頑張り次第で稼げるとほざくピンハネ会社の運送マッチングサイト

意味のある運賃コストと意味のある配送案件。この信頼関係を荷主と構築できる力を持つには大型トラックの運送ドライバーのようなプロ意識で働く姿勢そのものを軽貨物ドライバーは見習うべきである。

汗をかくときは共に汗をかく。

物流の現場や軽貨物の配送現場で管理者や責任者と打ち合わせをしていると優良なドライバーさんの話よりも駄目なドライバーさんの話を聞くことの方が残念ながら多いです。

駄目とは。

私自身は万人受けするようなドライバー業者を目指しているわけではないので、義理を大事にし、得意先との取引ルールを守り、できうる限り優良ドライバーへと評価のつながる仕事っぷりを継続する、そういう意思を得意先だけに見せたいと考えつつ、仕事への思考で気を抜きません。

ふと思いますが、色々な物流や配送の現場で語られる駄目なドライバーは、配送の失敗をするのが駄目なドライバーという訳では決してありません。

当然ながら、失敗は一回だから構わないとかではありません。同じ失敗を繰り返したら駄目なドライバーというわけでもありません。業務請負はそういう世界です。

  • 問題なのは人間性である。

新入りの軽貨物ドライバーさんの多くは人間性のメッキが3ヶ月で剥がれるパターンが多いと言われています。

これは一般企業でいうところの試用期間の意味合いでもあり、軽貨物ドライバーとして働く姿勢が3ヵ月間で慣れてきた頃合に人間性としてどう変化したかです。

  • 3ヵ月で分かったつもりになる。

新入り1ヶ月目は身体や精神や神経が擦り減ろうと誰しも「自分は新入りなんだ」という意識を持って仕事を覚えようと再チャレンジする姿勢があります。

尚、数日や1ヵ月以内でああだこうだ実力が無いにも関わらずに思っていることを正論のようき口に出し始める人間性のドライバーはアウトです。

ニーズを理解しない言動は早い段階で事実上のクビ路線です。

新入り2ヶ月目ではキツイと感じていることも少し楽になるのでどうにか踏ん張って働こうとする姿勢の人が大半ですが、実績が無い状態だが生活するためにお金を稼ぐという気持ちばかりが大きくなり過ぎて、自己中心、自分勝手な働き方をするようになります。俗に言う修行が足りない人間です。

新入り3ヶ月目、仕事を一定のパターンでしか大して覚えていないビギナー状態にも関わらず、慣れ始めただけでその仕事を覚えたつもりとなり、一丁前に仕事が割りに合うとか合わないなどと能力足らずで不平不満を口に出すようになります。

そう、駄目なドライバー確定です。

ここが優良ドライバーと駄目なドライバーの境い目と言われていますが、所謂、試用期間で得た仕事耐性を発揮できるようになって、取引先に貢献できるのはそこからなのです。

もちろん、取引ルールを守り、飛ばしの御法度をせず、義理を大切にすることが信頼の基礎です。

そうして経験値を伸ばし、信頼ドライバーと進化し、お金とスキルを稼げる効率が高まっていきます。

3ヵ月で耐性をマスターできないドライバーは仕事があること自体への感謝を忘れてしまい、そういう人間性のメッキが剥がれたドライバーは、どこへ行っても信頼感のない自己中心的な軽貨物ドライバー確定となります。

それはクビの予備軍ですから、荷主側のビジネスに陰りがでてくれば委託切り確定のドライバーです。

取引先や荷主にああだこうだと理由をつけられてもクビはクビ。下手すれば無職ドライバーです。それが業務請負です。

新しい案件はスタートしてからの3ヶ月間は本当の意味で研修期間と考え、取引ルールを厳守し、いろいろなことを真っ直ぐに学び直さないといけません。斜め角度で仕事を見てはいけません。

