軽配送会社から見れば、鴨が葱をしょってくる状態です。

嫌だと言っても仕方ありません。

慈善事業ではないので理解力をつける方が賢明です。

仕事案件というエサはまだかと営業行動や営業戦略もせずに口を開けてエサを待っている業務委託の個人事業主ドライバーばかりですので、それ自体が一端の自営業者としては失格に近いものの、その多くが既に飼い殺し状態なわけで、皆、軽配送の仕事環境に一つ二つの不満を持っていても当然で、上手に妥協しています。

稼げるという甘い誘惑、仕事ありますという募集面談、稼げますという求人、様々に甘い言葉で業務委託させる軽貨物会社ばかりなので、多くのビギナー軽貨物ドライバーはそのギャップに耐えられないようになります。

もちろん、甘い人間と言えば甘いだけですが、軽貨物ドライバーの世界であれ、強く仕事で生き抜くにはブレないで一つのことを学んでいくことが必須でしょう。

業務委託の軽貨物ドライバーが言う文句が日々どんどん大きくなる現実の現場もよく分かります。利用運送会社が丸投げする現場では特にそういう状況に陥ります。ピンハネ利用運送の営業姿勢は酷いレベルです。

大半の個人事業主軽貨物ドライバーは、どこかしらの配送会社に属している筈ですが、ドライバーの中には加盟金などのお金を払ってでも仕事を貰おうとフランチャイズのような組織に加盟するなどして自分の信用や信頼ではない他人の信用や営業力で仕事するレベルの人もいるでしょう。

それでも軽貨物ドライバーの中には、地域密着でお客様ファーストを貫いて無印軽貨物ドライバーとして強く生き抜くドライバーもいます。

私は全国のこういう方々を見習います。

ただ、双方、軽貨物のドライバーは自分ファーストの人間ばかりですので、根本的に配送仕事という社会公共性を理解していないドライバーは、やがて、口だけ番長となります。

自分で営業した仕事でもないのに文句や不平不満を言うようなゴロツキドライバーと化します。

他社ドライバーに案件の評判を軽々しく語ったり、引き抜きを尻軽で動いたり、横繋がりドライバー同士で案件の料金を語ったり、配送会社の悪評を言ったりなど、社会性の欠如が見られるドライバーや人間性自体が幼稚な人も見受けられます。

これらは単純にモラル欠如の人ですので、軽貨物ドライバーになる前職でも同様の生き方をしてきた部類の人間なので、急に性格は変わらずです。

そう、それであっても軽貨物配送の仕事はできてしまいます。

ただし、軽配送会社の経営者の場合にはそういった破落戸の姿勢は確実に通用しませんが、大手運送会社をドロップアウトしたようなドライバー上がりの経営者も多いので、成り上がりで肥えるための腹黒さを持った鼻息荒い経営者もいることでしょう。

軽配送会社の経営は個人事業主ドライバーとは責任する立場も仕事への思い入れも違い、やることも考えることも個人事業主ドライバーとは違います。そう、考えは真逆であることが通例です。

個人事業主軽貨物ドライバーと軽貨物事業会社の経営はwin-winで一緒のことを求めるのは矛盾となります。役割が違います。

軽配送業界で市場ポジショニングがどうであれ、配属会社での立場がどうであれ、案件現場での立ち位置がどうであれ、優秀な人材や人財と呼べる軽貨物ドライバーはなかなかいない。

優秀な軽貨物ドライバーというのはどういった人物像なのか。模範的なドライバーとはどういったスキルを持つのか。

配送経験が10年程度であれ、軽配送仕事の20年選手であれ、模範的なドライバーになれるとは限りません。たとえ現場で配送の仕事を長くやっていても、その上にある荷主や物流の仕組み作りの仕事に携わっていなければ、荷主と受取人の双方に対する模範ドライバーになる要素は見えないものです。

長く仕事をすれば豆知識は誰しも持ってますが、それは人としてのドライバースキルではありません。

優秀な軽貨物ドライバーとは、挨拶や愛想や集荷や納品や報告業務をきちんと熟すだけではありません。それは単なる個人ドライバーの仕事です。できて当たり前です。

究極の優秀軽貨物ドライバーとは仕事を楽しめる能力をもつ軽貨物ドライバーだ。人財です。

勘違いしがちだが、現場管理ができるから優秀というわけではない。仕事が早いから優秀というわけでもない。

楽しく仕事し、楽しく仕事させ、属する会社組織のために考えて行動でき、会社の為に役立っている軽貨物ドライバーこそ、優秀ドライバー、優秀な人材や人財と言えます。

もちろん、軽配送会社は人数や台数が多ければ多いほど、俗に言う、ハズレの重傷ドライバーもかなり多いです。

配送業者選び、軽貨物ドライバー選びは、会社規模やネーミング知名度の高さより、地域に根差した街の軽配送屋さんの方が親切丁寧で料金も納得というパターンが正解でしょう。

