軽貨物車は故障する前に整備をすることが個人事業主ドライバーの責務

休めない、休むわけにはいかない、業務委託の個人で働く軽貨物ドライバーの多くが軽貨物車の整備を後回しにしてしまっている現実。特に冷凍冷蔵車に乗る仕事の場合は車の整備を疎かにして車両故障で請負の仕事に影響がでてしまうと代車の確保費用や代走ドライバーの手配も待った無しなので新車であれ中古であれ商売道具の管理はとても重要です。

軽貨物車が故障する影響。

業務請負の軽貨物ドライバーは頑張れば頑張るほど稼げるなどと間抜けなことを言ってドライバー募集をする軽配送委託会社もありますが、ドライバーは働けば働くほど身体も疲れ、相棒である軽貨物車両も同じように疲れが出てきます。

頑張れば頑張るほど稼げるとかではなく、売上保証も仕事がある保証も無い個人事業主である以上、より計画的に無理なく働き続ける姿勢が大切です。

軽貨物配送の委託ドライバーは仕事では時間を切り売りしてお金を稼ぐわけですが、働くば働くほど暇な時間はなくなりますし、寝る時間を割くなどして無理して稼げば稼ぐほど車両整備をする時間もなくなります。

非計画的とはまさにこのことです。

軽配送の委託仕事は業務請負という仕事を受注する各自個人に責任のある仕事であり、軽貨物ドライバー必須の商売道具でもある軽貨物車が故障すれば当人がお金を稼げなくなるのは当然のことですが、それだけではなく、仕事における稼ぎには信頼の稼ぎがあることも決して忘れてはいけません。

軽貨物車を故障させることは商売道具の管理不足でもあり、ドライバー業者としての信頼感を低下させます。

業務請負ですので、車が故障してしまったので契約した請負の仕事ができませんというような言い訳も通用しません。ハンマーを無くして釘が打てませんという大工さんと一緒です。

定期やスポットで請負契約で受注している仕事を約束通りにできなくなれば契約違反です。業務不履行、ごく普通に相応額の賠償責任が生じます。

また、個人事業主による請負仕事の契約違反は社員やバイトなどのように雇用している会社が肩代わりしてくれることもありません。軽貨物の配属会社はあくまで仕事の発注者であり、雇用者ではありません。

整備不良や事故で軽貨物車が故障すると業務委託ドライバーには様々な影響があります。

車両の故障時に起こるトラブルも個人事業主ドライバーは前もって頭に入れ込んでおくべきでしょう。

配送中に軽貨物車が故障すれば配達を中断せざるを得ないので納品時間の遅延が発生します。荷主や荷受人や取引関係者に多大な迷惑をかけてしまうことになります。

軽貨物車で仕事中に事故を起こして荷室に影響があれば車に積み込んである配送中の荷物にも被害が出ます。お客様からお預かりしている荷物に損害を与えれば相応に賠償責任の話となります。

軽貨物車が故障して仕事で使えなくなれば配送の仕事をすることは暫くできません。しかし仕事は休めないので代車用意の費用が嵩んだり、車両修理により仕事ができない期間は収入が得られません。事情はどうであれ、定期契約している請負の仕事が中途解約となるケースもあります。

ただ、冷凍冷蔵車の軽貨物車であろうと故障時の対応方法はあります。それは代車の用意です。

代車も黒ナンバーの業務用車両でなければいけませんが、電装系の故障も絡みやすい冷凍冷蔵車の場合はさらに修理に時間が掛かることもあるため、周囲で冷凍冷蔵車のレンタルができる業者と良好関係を構築しておくことは自分の仕事を守る上でかなり重要なことと言えます。

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