軽貨物ドライバーは頑張り次第で稼げるなどとほざいている法人の軽貨物配送会社が存在しますが、裏の意味は、ドライバーさんが頑張れば頑張るほど儲かるのが軽貨物配送会社だからそういうことを言うのです。

真面目に本業で軽貨物ドライバーで生活していこうと思っている人は鴨ネギ状態にならぬよう、自営する気持ちを忘れないでください。

  • やるならなやる。

頑張った分だけ稼げるなど本当につくづくふざけた話です。どんな職であろうと、頑張り次第ではなく、頑張りは評価されなければいけません。

信頼関係は構築するのではなく、社会人として自己都合ではない「取引ルールを守り」ながら、信頼関係を維持しなければ成長はありません。

ふと思います。大型やトン車のトラック運送ドライバーさんは軽貨物ドライバーと比べて見た目は強面だったりしますが、仕事上では責任感があり信頼できる人が多いと言えます。

プライベートはわかりませんが、仕事上では何があろうと責任感を持ってきちんと熟していれば文句はない世界です。

この信頼感の違いはなぜか。

軽貨物ドライバーであろうと大型のトラック運送ドライバーであろうと、荷物を集荷し、指示通りに荷物を運び届けることさえできれば良しというのが本来の業務です。

とは言え、配送業務では、集荷する際には荷量がどうであれ荷物を上手に車へ積まなければいけませんし、納品の際は荷物をカゴ車やストックカートに荷主側の指定方法で上手にテキパキと下ろさなければなりません。

もちろん、物流倉庫に出入りするならば、各センターの状況を見て、手際よく倉庫側のルールに従って作業をしなければいけませんし、物流はノンストップですので次に荷下ろしを待機しているドライバーさんや倉庫側での検品に遅れを生じさせてはいけません。

自分さえ良ければいいという訳にはいかないのが当たり前なのです。

正直なところ、「これってドライバーの仕事なの」と思える雑務が結構多く散りばめられているのも配送業務の実態です。

軽貨物配送の場合が更に、代引きでの現金回収、カード決済、領収書発行、これらの業務をタダ働きで責任作業を強いられるわけです。

もちろん、それが嫌なら辞めろの世界ですから、軽貨物ドライバーの立ち位置は言いなりや無力とも言えます。

個人事業主なのに営業する術を鍛えておらず、多くが仕事欲しさに法人の軽貨物配送会社に専属でぶら下がっています。

営業ができない、営業が苦手、という人も多いので軽貨物配送会社に専属でぶら下がること自体は間違ったことではありません。

しかし、そうならば仕事内容や運賃条件に関して不平不満は絶対に口にしないことです。

業務請負で強く生き抜くには、言われるがまま仕事ができる根性、もしくは「営業力」が必要なのです。

物流という大きな括りの中、軽貨物配送の仕事が存在している根底にある事情は御用聞きという立場なのです。

それを理解せず、いちいち、イレギュラーな業務発生に反発していては仕事になりません。不平不満など一円の価値もありません。

業務請負の軽貨物ドライバーが鍛えていかなくてはならないのは営業力の強化なのです。

あれできます、それできます、それやります、即答で対応し、経験豊富であることも必須となってきます。

営業力とは目標達成のために営業戦略に沿って活動を遂行する力であり、売上目標を継続的に達成し続ける力を指します。

浮遊ドライバーとならないためにも、現行の仕事があることに感謝を忘れる行動をしないことです。

軽貨物ドライバーは腐るほどいます。仕事を一回でも遠慮すれば確実に先細りします。

何でもいつでも動きますという姿勢があってこそ土俵入りです。

なお、営業力を強化する試みとは、営業活動を振り返ることで始まり、個人事業であるならば自分自身の業務改善を行うことで営業力を一つ一つ身につけていくことを指します。

営業に自信がない人は支えになるメンターを見つけて気持ちの入れ方から学ぶべきでしょう。業務請負の仕事受注は甘くはありません。

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