軽貨物配送会社は、下請けである業務請負ドライバーからのピンハネで会社が成り立っているだけなので、金儲け主義で鼻息の荒い経営者の軽配送会社ではドライバー募集ばかりをしています。

軽貨物会社の悪徳なケースでは、稼げますと煽ったり、学歴不問だったり、未経験歓迎だったり、などと、規模ばかり大きく見せていても社員ドライバーではなく、下請け業務委託契約の募集ですから、仕事の質などは関係なく、何でも募集ありの軽配送会社には特に注意です。

普通、社員は会社のために働くものですが、軽貨物業では、社員ドライバーであれ、業務委託のドライバーであれ、自分の稼ぎしか業務できない能力なわけです。

物売りのように一人で成績に良くない数十人分の人件費を稼いだり、会社に粗利を残せるレベルのドライバーはいません。

自分の仕事すら完結できない能力の人材もいるため、これに悩む軽配送の会社経営者も多いはずです。

できる軽貨物ドライバーの条件は、仕事は自分個人にあるわけではなく、組織の中にあるということを理解できる人物なわけですが、副業で軽貨物ドライバーをやってるレベルの偽ドライバーも多く、なかなか、軽貨物業界の行く末も微妙です。そろそろ改革や変革が進むことでしょう。

ネクタイ族であろうと、個人事業主軽貨物ドライバーであろうと、仕事で組織構造を考える機会を持つことは仕事スキルを高めるのに必要不可欠なことです。

仕事で日本全国販売網を組織構築してきた経験が20年ほどあったため、常にできる人材選び、指揮命令系統のベースを考えて仕事の全体像を見ています。

普通の軽貨物ドライバーには無縁かも知れませんが、社会の仕事で、指揮命令系統はかなり重要なことです。

会社社長など組織トップから一般社員やアルバイトなどの担当者までを組織階層にイメージをすることから組織は始まります。軽貨物ドライバーも組織の一員です。

ここで言う組織の意味合いですが、端的にいうと「誰が誰に報告すれば良いかを明らかにしておく」といったルールを機能させることが大事であるということを意味します。

役員であろうとも、管理職ではない社員であろうとも、業務請負であろうとも、仕事は「誰に対して何を報告すれば良いのか」を互いに厳守してこそマナーです。

個々の仕事は「誰に対して何の責任を負っているのか」を明確にする必要もあり、組織で管理し、各々の適性を見ます。

ワンマン経営の場合は社長自ら指揮命令することもありますが、優秀な人材不足で多くが「権限と命令系統」をうまく運用できずに困っている組織が多いと考えられます。時代は動きますのでリフレッシュも必要ですし。

人材の数不足、人材能力の不足、これが根本となって仕事の高効率を考えていくわけです。効率を考えていくと、部門のマネージャーなどが配下に指揮命令できるように権限を保持させる必要もあります。

これも失敗することが多々あります。

命令系統は一貫性のやり方もあり、直属1人、1人の部門マネージャー配下、直接責任を負う流れもあります。

組織の人数は別として、命令系統の一貫性は、強く、指揮命令系統が正しく運用するうえで重要なことと言われています。

部門や直属のスタッフ評価も正しくされやすい環境となってくるわけです。逆に言えばいい訳が通用しないので、スキルアップも目指せるようになります。

学ぶところ、反面では、組織行動のマネジメントは指揮命令系統、権限、命令系統の一貫性の必要性が弱まってきているとも言われています。

ITの進歩です。

指揮命令系統による指示ではなく、関係者の誰もが主体的に会社への提案や改善推進もできる環境や意識も整ってきています。

軽配送会社の経営者やマネージャーが指揮命令系統を考えるとき、どのような思想でビジネスを行うのかを念頭に入れておくことが重要でしょう。大事なのはビジョンです。

軽貨物配送の仕事ではドライバーの臨機応変な動きも重要な現場もあるため、指揮命令系統を強く保持する必要があるのかどうかは個々の案件プロジェクトで検討していきます。

本来、個人事業主ドライバーは営業を兼ねる軽貨物ドライバーですから、スキルやナレッジで業績変動するので、指揮命令系統を強くしない組織を構築していく必要性もあるわけです。

無印軽貨物ドライバー、個人事業主ドライバーや軽貨物配送会社の経営者はどこまで荷主や顧客や自身の組織を考えて、お客様ファーストに徹することができるのかが、強く生き抜いていく仕事力の一つと言えようか。

少数精鋭こそチカラと成り得る。

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