営業が苦手な個人事業主ドライバーが成功するノウハウ

個人事業主の業務委託軽貨物ドライバーの大半が営業行動が不得意です。そのためターゲット顧客を明確にできず、労働することでお金はそこそこ稼げたとしても、月日年月の時間は無駄に浪費している。

業務委託軽貨物ドライバーの仕事環境は孤独と言えますが、群れて仕事するのが嫌いな人にとっては好環境です。

軽貨物ドライバーの個人事業主は、個人事業主とは言いつつも、個人でバリバリ自営で営業してハンドルを握って街中を走っているような経営型の軽貨物ドライバーさんはほんのひと握りの数です。

よくあるパターンとしては、元々はどこかしらの宅配会社のドライバーだったとか、どこかの軽貨物配送会社に配属加盟していたが、自分で決めた仕事が何かしらで嫌になったか、事実上の出入り禁止になったか、中間業者の抜き行為などモラル違反の御法度をするなどして加盟会社との契約を辞めてしまったとか。

最終的には浮遊ドライバー業者と化して仕事を失って困った挙句は、SNSや掲示板やマッチングサイトで日雇い配送の仕事探しで四六時中スマホを睨めっこして、日雇いドライバーのように案件を虚しく取り合いながら一喜一憂し、不安定な仕事をしている業務委託ドライバーが多いと聞きます。

そうなると仕舞いには過去の関係先やネット求人を見ては配送業者に片っ端から電話問い合わせをし、営業をせずに仕事求人ばかりを求めるようになり、電話で「仕事ありませんか」をしてしまうのがオチです。

とは言え、多くのまともな軽貨物ドライバーさんはどこかしらの軽貨物配送会社に専属で加盟し、軽配送の仕事を程よく斡旋してもらっているドライバー業者が多いと思います。

ただ、それらも個人事業主というより、個人事業主風というか、フリーランス風というか、本来あるべき自営する個人事業主の姿とはほど遠く、現実はそんな感じなので軽貨物運送の配属会社に2割も3割も運賃をピンハネされならが鴨ネギ状態で働いているのが実態でしょう。

もちろん、営業才覚がなく、人脈がなく、スキルアップ後の成長意欲が人一倍なく、持続化できるようなプロ意識が本人に無ければ、営業は通用しません。

ならば手数料マージンを支払って仕事はうまく斡旋してもらう立場で仕事をするのが正解だと思います。

能力や才覚が低ければ低いほど不平不満があったり我慢していることも沢山あるでしょうし、色々と自分自身に言い聞かせていることもあるでしょうし、こんなもんだと諦めていることあるでしょうし、多くの個人事業主軽貨物ドライバーさんは花咲くことを待っているだけの現実と見受けます。

気持ちのどこかに受注者として「仕事をやらされている」という悪いサラリーマン根性や感情が染み付いているからでしょう。仕事を開拓することをせずにいるからです。

ただ、営業能力の低い受け身の軽貨物ドライバーがそうやって卑屈に感じてしまうにも理由があり、何故ならば、その仕事は発注者が「仕事をさせている」からです。

過去に社会人としてどのような職場環境で育ってきたかによって人の偏屈さの度合いは変わってきますが、業務委託で自分が取引する需要と供給は不変ではありません。

いきなり発注がでることもありますから、逆にいきなり発注がゼロ化するのも当たり前だと認識すべきとなります。

  • 仕事はさせて頂いている。
  • 仕事をして頂いている。

この関係性が取引で大事なのです。請負や委託する金額の大小を問わずに絶対条件だと私は考えています。

大体の人間は一つの要望を聞き入れると中長期では逆に図に乗ります。何度も要望が聞き入れられるという錯覚を起こします。世の中、甘くはないはずです。

実際のところ、個人事業主で自営のドライバーであろうと、零細企業の配属ドライバーであろうと、中小企業の配属ドライバーであろうと、働き甲斐には立場や身分は関係ありません。

個人事業主であろうと、法人格であろうと、自分がお金を稼ぐために何をやるべきか、スキルアップするためにどこまで自分の限界を越えた働きをするべきか、自分が成長するためにどれだけの関係者に好影響を与えられるのか、このように軽貨物ドライバーも自分自身の向上心が重要であって、その会社や事業規模の大きさで立派だとか云々は関係ありません。

お金の稼ぎしか見えない人であろうとも、中長期の安定は人間性そのものが信頼関係と仕事を守るということは忘れてはならぬと言えます。

そう、自営業は営業行動が基本なのです。

依存する形は進歩させるべきですが、仕事で甘えている人ほどそれができません。

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